難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

聴覚障害者の読書のバリアーフリーについて

2007年10月01日 19時32分58秒 | 生活
視覚障害者のバリアフリーに取り組む点字図書館の方から、聴覚障害者の読書のバリアーについて考える企画の案内があった。

手話を使うろう者にとって、日本語で書かれた文章は文法が違うために、読みにくい、意味を取り違えやすいものだと言うことだ。

これまで、「昔のろう者は十分な教育を受けておらず、日本語が苦手」というような説明がされ、それ以上は論議もされてこなかったが、きちんとバリアーの内容と解決する方向について問題提起されるのはよいことだ。

ラビット 記
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第18回出版UD研究会
シリーズ・わかりやすく伝える(5)
ろう者にとっての読書
■開催日時:2007年11月30日(金)18:30~20:30(受付開始:18:00)

■ゲストスピーカー:
 早瀬憲太郎(スマイル・フリースクール)
 聴覚に障害のある人の読書について、これまで取り上げられる機会が少なかったようです。それは、視覚に障害がなければ、読書にはまったくバリアがないと思われがちだからです。
 しかし、日本手話を第一言語としているろう者の場合、日本手話は日本語とは異なる文法で構成されているため、日本語で書かれている書籍を読む際、意味を読み違えてしまったり、理解しずらいことがあり、「本嫌い」になる人が少なくないといわれています。

また、聴覚に障害のある人が手話を通してコミュニケーションしあう文化と、聞こえる人が音声言語を中心にコミュニケーションしあう文化には、伝え方のギャップがあり、同じ言葉を使っていても、受け取り方にズレが生じることがあります。

 今回は、ろう者であり、NHKテレビ「みんなの手話」に出演されている早瀬憲太郎さんに、そうした言葉上の伝わり方のズレについて、ビデオなどをまじえながら解説していただくとともに、それが原因となって、なぜ文字によるコミュニケーションとしての読書にバリアが生じやすいのかを紹介していただきます。

 また、聴覚障害児のためのフリースクールで、国語をはじめとする学習指導を実践されている立場から、どのようなサポートや配慮の可能性があるのかについて、具体的に提案していただきます。

■ゲストスピーカー・プロフィール
 早瀬憲太郎(はやせ・けんたろう)
 1973年奈良県生まれ。学習塾「早瀬道場」を経営。またろう児向けの番組制作や映画制作に取り組んでいる。そのほか東京都立大塚ろう学校早期教育相談指導員や非営利団体スマイルフリースクール理事長、関東周辺のろう学校で教員・保護者対象の研修会講師などを務める。時間があればロードバイクで仕事に出かけることが息抜き。

■開催場所:東京ボランティア・市民活動センター
 ◆〒162-0823 東京都新宿区神楽河岸1-1 セントラルプラザ10階
 ◇JR総武線「飯田橋」駅西口を出て、右に曲がり、右側前方のビルが「セントラルプラザ」です。10階までは低層用エレベーターをご利用ください。
 ◇地下鉄有楽町線・東西線・南北線・大江戸線をお使いの場合は、「飯田橋」駅B2b出口より「セントラルプラザ」1階に直結しております。
 ◇ http://www.tvac.or.jp/page/tvac_access.html

■参加費:500円(資料代込み) ※当日、受付でお願いいたします。

■定員80名につき、予約制とさせていただきます。

■参加希望の方は、希望の回、お名前、所属先(勤務先・学校名など)、連絡先(メールアドレスなど)をご記入のうえ、メール、ファックス、郵便のいずれかでお申し込みください。 (先着順。定員になり次第、
〆切となりますので、あらかじめご了承ください)
 ◆メールアドレス:sanka@ud-pub.org
 ◆ファックス:03-5988-9161
 ◆郵便:〒171-0031 東京都豊島区目白3-21-6-101 読書工房内 出版UD研究会事務局宛

■当日は、早瀬さんが手話で講演されるのを通訳するスタイルで進行します。聴覚に障害のある方で、手話以外の情報保障をご希望の方はあらかじめご相談ください。
■当日はレジュメを用意いたしますが、そのままでは読めない・読みにくい方のために、事前にテキストデータを送付することが可能です。必要な方はお申し込みの際に「テキストデータ希望」とお書き添えください。
■会の終了後、懇親会があります(参加費4000円程度)。 詳細は参加申し込みをしていただいた方に後日お知らせします。
以上です。



