気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

湯村温泉から竹田城跡へ(旅行記5)

2016-09-10 11:36:51 | 旅行
湯村温泉といえば、胎内被爆を扱った夢千代日記、
錦鯉の泳ぐ川の側に夢千代像が建てられております。
  
ここから川原から一段上がった源泉『荒湯』は98℃で、
茹で卵が作れたり、野菜などを茹でたりされておりました。
朝早い写真で、だれもおられません。
  
川原に近いところでは、足湯が設置されていますが、
試に入り、出てみると足元自体が熱く、裸足で歩くと
火傷傷に注意との表示に気が付き、
川のいたるところから湯が出ているのですって。
 
お宿での、食事もおいしく温泉でのんびりした一夜も過ぎ、
後は帰るだけなのですが、帰り道だから、ほんのちょっと
『天空の城 竹田城跡』へ寄り道をと軽い気持ちで提案、
これがなんと、思わぬ二時間のハイキングに。

登り口の『山城の郷』で、車を止めると平日にも関わらず、
多くの人が見えておられ、足元はハイキングシューズ。
ここからだと往復三時間とのこと、どうする?
ワンメーター640円でタクシーが途中まで行くとのことで、
行くことになり、途中から登り始めましたが、フーフーフー

風が気持ちよく20分で何とか料金所へ、500円支払い

こんなところで500円高いのではと思ってしまいました。
 縄張り
パンフレットには石垣の積み方が丁寧に書かれており
穴太(あのう)積みと算木積みがあるそうで、震災の
熊本城の石垣も修復には時間がかかりそうですね。
 
城跡へ上がると、歩く道にはシートとボランティア・ガイドさんが
  
別々に二人おられ、説明をしていただけました。
一番高い天守台に上ると帽子が飛ぶような強い風、
でも360度遠くまで見渡せます。
本当にお城の立地としては最高な場所なんですね。 
  
帰りは、下りだけ早いこと。
タクシー乗り場まで10分で戻りますが、一方通行のため
帰りは2000円以上とのことで、節約しましょう。
駐車場の山城の郷へ下るにつれ気温も上昇し、汗が、
久しぶりの良い運動になりました。

なお9月から11月は雲海のシーズン、混雑が予想され、
土日祝には午前4時から雲海バス500円が出るそうです。

応挙の大乗寺障壁画に13年ぶりの再会(旅行記4)

2016-09-09 09:45:22 | 美術館・博物館
この旅の一番の目的は、応挙の「大乗寺障壁画」に再会すること。
実は13年前、2003年夏に天王寺公園内にある大阪市立美術館で
開催された特別展『円山応挙、写生画 創造への挑戦』で、
実寸大の間取りで障壁画が飾られ、その素晴らしさに感動し、
大乗寺にて拝見できたらと思いながら、日が過ぎました。
数年後には全て収蔵庫に納められてしまい、金箔の上に
デジタル化された再現障壁画と聞き、忘れておりました。

大乗寺へは山陰線香住駅から山側へ車で5分
30段程度の急な石段の上に山門が
細かな細工が施され、左右には象でしょうか?
  
裏側の山門で、右手に創建同時期の樹齢1200年の楠と
旧の鐘があり、戦中鉄砲の弾の材料として供出され戻ったが、
材質検査で一部欠け、音が良くないため置かれています。
客殿の前には、丸山応挙さんの木造が置かれており
客殿にも素晴らしい細工が見られます。
 
拝観する入り口は土間になっており、大きなへっついさんが

13部屋ある客殿の配置図で、全て国の重要文化財に指定された
応挙とその門弟12人による165面の障壁画があります。
HP(詳細はデジタルミュージアム参照)によりますと、
”障壁画で囲まれる各部屋の空間が立体曼荼羅を構成しており、
 宗教的空間の具現化を意図したものではないかといわれ、
 応挙は絵画の美術的評価に加えて空間プロデューサーとして
 の側面が再評価されています。”とのこと

内拝料800円を支払うと、20分程度かかる説明付きの案内を
していただけ、最初に『農耕の間』(呉春)を鑑賞しながら
四季耕作図
注意事項そして、応挙の意図した立体曼荼羅の説明へと続き
仏間におられる御本尊十一面観世音菩薩様の慈悲が水の流れと

して描かれており、最終的には
二階の芦雪の『猿の間』の海と同じ位置に
猿の間
農耕の間の欄間の波が彫られており、
仏間へと戻る意図の基づく立体曼荼羅の構成だそうです。
欄間に下には本寺の亀居山の亀さんが泳いでおり、フフフ
客殿を右周りに巡ります。

『孔雀の間』は応挙の『松に孔雀図』が三面(北‣東‣南)に、
金箔の上に墨だけで濃淡がでており、
西側の障子を開けると光線の具合で緑色にも見えます。
複製画で金箔が新しいので、やや煌びやかでした。
北面
東面
東面の拡大
     
