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<JRダイヤ改正>ブルトレ「はやぶさ」廃止…来年3月実施

2008-12-19 23:01:47 | 鉄道・公共交通/趣味の話題
<JRダイヤ改正>ブルトレ「はやぶさ」廃止…来年3月実施(毎日新聞)

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 JR旅客6社は19日、来年3月14日に実施するダイヤ改正を発表した。寝台特急・ブルートレインとして親しまれてきた「はやぶさ」(東京-熊本)、「富士」(東京-大分)が乗客減を理由に廃止となり、1958年10月の運行開始以来、半世紀ぶりに東京駅から姿を消す。

 東海道新幹線は「のぞみ」を1時間当たり最大9本、山陽区間への直通列車も最大5本に増発し、主力を高速性に優れたN700系に替えていく。東北新幹線は夕方に東京発仙台行き「はやて」を新設。東北、上越、長野各新幹線で一部列車の停車駅を見直す。

 首都圏は横浜線の朝夕ピーク時などに計3本、南武線の夜間帯に計2本、湘南新宿ラインは運転間隔が30分以上空白の時間帯に1往復増発し、ほとんどの列車を10両から15両編成とする。総武、東海道、成田各線などでも夕夜間帯に増発する。【斎藤正利】
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「富士ぶさ」廃止は昨年春改正からの既定路線だったとはいえ、公式発表されてみるとやはり寂しい。とはいえ、ブルトレに関しては国鉄末期から事実上何の手も打たれず「安楽死」政策がとられてきたことを思うと、致し方なしという雰囲気も漂う。

今回の廃止がきわめて大きいのは、これが「九州ブルトレ全廃」を意味することだ。山陽本線下関電化が完成以来約半世紀、阪神大震災による山陽本線の長期不通を除き、事実上1日たりとも休みなく行われてきた下関・門司での機関車交換の儀式も見納めになる。貨物列車の機関車交換は、駅から少し離れた操車場で行われ、下関・門司両駅のホームから旅客に見える形では行われないからだ。

JR東日本・西日本が保有する直流電機(EF66等)は大部分が要らなくなるし、JR九州の交流電機(ED76)も多客期輸送向けに数機は残るものの、全廃に近い状況になるだろう。田端や下関などの機関車配置区も縮小されることになり、この影響は多方面に及ぶことになる。

盆・正月などの波動輸送向けに、従来の形で寝台特急の臨時運転が行われる可能性は残っているが、そもそも車両の老朽化が原因で廃止されるだけに長くは期待できない。「あさかぜ」廃止後の「臨時あさかぜ」の運転も1~2年でなくなってしまったことを考えると、あったとしてもせいぜい2~3年ではないだろうか。

3月改正前後は、一般マスコミも巻き込み、昨年の「銀河」「なは・あかつき」廃止とは比較にならないほどの一大デモンストレーションとなるに違いない。

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