あおしろみどりくろ

楽園ニュージーランドで見た空の青、雪の白、森の緑、闇の黒の話である。

庭の野菜達

2011-04-02 | 
前回の話でもちょっと書いたが、今は毎日畑を耕す日々である。
昨日はジャガイモを収穫した。
ジャガイモは今年初の試みだ。
庭の片隅、それまでニワトリコーナーだった所の雑草を抜き、ある程度ニワトリにも手伝ってもらい土を耕した。
それまではかなり広いニワトリスペースがあったのだがそれをちょっと狭めて畑にした。
この場所は何年も手入れをしていなかったのだろう。
雑草の根は土の中も伸び放題で、それを全部取り払い堆肥をまぜ畑にした。
春に種芋を買ってきて、その時遊びに来ていた山小屋が手伝ってくれて芋を植えた。
ジャガイモの地表に出ている部分は葉っぱも萎れ、もうこれ以上土の中のイモも大きくならないだろう。
土を掘ってみると大小のイモがゴロゴロと出てくる。
大きいのはもちろん、小さいものも余さず収穫する。
小さいジャガイモなどは店には出てこないが、これなどは良く洗って塩茹でにするとなまら美味い。
ムダにしない。これは我が家の家訓である。
作ったからには全部食う。もちろん手間はかかる。が、その手間を惜しんではいけない。
つぶやきでも書いたが、先日は立派なニンジンと太ネギを頂いた。
ニンジンの葉っぱはごま油で炒めて味噌汁に入れ、ニンジンとネギと家のジャガイモで肉ジャガを作った。文句なしで美味い。
たくさん作って、野菜をくれた友人におすそ分けだ。
その家でも肉じゃがは好評で、あっというまになくなったらしい。
ジャガイモ畑からはあちこちにシルバービートが勝手に生えてきている。家は当分、青菜にも困らない。
それから堆肥の中にカボチャの種が入っていたようで、これまた勝手に生えてきている。
すでに大きなカボチャを二つ収穫して、さらに次のヤツが今育っている。

昨日の晩ご飯はお好み焼きだった。
庭に生えているキャベツは春に植えて1回形のいいヤツを収穫した。
根を残しておいたら小さい形の悪いキャベツが出てきた。
これだって売り物にはならない。ボクだってお金を出して買う気にはなれない。
だが丁寧に葉っぱをはがし、綺麗な所を集めていったらボール一杯分のキャベツの千切りが出来た。
虫が付いたり、汚れてとても食べる気にならないところは庭の土に還る。
時間と手間を惜しめば捨ててしまうようなものでも、人間のやる気次第でもう1食分になる。
キャベツも喜んでくれよう。
ネギは庭の片隅にネギコーナーがあり、勝手に花が咲き種が落ちて勝手に育ってくれている。
ボクがここでやるのは雑草を取り、たまに液肥をあげるぐらいで次から次へネギが出てくる。
根こそぎ取らないで、包丁で根本近くから切るとそこからまた芽がでてくる。
切ったネギの葉っぱが黄色くしなびた部分や根本近くの薄皮はその場でポイポイと捨てる。
庭は雑草もかなりはびこっているので、こんなことをしても気にならない。便利だ。
ネギを何本かざくざく切り、キャベツの千切りに混ぜ、そこに庭で取れた卵を加え、あとは家にある物を適当に入れお好み焼きを作る。
こんなお好み焼きが不味い訳がない。

ズッキーニはまだ元気に実を付け、また黄色い花を咲かせている。
あと1ヶ月ぐらいの命だろうが、その間はズッキーニの命をいただこう。
トマトが食べきれないぐらいに出来ているのでトマトソースにして、夏に収穫したニンニクとズッキーニのパスタも作った。もちろん美味い。
ニラも順調に育っていて、シルバービートたっぷりの餃子はニュージーランドで一番ウマイ餃子だ。
シソは雑草状態。とても食べきれないからシソの葉の塩漬けでも作ってみるか。
庭の真ん中には芽キャベツも育っている。
良く見ると青虫がいるので丁寧に取って、虫はニワトリのエサに。
芽キャベツは今年初めての試みだが、うまく育っている。収穫も間近だ。
去年植えたリンゴの木、品種はフジ。
実を2つ付け、一つは落ちてしまったので既に食べたがめっぽう美味かった。
もう一つ残った実は手頃な大きさに育ち、日に日に赤くなっている。楽しみだ。
数年前に植えたレモンは葉っぱを虫に食われながらも小ぶりな黄色い実を5つほどつけた。
いちじくの木は鉢で一夏を過ごし、小さい実を一つ付けた。さてどこに植えてやろうかな。
桃もフィジョアもまだ木が小さいので実を付けるのはあと何年かかかるだろう。
こうやってみると我が家は色々な物が育っているなあ。

今年のプロジェクトは庭の真ん中に生えている木を切ったこと。
この木を切ったことにより、畑の日当たりがさらに良くなった。
今まで日陰で雑草ぼうぼうだった場所も近いうちに畑になるだろう。
木を切るのはいいのだが大変なのは根っこの処理だ。今はこの根っこと格闘をする毎日である。
それから菜園をやる上で大切なのは土作りだ。化学肥料や除草剤、防虫剤は一切使っていない。
うちではEMボカシで堆肥をつくっているし、ニワトリの糞も肥料にしている。
これらを庭の片隅でじっくりと寝かせ土に混ぜる。
じっくりと寝かせる時間も大切なのだ。
そして植物に話しかけること。植物にも意識はある。
ボクは庭でいつも野菜達に話しかけている。
「オマエ達大きくなって美味しい実をつけてくれよう」
「ありがとな、お前達の葉っぱも実もとっても美味しいよ」
枯れていく野菜達にもねぎらいの声をかける。
「今年もよく育ってくれてありがとな。君の命はうちで美味しく頂きました。あとは土に還ってください。」
ボクの想いは植物に通じ、結果美味しい野菜を提供してくれる。
想いは植物とは通じるが、隣りのクソネコとは通じない。
相変わらずクソネコはうちでクソをして、それを見てため息をつくボクなのであった。
コメント (2)
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