○少し長い前置き
WBCも残念ながら準決勝で負け、優勝の「義務」も果たせませんでした。ですが、菊池選手の異常に広い守備範囲、千賀投手の快投、筒香選手の打撃など、日本野球の選手層の厚さを示した大会でもありました。
平均的には体格的にも体力的にも劣ると思われる日本人。でも、野球では世界トップクラスの水準を保っていられるのは、そのプレー人口の多さによるものでしょう。ざっくりアバウトな勘定でいえば、我々の世代(70年代から80年代生まれ)だと男の人のうち、5人から3人に1人は、野球部や少年野球を経験しているのではないでしょうか。そこらへんのバッティングセンターで130㎞/hを超える球が投げられている風景は、例えば、韓国では見られません。つまり、野球をある一定期間集中して練習したことのある人が、日本では圧倒的に多いと思われます。我々くらいの年代だと、同い年の野球経験者は十万人ほどとしましょう。WBC二入りうる年齢層を20歳から35歳として、そこから30人とすると、五万人に1人の選手くらいだといえるかもしれません。
そして、甲子園、高校野球、プロ野球、近鉄、阪神、巨人などなどがメディアを通して愛されます。さらに、草野球、ソフトボール、軟球、、各地域に、日本独自の野球文化がすでに根付き発展しました。そして、各地域に根づいた野球文化は地域文化の代表格といえる祭文化とも親和性が高いようです。
↑東京上野正岡子規記念球場
そこで、ここでは見聞きした野球と祭の関わりを見ていきます。つらつらと長文を書くよりも、短文で事例を箇条書きで書いていきます。
○清原氏とだんじり
・岸和田市出身で9月に調子を上げることから「だんじりファイター」とよばれていた。
・引退後、「だんじり」という漫画を監修した。
・現在は岸和田で更正中という
○野球と祭の名所
・姫路市、加古川市、高砂市は東洋大姫路高校などの野球の名門を擁する。また、中学でも軟式野球で全国優勝したという話をここ20年で二度?聞いた。
・滋賀県大津市の山王祭が行われる日吉大社。この神社は比叡山麓にあり、野球の名門比叡山高校も擁する。ここの祭に参加している時、たびたびこの高校の野球の話を地元の方がしているのを耳にした。
○三木の草野球チーム、ソフトボールチーム
・東条町は野球チームをもつ。ソフトボールチームをもつ清水町、大日町もソフトボールで優勝した。
いずれのチームも主力選手の多くが祭関係者だった。だが、現在の東条町のチームは、多くが町外出身者でしめてきている。
・我々世代が子供の頃は、ソフトボール大会が春の中学生大会、秋の小学生大会の年に二度行われていた。人数が少ない町は合併が許された。大日と明石町、大日と宮前、大日と清水、大日と宮前と明石町など同一屋台内での合併が多かったようである。
なお、大日、宮前、神明と三地区合併のチームが市の大会決勝まで行った後、合併は二地区までとなった。キャッチャーが1メートルほど後ろにボールをこぼしたのを見た某祭ウェブページの管理人が、ホームスチールを決行、アウトで試合終了で優勝を逃したという試合はもはや伝説である。
・石段を綱なしで登る大村。我々が子供の頃、小学生、中学生のチームともに胸に縦に楷書体で大村と書かれたトレーナーを着用していた。人数が多いので選手層が厚く、強かった。この時の主力選手の多くが祭の主要メンバーとなっている。
○野球と明石町屋台
・1985年阪神タイガースが優勝を決めた年の祭、明石町屋台関係者にインタビューするサンテレビのアナウンサー。関係者は質問に答えず六甲おろしを熱唱。テレビでその様子が放送された。
・青年団時代に太鼓打ちとして慣らした人が後進の指導に当たることになる。そんな人のうち、50から60代だと3人中3人が、野球部員だった。現在はその割合は減りつつある。
・某祭ウェブページの管理人は、草野球で4回飛んできた「たま」を4回撮り損ねた。
ちょうどそのころ、彼が関わる明石町屋台で水引幕が「志度の海女の珠取」に新調された。そのこととかけて、下のような短歌を作り失笑を買った。
志度の海女 珠とる幕の 町の子を 志度の珠とらぬ あまといふなり
志度の海女(しどのあま)の珠取の幕を付けた屋台の町の子のことを、四度(しど)飛んできてもその球をとることのないアマチュアと人は言っている。
志度と四度、珠取と球とらぬ、海女とアマチュアと見事に掛詞を駆使しています。
○編集後記
森友学園問題の影に、「偶然」隠れて、共謀罪が名前を変えた法律、テロ等準備罪が閣議決定されたそうです。うるさい奴はしょっぴきたいが現実にならないことを祈るばかりです。
管理人も野球選手が夢だった何百万人?もしかしたら何千万人?の日本人の1人です。プレー人口以外で日本の野球の強さの秘密があるとしたら、それは、フィジカルを戦略、技術で凌駕するところにあるのでしょう。柔よく剛を制するところは、今の日本人にとっては好みのスポーツなのかもしれません。
