僕は、「国際文化学」部を卒業し、「国際文化学」研究科修士課程を修了しました。
「国際文化学」の英訳はどうなるんでしょうか?
普通に考えると、 International cultural studies となると考えがちですよね?
「そんなことない」と言ったら死刑です。
しかし、実際の英訳は "intercultural studies"になるのです。
「国際」と言うと 「international = 国際的な、国家間の」という意味を連想してしまいます。だったら、 「国際文化学」だと、 「international cultural studies」というのが、一般的です。
なのに、何故、 internationalを使わないで interculturalなのでしょうか?
それは、 「国」と 「国家」いう言葉の違いに端を発すると考えられます。
まず、 「国家」は領土・人民・制度で組織される 「行政単位」です。
一方で、「 国(くに)」は国家という意味のみでなく、 地域・地方などの意味も持ちます。
漢字を変えれば 「邑(むら)」も「くに」とも読めるのです。
「国際文化」の「国」とは「国家」という行政単位ではなく、「一つの文化を構成する地域・文化圏/culture」と考えられるのでしょう。
それらが相互にかかわりを持つということで「inter」が頭につき、 「intercultural」になったと言うことになります。
一つの国家の中に、一つの文化圏しかないということは、まずありません。つまり、「国際文化」というのは、日本とアメリカとか、日本と中国というだけでなく、一国家の中だけでもある現象であると考えられるのです。
例えば山城国と播磨国というような感じですね。
「日本の文化」というと、「一つの文化圏の文化」と捉えがちですが、「日本という国家の範囲にあるたくさんの文化圏の文化」と考える方が偏見は少なくなるでしょう。
最近の教育の傾向として見られる「日本文化の啓蒙」は、「日本文化」を「一つの文化圏の文化」として捉える傾向があり、好きにはなれません。
「日本文化の啓蒙」をしようとする政治家の人達が求めてるのは、「豊かな心」ではなく「従順な駒」であるように感じています。
最新の画像[もっと見る]
-
419.甲八幡、砥堀-月刊「祭御宅」2025.03.1号- 2ヶ月前
-
419.甲八幡、砥堀-月刊「祭御宅」2025.03.1号- 2ヶ月前
-
419.甲八幡、砥堀-月刊「祭御宅」2025.03.1号- 2ヶ月前
-
419.甲八幡、砥堀-月刊「祭御宅」2025.03.1号- 2ヶ月前
-
418.城山屋台復活-三木市制70年-(月刊「祭御宅」2024.12月1号) 4ヶ月前
-
418.城山屋台復活-三木市制70年-(月刊「祭御宅」2024.12月1号) 4ヶ月前
-
418.城山屋台復活-三木市制70年-(月刊「祭御宅」2024.12月1号) 4ヶ月前
-
418.城山屋台復活-三木市制70年-(月刊「祭御宅」2024.12月1号) 4ヶ月前
-
418.城山屋台復活-三木市制70年-(月刊「祭御宅」2024.12月1号) 4ヶ月前
-
418.城山屋台復活-三木市制70年-(月刊「祭御宅」2024.12月1号) 4ヶ月前
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます