難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

IPラジオ放送をテレビのバリアフリー化に

2007年10月27日 23時53分56秒 | バリアフリー
071027_0845~001.jpg関西のラジオ局のグループがラジオ放送と同時にIPマルチキャスト放送(インターネットによる同時に配信)を実施すると2、3日前の日本経済新聞に載っていた。

ラジオの聴取率が下がっていることの対策だが、これは面白い。配信された音声データをパソコンで再生する仕組みだ。

ラジオ番組は生放送以外は番組の音声ファイルを自動送出する仕組みと聞いていたので、これは技術的には問題はなく、著作権上の問題が大きい。
このラジオ放送はぜひ字幕で聞きたい。ラジオ放送の字幕放送だ。

ラジオ放送の字幕放送はFM音声多重放送で実施されているが厳密には音声放送の補完放送ではない。

このインターネットによる配信で音声の字幕も配信出来るだろう。

ラジオの字幕だけではなく、テレビの字幕も配信出来ないか。インターネットに接続出来る地デジテレビで配信された字幕を同期させながら見るのだ。



071026_1533~001.jpgテレビの映像に字幕と手話を付けた配信に著作権の制限を聴覚障害者団体が要求しているが、テレビ放送事業者や他の事業者が字幕配信をする場合は著作権制限の対象外だが、ビジネスとして成り立つだろうか。


国会や地方議会の質疑は一般国民に周知する目的ならば著作権が及ばないことになっている。
インターネットに接続出来る地デジテレビが販売されればこれもぜひ実施して欲しい。


ラビット 記



テレビの字幕の見やすさ

2007年10月27日 12時39分23秒 | 生活
071027_0847~002.jpg今朝の日本テレビに舛添厚生労働大臣が生出演して、年金の国庫負担のあり方の議論に加わっていた。

民主党の法案が土台になった議論かもしれないが、今後数年間は国会での審議が国民に注目されるところだ。

国会の審議の中継や政治討論番組に字幕や手話をつけて放送するのは聴覚障害者の参政権のために必要だ。


日本テレビの生放送の字幕はちょっと見にくい。画面の上に半透明のバックに白い字幕であること、2行しかないため字幕の表示時間が短すぎること、画面の情報と字幕がダブルことが理由だ。

携帯のワンセグのように画面の外に字幕を映せば見やすくなるができないのか。これは地デジタルテレビ放送の受信機の規格にないので出来ない。携帯のワンセグには画面の中か外かという基準が定めていないので外に表示も出来ている。

現在のデジタル放送の字幕放送はデータ放送としては放送されていないとのことだ。このことは理解できていないが、データ放送になればもっと使い勝手が良くなるのだろうか。


071027_0846~001.jpg現在のデジタル放送の規格は障害者、利用者を含めて出来たものではないのでユーザーの求めるものが反映されていない。
良心的な技術者が放送アクセシビリティに配慮してもらったとしても、最後はコストがかかりすぎるという理由で退けられたのではないか。

合理的配慮が資本の論理に対置されるべきだが障害者当事者だけが主張出来る。なぜなら、生きている多数の人の権利を代弁するからだ。


ラビット 記