8月の第一木曜は天王寺公園に行きました。
この日、印象に残った植物は大阪の暑さの中、天王寺の地に生き残ったアコウの木のやや獰猛な姿と、それに
まけず劣らずの逞しさのシンジュの木や葛の花でした。
下のは天王寺動物園の一角に根を降ろした亜熱帯性植物のアコウの木。気根を地表に降ろし、しっかりと根を
張って、ますます猛々しく猛暑の大阪の地で生き残る強い意志を感じました。その逞(たくま)しさに脱帽。
アコウなどイチジク科の植物は殺し屋植物と言われるほどの獰猛さがあるんですよね。
これはアコウの実。イチジク科の木で、幹や枝に直接に実がついています。
神話にも出てくるイチジク科の木は本当は獰猛な植物なんですね。
荒れ地にはびこる印象のある繁殖力旺盛なシンジュ(別名ニワウルシ)の木。夏の太陽の下でぐんぐん大きくなります。
排気ガスなどの公害にも負けない強さとグングン伸びる生命力を誇るため、環境イマイチの大都会の公園で重宝がられまた、山林では山崩れや耕作放棄地などの荒れた土地でグングン成長するために国土緑化のためには喜ばれるのですが、あまり蔓延りすぎて嫌われる面もあります。
環境省が特定外来生物に指定しているらしいですが、シンジュ(英名Tree of heaven)にとっては気の毒な話です。
河底池のそばで油断なく蔓延る(はびこる)葛。遠慮も会釈もなしにぐんぐん蔓を延ばしてまわりの木を枯らし、えげつない蔓延りかたをする一方で、良い匂いのする美しい色鮮やかな花を咲かせます。葛を見ると、私は、お人好しな男をたぶらかす悪女を連想してしまいます…現にアメリカでは20世紀前半には素晴らしい植物としてもてはやされたものの、あまりに強い繁殖力でアメリカ在来種の樹木を枯らし続け侵略的外来種に指定されているようです。
秋の七草の一つとして称えられる葛に対してひと言…元気の良いのもほどほどにしてくださいね…
こちらは一見マスカットのようにみえますが銀杏の実です。市立美術館のそばのイチョウの大木になって、実りの秋を予言していました。
猛暑日でしたがシロクマもペンギンも一生懸命、愛きょうをふりまいていて、ご苦労さまでした。
猛暑の中、観客に愛きょうをふりまくシロクマを観て、猛暑の中、背広にネクタイで営業にまわる
ビジネスマンを連想して少し切なくなりました。逆にお昼寝ばかりしているコアラが優遇されてい
るのを見て、少し愉快になりました。
さあさ、シロクマちゃんのおやつのショーですよ と、職員の人。
この日の大阪は最高気温35.1℃の猛暑日。最低気温は27.9℃の熱帯夜でした。
北方系の動物たちには気の毒な気候でしたね。
うーっ 暑いやんけ…とシロクマの親子
冷房完備・撮影禁止の快適な部屋でゆうゆうとユーカリの葉を食べるコアラちゃん
小学生よりもはるかに優雅なコアラの日常生活 さらに泣けるのはこの掲示のコアラに対する愛情のある表現
うっうっうっ…私もコアラになりたい…なんてね…(苦笑) 飼育される動物に対する愛情がなかったら動物園の維持はむつかしいよね。