大阪市の澪標住吉神社は、阪神電車の伝法駅すぐ近くにあります。ここの太鼓台は江戸時代の物が残っていることでマニアの間にはよく知られています。
その中の北五太鼓は、精巧な江戸期のものと思われる彫刻を擁しています。
そして、大きな特徴が一つあります。それが、お猿さんへのこだわりです。
まずは屋根にさるぼぼとよばれる赤の猿のつくりものがあります。
よく見ると法被のマークもそれを模したものとなっています。
欄干の彫刻も他が鳥であるのに、後ろ一面だけは猿になっています。
これは、北五にある庚申堂に由来しているそうです。この庚申堂はもともと愛宕神社の境内にあったそうです。愛宕神社は住吉神社の境内に移動し、庚申堂がその地に残ったそうです。となると、この太鼓は、制作当初より北五のために作られた物であると考えられます。
●編集後記
10月号より前後しての9月号になりました。
写真保存のトラブルのためです。
この記事の作成にあたり、北五太鼓台関係者のみなさまのご厚意を賜りました。
ご教示やあたたかい励ましをいただき本当にありがとうございました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます