難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

著作権問題の「中間まとめ」と障害者の情報アクセス

2007年10月17日 08時58分28秒 | 権利

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文化庁長官官房著作権課が、
文化審議会著作権分科会法制問題小委員会の中間まとめを公表し、11月15日まで、パブリックコメントを募集している。
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=Pcm1010&BID=185000283&OBJCD=100185&GROUP=

これは10月4日の法制問題小委員会の中間まとめ(案)が著作権分科会で確認されたものだ。

資料は電子政府のウェブで公開されているが、障害者の情報アクセスについて、31ページから41ページに記載されている。
①視覚障害者関係
ア私的利用のための第三者が録音等による形式で複製すること
イ録音以外の方法で複製、視聴覚障害者情報提供施設以外に拡大、著作物の公衆送信

②聴覚障害者
ア聴覚障害者情報提供施設における著作物、放送等の字幕や手話を挿入した録画
イその録画物の公衆送信

071017_0844~001.jpg③知的障害者、発達障害者等関係
ア聴覚障害者向けの字幕の翻案権の拡大
イ学習障害者のための図書のデイジー化

と問題が整理されている。

全体的には、障害者のアクセスの拡大に前向きではあるが、障害者の権利条約に政府が署名した現在の立場からは不十分だ。
法制問題小委員会では我々障害者側は障害者権利条約との関わりを強、調したが「中間まとめ」には権利条約のことは一切触れられていない。


ラビット 記