月刊「祭御宅(祭オタク)」

一番後を行くマツオタ月刊誌

252.「初詣でどこ行く?」のカルチャーショック(月刊「祭」2019.1月3号)

2020-01-06 21:34:00 | 民俗・信仰・文化-伝承・信仰-
●案外違う正月の習慣
 自分の中では当たり前な正月の習慣は地方や時代によって随分と違うものだと感じることがあります。もちの形や味付け、おせち料理からお年玉の渡す相手もらえる相手まで。
 その中で管理人がうけた一番のカルチャーショック、といっても実はテレビなどでは目の当たりにしていたのですが、初詣でです。テレビでよく見たのが明治神宮への初詣ででした。


●目から鱗の言葉「初詣でどこ行くん?」そしてさらに聞いたびっくりの言葉
 管理人は新年会などで青年団の友達と会った時は、こう聞いたり聞かれたりしました。「初詣でいつ行った?」この時は「どこ」とは聞かれません。行くところは、屋台が宮入りする大宮八幡宮だと決まっています。なので、夜中の12時に行ったのか、朝日が出てから行ったのかの話題になります。



 ところが、大学で京都に出て聞いたり話題にした言葉は「初詣でどこ行く?」でした。耳にする言葉が、八坂神社、北野天満宮、日吉大社、平安神宮などなど名だたる大きな神社でした。
 「あれ?すんどるとこちゃうやん、おばあちゃんとこ?」
と聞くと、ちがうとのこと。
 その時、自分たちのように氏神さんへお参りする人ばかりではないと改めて知りました。三木を離れて、三木の当たり前を見ると必ずしもそれは、当たり前ではないことに気づきました。
 そして、屋台によって祭がイベント化されていると指摘されたりすることもありますが、氏神さんへの信仰心は意外と祭してへん人らよりは高いようにも感じました。屋台やだんじりは、初詣でを名のある神社でなく、地元の氏神さんにお誘いしているという役割もあるようです。