月刊「祭御宅(祭オタク)」

一番後を行くマツオタ月刊誌

292.運転手の感染予防策を考える(月刊「祭」2020.7月2号)

2020-07-24 19:10:00 | 新型コロナと荷役の政(まつりごと)
●感染再爆発とヤマト運輸ドライバーの感染公表
 緊急事態宣言解除もむなしく、再びもとの木阿弥になってきています。高温下にもかかわらず、1日の新規感染者数が300人を超えるのは、かなり危険な状態といえるかもしれません。運送業界でも、超大手のヤマト運輸の南京都主幹支店京都祇園センターのドライバー4名が感染しました。
 本来なら企業イメージを保つためにも公表は控えたいところですが、あえて公表するところはさすが大手といったところです。しかし、せっかく勇気を出して公表したにもかかわらず、原因と改善案を業界全体で共有できていなければ、大手としての社会的な責務を果たしたとは言い切れません。

●感染予防法の共有
 ここで、極めて残念なのが、感染予防策を業界全体で未だに共有できていないことです。たとえば、このような案が正しいのかどうか、もっといい方法があるのかどうかを、業界全体で考えねばなりません。
 主導すべきはもちろん国交省です。残念ながらゴートゥーとやらの利益誘導には熱心でもこちらのほうには全く関心が払われていません。

●作業中の消毒を待つ余裕
 基本的な方法は、概ねこのようなものだと思います。とにもかくにも、荷物を持った後、手指洗浄あるいは消毒をしていない状態で車にならないことです。
 さて、このような対策を徹底するためにも、現場での周知徹底が必要ですが、知る限りでは到底できているとはいえません。「早く作業をすること」が優先され、手指消毒を念入りにしている人を見ることはほとんどありません。
 手指消毒をするのは「仕事を遅らせる自分勝手なこと」ではなくて、公共の利益、会社の利益のためであるという認識が必要です。それは、一人一人の職員の心がけも大きいものですが、やはり、各業界のトップが徹底的に声かけをしないといけないのですが。。
 この国でそれを期待するくらいなら、ドラゴンボール でも探すほうがましかも。。と思ってしまう時があります。

●もし、仕事中で新型コロナに感染したら
 各企業には従業員に対して安全配慮義務があります。それは、物品の供給だけでなく、感染予防教育も必要とされています。もちろん、感染したことによる保証も求めることができるとのことです。

 参考はこちら(中野明安「3密会議強要や社内マスクNG…トンデモ企業が抱える訴訟リスクを弁護士が解説」『ダイヤモンドオンライン2020.05.12』




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