難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

人工内耳の術前検査 心理外来

2007年10月30日 19時54分25秒 | 人工内耳
071030_0847~001.jpg臨床心理士が何か不安はありませんかと問う。記入した検査用紙を計算しながら、説明をしてくれる。

これは不安を感じているかどうかを見るもの、これは何なにと説明を受ける。
性格検査やエゴグラムは私の性格がことごとく当たっていると同行した連れが言う。
ものごとに対する積極性や指導力まで見れるらしい。

コミュニケーションの障害のために自分の性格や行動にかなり影響があるので、術後の検査も申し出たところ、音入れ後数ヶ月したらと同意された。

コミュニケーションの状況が改善されるとは限らないが、この辺りの評価のために多くのデータが集まることを期待したい。


ラビット 記

病院の入り口にスタバがある。「本日のコーヒー」のトールサイズをマイボトルに詰めて検査に臨んだ。



「療養支援室」(ソーシャルワーカー)で

2007年10月30日 13時47分03秒 | 人工内耳

071030_0937~001.jpg前回、費用のことなどを相談したいと話したら、「療養支援室」があるとのことだった。
大体手術などの2週間前に行かなければならないそうだ。

初診受付のそばにある部屋だがドアを開け放した部屋の中で相談をしている。
廊下からは相談者は背中を見せているが誰がいるとか相談の内容が隣の人に筒抜けになるのは問題にならないだろうか。それに難聴者は外の音が気になるものだ。

また、受付の方法が掲示されていない。何人もの人が戸惑っていた。


071030_0936~001.jpg相談したいことは
1)自立支援医療を受ける手続き
2)支払い金額と時期
3)入院時のコミュニケーション

だ。筆談で対応をお願いした。

公費助成担当の女性が丁寧に書いてくれた筆談の字が小さかったが、何度か読んで確認した。
自立支援医療は国の制度で1割負担だが、健康保険の上限88100円。障害者医療受給者証(マル障)は都の制度で上限は44400円※。こちらの方が安いので自立支援医療は申請しないで良いと言われた。
ちょっと、私の理解とは違っていたが、次の検査の時間だ。詳しくは市に確認することにした。

※東京都のホームページによると、「マル障」の負担額の上限は44400円。
「国民健康保険や健康保険など各種医療保険の自己負担分から老人保健制度に準じた一部負担金(下表参照)を差し引いた額を助成します。
 ただし、入院時食事療養・生活療養標準負担額は助成しません。」
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/iryojyosei/sin_iryo.html
障害者自立支援法の自立支援医療の考え方
http://www21.big.or.jp/~pcs/ent2006/jiritsusienhou/jiritsusienhou0610.html
(19年度より、中間所得層の市町村税の区分額は2万円と20万円がそれぞれ3万3千円、23万5千円に変更になった)

次は心理外来。

応益負担の撤廃を目指して集まった日比谷公園の大フオーラムの仲間のことが気にかかる。

ラビット 記



難聴者の聞こえる人とのコミュニケーション

2007年10月30日 09時08分59秒 | エンパワメント
071021_1634~001.jpg要約筆記の付いた会議をしている最中に自分の仕事でミスがあったことが電話でわかった。

製造を依頼すべき工場にデータが行っていない。違う工場の製造課長がサンプルの中身は何か問い合わせてきたので、連絡ミス判明したのだ。

PHSの電話が良く聞こえないのでなかなか要領を得ない。内容を思い出したが問題がつかめないでいると、受注担当は難聴の私に何とか知らせようと私のメモのある連絡書に書いてあることをいろいろ話してくる。何度も繰り返してくれる。
ようやくコードの製造工場が違うのでデータに反映していないことがわかった。

しかし、商品名が全部聞き取れない、どうやって連絡しようかと考えているとその連絡書をファックスしてくれると言う。

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ファックスしてと自分が言う前に言ってくれた彼女に感謝したい。相手が聞こえまいと聞こえようと伝えようという気持ちが大事だ。

職場の仲間は、今は電話があると保留にした番号は指文字で知らせてくれる。


聞こえないので困ることはあるが、どうしたら分かるかを説明すれば理解してくれる。その説明は自分で出来ること、会社の負担になること、社会資源の利用があることなどを説明出来ることが大事だ。

この周囲に理解を得る力、コミュニケーションを上手にする方法は難聴者は学ぶ必要がある。しかし、そうしたことを系統的に学ぶがない。最近あちこちの協会でエンパワメント的な取り組みが見られるようになった。


ラビット 記
亡き父の母校、岩手大学の正門と構内にある宮沢賢治の資料館



難聴者協会の活動の転換

2007年10月30日 08時14分36秒 | エンパワメント
071028_1254~001.jpg協会の各部の活動報告を聞いているといろいろなことが考えさせられる。

普段は普通の難聴の青年、おばさん(一般名称です。念のため)が難聴者協会の会議ではおっと思うようなしっかりとした意見や提案を聞き、驚く。

就任してまだ2年目の若い部長が積極的に意見を出すようになった。
長く手話講習会の担当をしている部長の代理で参加した人は個人的意見だがと言って、受講生が減少しているのは協会の会員にも影響がある、各自治体に積極的にPRを要請すべきとか、しっかり問題点を突いた発言をしてくれた。

青年部と福祉対策部の開いたコミュニケーション力を向上させるためのワークショップや高齢者の部の担当した高齢難聴者対象の携帯電話講座がどちらも大好評だとか。
携帯講座はメーカー3社が直接説明してくれたので難聴者のニーズも伝えられただろう。
ワークショップは自己尊重(セルフエスティーム)や調和(アサーション)がキーワードだったということだ。


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皆、要約筆記や磁気ループを利用する中でコミュニケーションが出来るようになっていく。元々彼等が持っていた力が発揮されている。

これは立派な自立支援だ。

要約筆記が個人であろうと集団の場であろうと、自立のためのコミュニケーション支援だ。
これを特定の団体に対する支援はしないとしてサービスを拒否することは難聴者が自立を目指す集団の活動自体を否定することで本末転倒だ。活動の中で皆自立する力を身に付けるのだ。

月末の今日、都議会に陳情書を提出することにした。


ラビット 記



回転寿司と耳マーク入りメモ帳

2007年10月30日 07時49分28秒 | 生活
071028_1950~001.jpg一昨夜の日曜は回転寿司で耳マークの威力を感じた。

回転寿司は自分の好みのネタはインターホンのマイクに喋らなければならないのが難聴者にネックだ。

前はただのメモに注文を書いて聞こえないのでと説明しなければならなかったが、耳マークのメモ帳は聞こえないので筆談して下さいとあるのですぐ理解してくれる。


しかし、燃料費高騰の影響もあるのか、ネタが小さくなった。
大好きなタコをもっと厚くしてくれと言いたい。


ラビット 記