WBCも残念ながら準決勝で負け、優勝の「義務」も果たせませんでした。ですが、菊池選手の異常に広い守備範囲、千賀投手の快投、筒香選手の打撃など、日本野球の選手層の厚さを示した大会でもありました。
平均的には体格的にも体力的にも劣ると思われる日本人。でも、野球では世界トップクラスの水準を保っていられるのは、そのプレー人口の多さによるものでしょう。ざっくりアバウトな勘定でいえば、我々の世代(70年代から80年代生まれ)だと男の人のうち、5人から3人に1人は、野球部や少年野球を経験しているのではないでしょうか。そこらへんのバッティングセンターで130㎞/hを超える球が投げられている風景は、例えば、韓国では見られません。つまり、野球をある一定期間集中して練習したことのある人が、日本では圧倒的に多いと思われます。我々くらいの年代だと、同い年の野球経験者は十万人ほどとしましょう。WBC二入りうる年齢層を20歳から35歳として、そこから30人とすると、五万人に1人の選手くらいだといえるかもしれません。
そして、甲子園、高校野球、プロ野球、近鉄、阪神、巨人などなどがメディアを通して愛されます。さらに、草野球、ソフトボール、軟球、、各地域に、日本独自の野球文化がすでに根付き発展しました。そして、各地域に根づいた野球文化は地域文化の代表格といえる祭文化とも親和性が高いようです。
↑東京上野正岡子規記念球場
そこで、ここでは見聞きした野球と祭の関わりを見ていきます。つらつらと長文を書くよりも、短文で事例を箇条書きで書いていきます。
○清原氏とだんじり
・岸和田市出身で9月に調子を上げることから「だんじりファイター」とよばれていた。
・引退後、「だんじり」という漫画を監修した。
・現在は岸和田で更正中という
○野球と祭の名所
・姫路市、加古川市、高砂市は東洋大姫路高校などの野球の名門を擁する。また、中学でも軟式野球で全国優勝したという話をここ20年で二度?聞いた。
・滋賀県大津市の山王祭が行われる日吉大社。この神社は比叡山麓にあり、野球の名門比叡山高校も擁する。ここの祭に参加している時、たびたびこの高校の野球の話を地元の方がしているのを耳にした。
○三木の草野球チーム、ソフトボールチーム
・東条町は野球チームをもつ。ソフトボールチームをもつ清水町、大日町もソフトボールで優勝した。
いずれのチームも主力選手の多くが祭関係者だった。だが、現在の東条町のチームは、多くが町外出身者でしめてきている。
・我々世代が子供の頃は、ソフトボール大会が春の中学生大会、秋の小学生大会の年に二度行われていた。人数が少ない町は合併が許された。大日と明石町、大日と宮前、大日と清水、大日と宮前と明石町など同一屋台内での合併が多かったようである。
なお、大日、宮前、神明と三地区合併のチームが市の大会決勝まで行った後、合併は二地区までとなった。キャッチャーが1メートルほど後ろにボールをこぼしたのを見た某祭ウェブページの管理人が、ホームスチールを決行、アウトで試合終了で優勝を逃したという試合はもはや伝説である。
・石段を綱なしで登る大村。我々が子供の頃、小学生、中学生のチームともに胸に縦に楷書体で大村と書かれたトレーナーを着用していた。人数が多いので選手層が厚く、強かった。この時の主力選手の多くが祭の主要メンバーとなっている。
○野球と明石町屋台
・1985年阪神タイガースが優勝を決めた年の祭、明石町屋台関係者にインタビューするサンテレビのアナウンサー。関係者は質問に答えず六甲おろしを熱唱。テレビでその様子が放送された。
・青年団時代に太鼓打ちとして慣らした人が後進の指導に当たることになる。そんな人のうち、50から60代だと3人中3人が、野球部員だった。現在はその割合は減りつつある。
・某祭ウェブページの管理人は、草野球で4回飛んできた「たま」を4回撮り損ねた。
ちょうどそのころ、彼が関わる明石町屋台で水引幕が「志度の海女の珠取」に新調された。そのこととかけて、下のような短歌を作り失笑を買った。
志度の海女 珠とる幕の 町の子を 志度の珠とらぬ あまといふなり
志度の海女(しどのあま)の珠取の幕を付けた屋台の町の子のことを、四度(しど)飛んできてもその球をとることのないアマチュアと人は言っている。
志度と四度、珠取と球とらぬ、海女とアマチュアと見事に掛詞を駆使しています。
○編集後記
森友学園問題の影に、「偶然」隠れて、共謀罪が名前を変えた法律、テロ等準備罪が閣議決定されたそうです。うるさい奴はしょっぴきたいが現実にならないことを祈るばかりです。
管理人も野球選手が夢だった何百万人?もしかしたら何千万人?の日本人の1人です。プレー人口以外で日本の野球の強さの秘密があるとしたら、それは、フィジカルを戦略、技術で凌駕するところにあるのでしょう。柔よく剛を制するところは、今の日本人にとっては好みのスポーツなのかもしれません。
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