安全問題研究会(旧・人生チャレンジ20000km)~鉄道を中心とした公共交通を通じて社会を考える~

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民主党メール問題・ラスト

2006-02-28 23:41:17 | その他(国内)
民主党のメール問題、あまりに低レベルすぎてお話にもならないので、今回をもって終わりにする。

民主党の対応は最後までお粗末なものだったが、永田議員を退職に追い込まずに代表が記者会見で謝罪したことだけはそれなりの評価はできるだろう。

民間企業の不祥事が起きるとよく見られるのが、「部下が勝手にやったことであり、知らなかった」と部下に責任を押しつける上司である。だが組織というものは、部下の責任はすべからく上司の責任である。最高責任が党代表にあることは明らかだ。
もし前原代表が、永田議員に引導を渡して自分だけは代表職にとどまるつもりなら、最低の男として私は前原代表を軽蔑しただろうが、それをしなかったことだけは評価できる。

ただ、この永田議員の「自爆」と代表の謝罪を通じて民主党がなにか変わったかというと、全く変わっていない。
この党の最大の問題は、組織及び上司(執行部)が議員個人の資質をきちんと把握し指導する体制ができていないことである。要するに企業でいうところの従業員管理ができていないのである。
以前にも、米国ペパーダイン大学を実際は卒業していないのに「卒業した」と偽っていた議員に執行部が気付かず、ゴタゴタが起きたことがあった。民主党がその時の経験を生かし、党員・議員管理をきちんとできる態勢を整えていれば、今回の事件は起こらなかったはずである。

政党とは学習する存在でなければならない。いやしくも政権を奪取し、内閣を組織してこの国の舵取りをしようと志す者たちの集団が、以前の過ちから何も学んでいないのは驚くべきことである。議員歳費、調査活動費、政党助成金など政党や議員には多額の税金が使われている。納税者の1人として、自分の以前の過ちから学ぶことすらできない政党は、政権以前に政界から去るべきだとすら思う。

今回も民主党は、小手先だけの謝罪でその場を取り繕うことでただ嵐が過ぎ去るのを待っているようにしか見えない。そのような姿勢でいる限り、第2の永田議員はいつかまた必ず現れるだろう。

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