奥に御本尊の仏間があり襖を開けられ、ご挨拶を、
ふと襖の松を見ると、連続性が保たれており声が出ません。

応挙の『郭子儀の間』いわゆる「芭蕉の間」には
彩り豊かで、のびやかな筆遣いが印象的で、
安禄山の乱を鎮めたことで名を上げた郭子儀を描き、
本尊の南を守る増長天(政治を司る)とされています。
西面は複製図
 
東面は文化庁の指導で、現物の四枚の障壁画が展示され、
やはり、落ち着いた色になり、見られて嬉しいです。
郭子儀の眼と、幼児のお尻を見なが移動すると、
いつも見られる印象や、お尻の方向が変わる
『八方にらみ」にも挑戦しました。
  
応挙の『山水の間』や『鯉の間』も
 
まだまだ紹介したいのですが・・・・
城崎温泉や湯村温泉のお寄りの際、時間をお取りください。
尚一部写真は、図録『円山応挙、写生画 創造への挑戦』から。
表裏 表のみ

梨の鳥取砂丘にて、万葉集を(旅行記3)

2016-09-08 15:48:54 | 旅行
八日朝はまだ晴れており、予定していた講座へ出かけました。
到着すると同時に、曇り始め、突然の雷鳴とともに豪雨に、
1時間以上も降り続き、警報が発令されたため、
残念ですが、来週に講座は延期になりました。
前線の影響で、関東東北など北日本も雨だそうですね。
もう本当に何事もなきように。

旅行の続きですが、お付き合いください。
鳥取砂丘へ足を延ばすため、鳥取県に入るや
「梨ロード」との表示と伴に、梨狩り体験や
梨直売場が切れ目なく両側に現れ、目を奪われます。
鳥取県は青梨の一種で、二十世紀梨のシェアーは50%を
占め日本一ですが、梨全体では幸水などの赤梨が優勢ですね。
何気に立ち寄った直売場では、老夫婦と孫さんがお店番、
収穫が始まったばかりの二十世紀梨
試食のため、売り場から選び、剝いていただきました。
みずみずしくその甘いこと、三袋もお買い上げ。これが
一袋なんとワンコイン500円で、後で数えると梨が七個も。
コストパフォーマンスは最高で、今年の出来はとお聞きした時、
”水やりに苦労し、まずまず”と控えめなお答えに、
老夫婦の人柄がしのばれますね。

梨で思い出されるのが、万葉集の言葉遊びの戯れ歌の中で、
食用とされる植物六種類が登場する次の歌です。
成棗 寸三二粟嗣 延田葛乃 後毛将相跡 葵花咲
  作者不詳 万葉集巻十六 三八三四番歌
読: 成⇒(なし)、棗(なつめ)、黍(きみ)に粟(あは)嗣(つ)ぎ
 延(は)ふ田葛(くず)の、後(のち)も逢はむと、葵(あふひ)花咲く
訳: 梨、棗、黍(きび)がついでみのり、蔓を延ばす葛のように
  後にまた会おうと葵に花が咲くよ
 かけ言葉として
 •「梨棗」は音読みで「り・そう」すなわち「離」「早」と
         -->早々と別れてしまって
 •黍(きみ)に粟(あは)嗣(つ)ぎ --> 君に逢はずに
 •葵(あふひ) --> 逢う日
見事な恋歌に仕立てられておりますね。

鳥取砂丘」、恋い焦がれもしないけれど、私のとって
近くて遠いところで、訪れるのは初めてになります。

やはり絶景でした。
第三砂丘列にはラクダが、そして
中央の草地になった長者ケ原を望みます。
砂丘全体の草地下が大問題になっているそうです。
イベントとして草取り運動もされておりますが・・・
 
第二砂丘列(馬の背)への上りは、30度以上の砂の壁
足元から砂が崩れおち、登りにくいこと
久しぶりの運動に、

馬の背の上になんとか登り詰めると、強い風の中
日本海、右手遠くに第一砂丘列を望みます。
でもご一緒した友人の話、30年前のことですが、
海までは、もっと砂地が広がっており、100Mほど沖合で、
キス釣りをした記憶が・・・・・。
ダムなどの治水で、砂の量が少なくなっているのでしょう。

砂砂砂、でもこの砂が梨の農園やらっきょう畑として、
第四から第五、六?の砂丘列や窪地に作られており、
長い時間がかかって、不毛の地が開拓されたのですね。
先人の知恵に感謝あるのみ。
10月頃には、らっきょうの紫色の花が咲いており、
きれいのだそうです。

不思議なことが、

2016-09-07 09:57:50 | 日記
今日から白露ですが、台風がまたもや・・・
庭先では剪定された空木の枝先の若葉に、露ならぬ雨露が

そして同じく剪定後のアメリカ黒蠟梅には、
不思議と花が咲きだしております。
面倒くさがり屋さんが、適当に剪定したらしく、
もっと下から剪定しなければならないのに、
暫し、愉しませていただきますが・・・
きっと植木さんに、怒られるでしょうね、
  
そういえば、昨日の夕方は奈良町付近に出かけており、
天の怒りかと思わんばかりの、雷鳴とともに激しい雨が
小一時間降り続きます。小やみになり帰る途中、
荒池から興福寺の五重塔や鹿を車中から観ておりますと
 