障害者権利条約の政府仮訳

2007年10月01日 19時20分40秒 | 権利

国連日本署名.jpg9月28日に、政府は国連障害者権利条約に署名をしたが、外務省のサイトで政府仮訳を公表している。

日本障害者リハビリテーション協会から、紹介があった。
なお、このpdfファイルにアクセスできない障害者のために、テキストのファイルを同協会※が作成している。

ラビット 記

※(財)日本障害者リハビリテーション協会
〒162-0052 東京都新宿区戸山1-22-1
電話: 03-5292-7628 Fax: 03-5292-7630
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障害者権利条約 政府仮訳について

皆様

障害者権利条約は、28日に日本政府が署名しましたが、
政府仮訳が外務省の下記のページにPDFで公開されていますので
お知らせします。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/treaty/shomei_32.html



生放送の番組に再放送で字幕を

2007年10月01日 04時41分02秒 | 生活
071001_0437~001.jpg071001_0435~001.jpg早朝のテレビのニュースで、サンデープロジェクトの放送画面で町村官房長官の話していることが字幕テロップで表示されていた。サンデープロジェクトは日曜日の政治討論番組で生放送だ。

総務省の視聴覚障害者向け番組の普及行政の指針では、生放送も全て字幕放送を実施すべき対象になったがトーク番組のような番組は対象外になっている。

確かに、同時に声がダブるような音声はリアルタイムでは字幕化しにくい面がある。それなら、字幕を付けて再放送するべきではないか。しかし、指針案では最初に字幕放送でなかった番組の再放送の番組は対象外になっている。

普通は、視聴者から反響の大きかった番組、社会に影響のある番組等が再放送される。何らかの理由で字幕放送が付けられなかったとしても、再放送なら時間的な余裕もあるはずだ。もちろん、解説放送も手話放送も出来る。

また、最初に字幕放送が付けられなかった番組には生放送の番組も含まれる。こうした番組も対象にしなければ、字幕放送を付けて再放送することにならないのではないか。


総務省がパブリックコメントを受けて、再放送を指針の対象に含めるかどうか、注視したい。

ラビット 記





神奈川県地震 難聴者に情報の遅れは大問題。

2007年10月01日 02時44分04秒 | 生活
071001_0223~001.jpg071001_0225~002.jpg地震発生後、すぐにテレビを付けた。
NHKは「ジャパノロジー」で東京駅のことをやっていた。
画面上に字幕スーパーで「震度5弱 神奈川西部」と表示された。
2時23分から25分くらいの間か。

間もなく、画面にアナウンサーが出て、状況を話し始めた。
現地の警察に電話した状況やJR、道路公団から特に異常はないということを話している。
早い段階から津波の心配はありませんとも言っていたが、このことが画面に字幕で出たのは2:40くらいだった。ちょっと、遅い。
2:45の段階で、新しい情報が入り次第お伝えしますという画面になった。
文字情報はない。
話された地震の影響の状況は音声だけで提供された。
聴覚障害者には、重要な問題になる。

携帯電話の時事ニュースで、地震の速報が着信したのは2:45だ。
しかし、ニュースの時間は2:31になっている。
この時間差は、緊急時には大きな問題だ。

◆時事メールニュース
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10/01 02:31
◎神奈川県西部で震度5強
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時事トップページ
http://ddip.t-cast.net/bp/top.asp


午前3時になって、アナウンサーが出て、再度音声で情報を伝え始めた。
小田原市役所やコンビニの店員の電話でのやり取りや新幹線の状況などが放送されている。
しかし、これは文字にならないままだ。
3:10に、「JメロSP」という英語の音楽番組に変わった。
この番組は英語なので、日本語の字幕スーパーが下に出ている。


ラビット 記



神奈川県小田原で震度5地震

2007年10月01日 02時39分32秒 | 生活
071001_0225~002.jpg071001_0222~002.jpg神奈川県小田原辺りが震源地の震度5地震があった。午前2時21分くらい。

右はNHKの第一報の画面だ。「ジャパノロジー」で東京駅のことを放送していた。映っている女性はこの番組の出演者、ナレーター?


藤沢の実家に電話して,義妹と母の安全を確認した。


ラビット 記