酔い日は佳い日

日々の食卓、晩酌事情。by こたりん

夏惜しむ味。

2014-08-26 | 旨かった話
昨日朝、外に出て重大なことに気づいた。

青空と雲。ひ、ひょっとしてこれは秋空ではないか!?
盆を過ぎてから朝晩涼しくなったが、こんなにいきなり秋が来なくてもいいだろう。
やり残している事もたくさんあるのに。

ということで、夏にやるべきことの一つに取り掛かるべく
今日のランチは五条軒の冷やしラーメン。


海苔が毛むくじゃらになってるのは私のせいです(笑)
撮るためにちょっと手を入れたら収拾がつかなくなった。

ここの冷やしラーメンは、よそとは何となく違っていてファンが多い。
その一人が自分なのであるが、年に一度はこれを食べなくては夏を迎えた気にならない。

ちなみに具は玉子、ワカメ、きくらげ、叉焼、クラゲ、キュウリ、ゆでモヤシ。
トマトが添えられ薬味は紅生姜と練りからしが付いている。

自分と同じことを考えてるのか、自分の数分後に入店した人が
開口一番「冷やしラーメンまだやってますか」。
誰でもそう思うのは無理もない。急に涼しくなったものだから
メニューに冷やしラーメンがあるかどうか、そりゃ気になる。

毎夏、「冷やしラーメン始めました」と張り紙するなら
やめる時には「冷やしラーメン終わりました」とか告知しちゃどうだい。
あるいは「○月×日をもって終了します」とか。駆け込み需要が見込めるかも。


今日も外で重大なことに気づいた。


ナナカマドの実がもう色づいてる!?

赤い実のランプと称される(言ったのは井上靖)ナナカマドの実は
旭川の雪景色に映え実に美しい。
が、あまり早く赤くなるのは困りもの。
つまりどんどん秋が深くなっていくからである。

田楽 のようなもの。

2014-08-25 | 酒風景
いつぞやの、米ナスの田楽でこさえた味噌が余っていたので
豆腐ステーキに塗ってみた。


うちの豆腐ステーキは、いつもマヨネーズ焼きである。
すなわち、味噌とマヨネーズの相性の良さは周知のことであるからして
旨いんじゃなかろうか、と。
いつものようにマヨ焼きして、マヨ油が全体に周り焦げ目がついた頃合で味噌を塗った。

で、結果オーライ。
味噌もマヨも人類の英知が創造した素晴らしい味だもの。
見事に風味が増幅してとても美味しいのだった。

ちょいと考えを掘り下げると
豆腐を味噌で食べるという発想、というか手技からして素晴らしいのだ。
日本の美味しさ再発見といったところか。

テレビの旅行番組などで時々見かけては憧れているものに
老舗旅館の囲炉裏で、豆腐の田楽を炙っているあの風景というのがある。
あれ、美味しいんだろうねえ。
というか楽しいんだろうなあ。

ああ、欲は尽きない。

ちくわの受難。

2014-08-24 | 酒風景
誰が初めに思いついたか
全国で(たぶん)愛されているこのツマミ。

気の利いた固有名詞があるのかどうか知らぬが
キュウリちくわなどと呼べば大概の人は、ああこれのことねとピンとくる。


もちろん自分もこれが好物で、わさび醤油で食べるのがお気に入りである。

それにしても、ちくわも大変だ。
当人は、まさか穴にキュウリを突っ込まれるとは思いもしなかったろう。
あの穴はもともと、すり身を棒に巻きつけて焼いた、その痕跡である。

火炙りという苦行を乗り越えて、
棒を抜かれやっとのことで風通し良く暮らせるようになったのに
異物混入で人生は一変する。
うまく料理してくれればよいが、運が悪けりゃ調理人が未熟だったりして
キュウリが太すぎ、身が裂けたりした日には目も当てられないのである。
キュウリが苦手という人間がたまにいるように
せめて、ちくわがきゅうり嫌いでなければ良いと願うばかりなのだ。


美味しい料理、良い肴はイマジネーションを増幅する。

集中力の定食

2014-08-23 | 旨かった話
クセというか習性。

仕事に迫られ時間がないとき、
そんな時に限って、しっかりゴハンが食べたい。
ここでいうゴハンとは、主菜、副菜、白米、味噌汁という日本の典型的スタイルのこと。

普段は好きな時に好きなものだけを食べる
至って気ままな食生活なのであるが
例えば仕事中、サンドイッチやおにぎりを食べながらというのは好きでなはい。


昨夜、出かけたついでの夕食は野菜炒め定食、他になめこおろしなど。

食事の時間を惜しんで仕事するより
仕事の時間を削ってでもメシ。そのために12時に終わるものが1時になってもよい。
この方が集中力が増すのである(と暗示にかけている)。

昔は、そういうゴハンの食べられる食堂がちらほらとあったのだが
近年ではすっかり少なくなってしまって、つまらない。
フランチャイズの牛丼もトンカツも嫌いじゃないが
手作りのものが食べたい。その方が身体がラク。

そういう年頃なのだ。

旨さ増幅。

2014-08-22 | 酒風景
昨夜の肴は、身欠きにしんの味噌漬け。


先般、ウニを食べ損ねたあの町で買ってきたもの。
漁港はかつてニシンでも栄えた地域なので、こうした加工品が今でもバラエティ。

食べたのは実は初めて。
身欠きの燻製をご存知の方ならお分かり頂けると思うが
あれが味噌漬けになったそんな味だ(笑)。
といっても、身欠きと味噌の風味が出合い
どっちがどっちに作用していのか不明だが、熟成し味噌の味にもまろみがあり美味。

昨夜は酒がまた良い。


北の誉 蔵出限定純米原酒

K子嬢が夏休みに積丹へウニを食べに行ったとのことで
帰りの道すがら小樽で買い求め、これをお土産として下すった。

精米歩合からして吟醸を名乗っても差し支えのない、それの原酒は
足し算引き算が絶妙で、力強く快活な呑み応え。
期せずして、身欠きにしん味噌漬けに持ってくる酒としては実に好適となった。

ありがたや、ありがたや。


ちなみにこのボトル(四合瓶)は銀色のフィルムがラベルを兼ねている。
中の瓶本体を見たら、いわゆる顔がなく成分表示のシールだけ。
なので「おいおい包装を外せよ」と言われそうな撮影となった。
でも、この外装もなかなかフォトジェニック。

対して、グラスは何を隠そう100均商品(笑)。

重たくて決して高級ではないが、手に馴染みそうなので買ってみたのだが
思いの外しっくりと来て使い良い。

ふと思えば、頂き物の高級酒に100均グラスは罪作りでしょうかね。