月刊「祭御宅(祭オタク)」

一番後を行くマツオタ月刊誌

265.中止の勇気(月刊「祭」2020.3月3号)

2020-03-16 21:11:00 | 新型コロナと祭、民俗

●新型コロナウイルス
 新型コロナウイルスの流行をうけ、加西市の北条節句祭が屋台運行、龍王舞などの中止を決定しました。節句祭の一ファンとしては、本当に残念な結果ですが、英断であったと思います。
 
 
 
 
 
 
 
 
●強行開催のリスク
 この流行下でも「祭をやりたい」という気持ちは痛いほど理解できますし、管理人自身当事者なら、強行開催しないという自信はありません。また、「このような時だからこそやるべきだ」という主張も理解できます。また、「こういう時だからこそやるんや」という人を決して嫌いにはなれません。しかし、そこにはかなり大きいリスクがつきまといます。
 
1酒の席などでの感染者
 祭をすると、必ずと言っていいほど公民館などで飲食の場がもたれます。大人数が閉鎖しれた空間でともにすごすことで、感染者の増加のリスクが生じます。
 
2マスコミとお上の「やってますアピール」の標的
 昨今はマスコミは「お上」に物申すことはかなり難しくなっています。一方で「お上」も失政続きで、「傍観してるだけ」の印象を国民が持ちつつあります。
 祭で感染者が出ると、それを批判する記事を書けばマスコミにとっては「ジャーナリズムやってます」のアピール、お上はその祭に近いしい政治家などを離党させれば「身内にも厳しくやってます」のアピールになります。
 
●中止、延期の勇気
 今回ばかりは、馬鹿げたやってますアピールに祭が使われないためにも、そして、祭好きの人の命ためにも、中止延期の決断もまた、勇気ある決断と言えます。