難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

都の福祉の街づくり条例と磁気ループ

2011年01月24日 20時36分01秒 | 難聴一般
東京都の福祉の街づくり条例では、大規模な不特定多数の人が集まる施設は、バリアフリー対応が求められる。
新築、大規模な改築の場合はあらかじめ東京都に届け出なければならない。

難聴者対応に集団補聴設備の設置も義務つけられている。しかし幾つか問題がある。

集団補聴設備は磁気ループやFM補聴システム、赤外線システムなどが例示されているが、種類の選択が施工者側に委ねられており、ループの磁界強度などその規格などが示されていない。
その結果、当事者の意見は聞かれないまま機種や設備位置などが決定されたり、ループの出力が弱かったりする。

これまで対象になったところはほとんどFM補聴システムらしい。これだと利用者がいない。
なぜかFM補聴器や補聴システムはほとんど普及していないので、自分で難聴といって受信機を借りる必要があるからだ。


改築される歌舞伎座も対象になる。この25日に最初の協議を行うことになっている。
スカイツリーの補聴援助システムの仕様はどうなっているのか早急に申し入れをしないと。


ラビット 記
※自分で詰めたお昼の弁当と軽い夕食のラーメン。サラダ付き。

難聴者、難聴児の権利と福祉は、今決まっていく。

2011年01月24日 08時30分42秒 | 難聴一般
昨日の勉強会に30人以上が参加した。
普段会わない要約筆記者の参加も多かったそうだ。

昨年の閣議決定「障害者制度改革の推進のための基本的な方向」に基づいて、障害者基本法、総合福祉法、障害者差別禁止法等推進会議の中で議論が続けられている。

難聴者で周囲の理解が得られないと思いこんで沈黙をしていた難聴者とか、自分が人の話が理解できないのは難聴のせいということを知らなかった難聴者も実際にいる。

聴覚障害の中でも、難聴者、難聴児の福祉や教育に関わる人々にもっと推進会議の動向に関心を持ち、意見や要望を寄せて欲しい。


ラビット 記
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☆主催:特定非営利活動法人 東京都中途失聴・難聴者協会
勉強会(手話通訳・要約筆記・磁気ループ有)

~国連障害者権利条約の批准をめざして~
障がい者制度改革推進会議の現場から

☆講師:新谷友良さん
障がい者制度改革推進会議構成員
(社)全日本難聴者・中途失聴者団体連合会常務理事
特定非営利活動法人 東京都中途失聴・難聴者協会副理事長

☆お話しいただく内容
国連障害者権利条約とは?
   ・日本が批准する意味は?
障がい者制度改革推進会議はどうして始まったのか?
推進会議で話し合われていることは?
これからの動向等
  質疑応答もあります。

◆日時:2011年1月23日(日)午後1時半~3時半
◆会場:東京都障害者福祉会館 A1
◆参加費:会員 無料、非会員 500円
◆どなたでもご参加いただけます。

◆問合せ先 特定非営利活動法人 東京都中途失聴・難聴者協会事務所
F)03-5919-2563 T)03-5919-2421 info@tonancyo.org