月刊「祭御宅(祭オタク)」

一番後を行くマツオタ月刊誌

375.○かず商店探訪記-祭の露店だけでも体験したい-(月刊「祭御宅」2021.9月2号)

2021-09-18 01:38:53 | 民俗·信仰·文化-その他祭-
●屋台が担がれない祭、そしてもう一つの屋台(店)
 今年も新型コロナ流行により、播州各地の屋台の運行や宮入、練り合わせが中止となりました。そのような中で、我々屋台関係者以上に大変な思いをしているのが、屋台(露店)関係者です。祭の混雑があってこその商売なので、屋台運行が軒並み中止で、どうしているのだろうと思っていました。

●国道175号線の唐揚げに惹かれて
 さて、明石の図書館への道中で国道175号線を南下していると、左手に写真のような看板がありました。管理人は唐揚げに惹かれて車を止めました。別々の看板なので、いろんな店舗が入っているようにも見えます。


残念ながら、唐揚げはもうやっていないとのことでした。しかし、たこ焼き、カステーラの他に、「オヤジのおでん」、「タコ煮」などがメニューにありました。ちなみに、別店舗に見えたのは一つの店でした。「タコ煮」もウマそう、「オヤジのおでん」はどんなおでんなどなど、食欲をそそります。


そなえつけの消毒液噴射機に手をかけ、たこ焼きを注文しました。どれもウマそうとおもいつつジャンボたこ焼き小を頼みました。小とはなばかり、ジャンボはその名のとおり、六個入りでしたが、一個が大きくて腹一杯でした。
タコもかなり大きくて美味しかったです。

●○かず商店の自前店舗
そして、管理人が興味を惹かれたのは、店員さんが「祭楽」と書かれた制服をきていたことです。祭好きなんですかと質問したところ、このお店の名前と店舗ができたいきさつを聞かせていただきました。
店の名前は○かず(まるかず)商店で、本来は祭での露店商を生業としているそうです。高砂市の高砂神社、曽根天満宮、明石市の御厨神社などで出店していて、カステラの美味しさが、知られているようです。管理人もなんか聞いたことあるようなきがしてきました。
コロナ禍なので祭の出店機会が減り、自社の資材置き場として利用していた土地に、自分たちでコンクリートをぬるなど、駐車場以外は手作りで店舗を構えたとのことです。
ほかは、パチンコ店などで出店しているそうですが、コロナ禍中での商売は非常に厳しいものがあると言っていました。そのような中でも明るく接客してくださる店員さんに頭が下がる思いがしました。
露店では店舗ごとに扱う商品が違いますが、会社が複数の露店をあつかっています。その魅力を凝縮した店舗になっていました。個人的には、タコ煮が気になっています。

●露店=祭になくてはならないもの
 我々の祭も、露店商があってこそより楽しくなるものです。また、屋台運行のために露店のかたずけなどを待ってもらうなんてことも、良くある話ではないでしょうか。楽しませてくれ、そして、屋台の運行にも理解を示してくれる露店は今となってはなくてはならないものになっています。そして、やっぱりあの味が恋しくなるものです。
屋台が出せない今、今回紹介させていただいた○かず商店のような露店だけでも体験できる場へ行くのも一興です。


謝辞
 今回は○かず(まるかず)商店の方に、写真掲載、店舗掲載の件を快諾していただきました。そのことにより、360円の出費で美味しいたこ焼きと、かねてより扱いたかった露店商の記事を掲載することができました。改めて感謝申し上げます。