彦根の歴史ブログ(『どんつき瓦版』記者ブログ)

2007年彦根城は築城400年祭を開催し無事に終了しました。
これを機に滋賀県や彦根市周辺を再発見します。

『家康と関ヶ原の群像』講演聴講報告

2010年11月24日 | 講演
『ひこね市民大学講座 歴史手習塾』
セミナー4「天下人と近江の戦国武将」
第3回目の講座として『家康と関ヶ原の群像』が開かれました。

講師は、静岡大学名誉教授 小和田哲男 先生


信長・秀吉に続いてはやはり家康のお話となります。
まずは、朝鮮の人が見た関ヶ原の解釈の話がありました。
朝鮮から見ると、関ヶ原の戦いは家康の米と毛利の銀の戦いとの視点になり、家康が勝ったから、江戸時代の日本は農本主義になり、豊臣政権は重商主義だったのが大きく変わったということでした。
秀吉が商業や貿易を重視し、家康が米による統治をしていたのは何となく感じていた事でしたが、ちゃんと言葉になって聞けて、脳の端にあったつかえの様な物が取れた気分でした。

そして、たった一日の大きな合戦の勝利が家康に632万石以上の差配をもたらしたとは…
関ヶ原の合戦の重さは計り知れませんね。

そして近江武将で西軍となった石田三成・大谷吉継
東軍となった京極高知・藤堂高虎・田中吉政・脇坂安治の説明をされて、井伊家の立場もお話がありました。

戦国近江を集中的に聞けた貴重な3回の講演は今回で終わりですが、次回の手習塾は『歴史学習を現代に活かす!』という講演が12月26日にあります。
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