月刊「祭御宅(祭オタク)」

一番後を行くマツオタ月刊誌

白を白、黒を黒と言うこと -ホームページをつくって2年-

2006-01-10 22:46:03 | お気楽言葉
 僕は、昔、恩師に「祭りの研究者になりたいです」と言った事があります。
 その応えは、ニコッと笑って「なって下さい」でした。
 僕は、「そんなに甘くないぞ」とかいわれるのかと思ったので、腹をくくって相談したつもりなんですが、正直拍子抜けした気持ちになりました。
 今、なんとなくですが、その意味が分かった気がしています。
 答えは、「もうなっている」ということではないだろうかということです。
 
 昔、親しい人に似たようなことを言った事がありました。
 その人は、「教授」になるには、有力者の意向に沿って「白を黒」といわなければならないと言っていました。
 その人の言うことは極論ですし、必ずしも、全ての教授がそうではないと思います。しかし、僕が見聞きした中でもそのような人が何人かいることも事実です。その人は「教授」であったり、「講師」であったり、講師のいすを狙う「学生」であったりしました。耳に聞いていたような世界を目の当たりにした時は、ちょっとばかりショックでしたし、憤りもしました。
 ですが、その人は「研究者」とは呼べないのでしょう。
  
 「白を黒」というだけの度胸と覚悟,言わざるを得ない状況に追い込まれる機会がなかった僕は、ボンクラな研究者といえるのかもしれません*。
 でも、同じ勇気をだすならば、「白を白、黒を黒」という勇気にしたいと思い、このホームページをつくったことを改めて思い出しました。
 数少ない読者の皆様方、なにとぞ本年もごひいきに。
 
 * ここでいう研究は「調べる」と同じような意味で使っています。