少年カメラ・クラブ

子供心を失わない大人であり続けたいと思います。

標準現像時間

2005-05-15 20:24:02 | 写真
最短時間最大濃度の実験で、印画紙焼付けの標準露出時間(キャビネ)を絞りF16で4ないし5秒と決めた。キリが良いので5秒としよう。

この条件でフィルム:フジネオパン400プレストをフィルムスピードを200として18%グレーカードを-5段からプラス4段まで絞りを変化させて撮影した。これをいつもの条件で現像し、標準露出時間で印画紙に焼き付けた。

その結果は、ゾーン1(マイナス4段)でホンのわずかにトーンが認められたことから、フィルムスピードは大体200でOKとなったが、ハイライト部分に少し問題が残った。ゾーン7(プラス2段)まではわずかにトーンが認められるがゾーン8では完全に真っ白になってしまった。

これは、ハイライト部分のネガが濃すぎて印画紙に当たる光が足りないためにこのような結果になっているはずである。つまり、もう少し現像時間を短くすればネガの濃い部分が薄くなって透過する光の量が多くなり、結果的にハイライト部分が描写されるようになるはずだ。

今やっている現像条件は

フジ プロトールスタンダード 1:1 温度:22.0度 8分(1分攪拌後30秒ごとに7秒攪拌)

これは、フィルムに書かれている標準的な現像時間よりかなり長い。次は1分くらい現像時間を短くして見ることにしよう。この処理によってゾーン8までトーンが得られれば、これが標準現像時間ということになる。

現在の条件で普通に撮った写真の焼付けをすると、F11で4,5秒くらいで適正になる。これはハイライト部のネガが濃すぎるために焼付けの露光時間を長くしなければならないために、このような結果になっていると考えられる。この時は、シャドー部が露出オーバーでつぶれてしまっているはずであり、現像時間の短縮によって、その問題が解決されるといいんだけど。

karipeeさんのサイト(http://www.tokyo-photo.net/index.html)に書いてある

>シャドウ側の端を基点として設定感度を定め、ハイライト側にどこまで伸ばすかを現像時間で調整>するわけです。この事を表す「シャドウのために露光し、ハイライトのために現像する」という言>葉が古くからあり、アダムスも著書「ザ・ネガティブ」の中で引用しています。初心者に言って聞>かせると通っぽく見えるので、覚えておくといいかも知れません。

という話。全くその通りですね。勉強になります。