月刊「祭御宅(祭オタク)」

一番後を行くマツオタ月刊誌

電車男2 -エルメスは何故「オタク」を選んだか?-

2005-08-28 23:34:51 | 民俗・信仰・文化-時事・コミュニケイション-
 現在27歳の管理人が中学生の頃、「オタク」に対する風当たりの強さは並大抵のものではありませんでした。
 さて、「オタク」である「電車男」がエルメスに選ばれたのは、何故なのでしょうか?
 単にエルメスさんは、「電車男」の「真心」とか「優しさ」に惚れたのでしょうか? 
 これは、管理人の私見ですが、「電車男現象」は10数年の社会の変化がもたらしたものではないかと考えるのです。

 バブル全盛期の頃、多くの国民が金銭的に余裕のある生活・安定した生活が約束されていました。
 そのような社会の中では、パートナーとしての異性を評価する基準にしていたのは、コンピュータを使用する能力のような仕事の能力というよりも、「ノリ」「ルックス」といった「+α」の部分でした。
 ところが、バブルが崩壊し、金銭的に余裕のある生活・安定した生活ができる保障は年々なくなる一方です。しかし、金銭的に余裕のある生活・安定した生活へのイニシアティブをとる手段が存在します。それが、パソコン等の「個人のスキル」なのです。
 人間が動物である以上、パートナーは自分の生存に有利な人間を選ぶようになります。つまり今の時代では、パートナー選びの基準として、「ノリ」「ルックス」に対して「スキル」が台頭してきていると考えられるのではないでしょうか。
 そう考えると、「パソコン」という「スキル」をもつ電車男がエルメスに選ばれたのも納得が行く気がします。