東北の方向に、虹が
よく見ると、二重の虹になっており、
なんだか楽しくなりました。
 
どちらかともいうことなく、長男夫婦のグアムでの結婚式で、
タモン湾に架かった二重の虹のことに・・・。
なんだか不思議な感じで、家の近くまで来ると、東南方向の
雲沸き立つ若草山ですが、高円山からは虹の柱が・・・、
虹のでき方はわかっているつもりですが、不思議ですね。

今後の天候のことが非情に気になりますが、
先日の先生のお稽古のおりも、不思議な体験をしました。
茶杓飾り、洗い茶巾を続き薄茶で、
と言う方がおられ、正客をさせていただきましたが、
続き薄茶と言うだけでも・・・お茶碗取り込み後に
急いでるという事を言って、続いて薄茶をお願いする。
お茶事でこんな事もあるかしら???

菊月のお稽古は貴人清次花月之式

2016-09-06 09:18:48 | お稽古
私の今月の最初のお稽古は昨日で、
吾亦紅などの花を持ち、気を引き締め、お伺いしました。
お稽古は「貴人清次花月之式」で、
「平花月之式」と違い、貴人とお次では
用いる茶碗、茶巾、茶筅が異なりますね。

平花月では、初回は初花を決めるだけでいいので
花だけが、名乗りますが、
この式では、お茶をいただく客が
貴人かお次かを、わからないといけないので、
初回から、月も名乗ります。
その他、お次は手をついて控え、貴人に一礼し、
貴人に取次をしますが、貴人畳には踏み込みません。
貴人は座替わりがないので、貴人の席には
決してお次は入らない・・・・等
色々大変です。

本当に平等の社会は合理的でいいですね。
慣れない貴人、お次で
いつも以上に疲れる花月之式になります。

お菓子は「着せ綿」
お茶杓の銘は「百代草の露」
お棗も菊
長月は別名「菊月」でしたね。
旧歴9月9日が「重陽の節句」、五節句の最後を飾り、
新暦では10月9日にあたります。
下の写真は、昨年造った着せ綿で、
今年も時間を見つけて造らねば?

なお、
待合のお軸は「白珪尚可磨
禅語で「はっけい なお みがくべし」
いろいろなことが思い浮かべられ、
その時々により、心に響くことばになります。
持参した「吾亦紅」は、物思いにふけるという花言葉、
日々精進しなければなりません。

『白珪尚可磨』について付記します。
茶掛けの前後辞典等によりますと
①『文選』の「初發石首城」(初めて石首城を発す)の中に、
白珪尚可磨、斯言易為緇」とあり、
読:白珪なお磨く可し、この言は緇を為し易し
訳:白い玉はまた磨けばいいが、言葉は黒く汚れ易い。と
②『詩經』大雅の抑の篇に
「白圭之玷、尚可磨也、斯言之玷、不可為也。」
読:白圭の玷(か)けたるは、なお磨くべし、
  この言の玷けたるは、為(おさ)むべからず
訳:白い玉の欠けたのは、また磨けばいいが、
  言葉を誤ると改めようがない。
転じて
「完全無欠の清らかな玉も、さらに磨くべきである」
箴言として
「禅の道にも、茶の湯の道にも完成はなく、
 常に向上を目指して悟後の修業に打ち込むべきである」

長月の玄関は「清風名月」とマルバルコウ

2016-09-05 07:57:01 | しつらえ
長月の玄関は『清風名月』、床の軸は「」と
「月」に因み掛けさせていただきました。
玄関 床の軸 
清風名月
明るく澄んだ月のもとにすがすがしい風が吹き抜けることで、
心地よい静かな夜の様子が、醸し出されており、
風雅な遊びや自然を堪能してくださいとの願いが・・・
月々に月見る月は多けれど月見る月はこの月の月
                よみびとしらず
なお中秋の名月は今年は9月15日(木)、
スーパームーンは11月14日だそうです。

夏前に頂いたユリズイセンの鉢から、蔓が伸びて
中が黄色く5角形で朱赤色のかわいい花が、
 
『マルバルコウソウ(丸葉縷紅草)』といい、
一日花で次から次へと蔓を延ばして咲いていきます。
江戸末期に観賞用として渡来してから野生化しており、
帰化植物になりますね。
抜く前に、一花咲かせてあげましょう。
先日の旅行先、出石ソバ屋さんの店先で可愛さから
つい買い求めた一輪挿しに、マルバルコウソウと水引を
 
これでは寂しいので、色づき始めた「ムラサキシキブ」も
 
この花の、花言葉「私は忙しい 」と
そうなんです。私は旅行後も外出やお稽古が重なり、
ゆっくりとはできません。今日は今日で先生の元への出稽古に。
気を引き締め、行ってまいります。

御料理はやしの青梅煮で錦玉羹を

2016-09-04 15:05:20 | 主菓子とお干菓子
台風12号が、明日のかけ九州北部に上陸と、
今回は九州から西日本に影響が及びそうですが・・・。
この時期、農家にとって三大厄日、8月31日の二百十日、続く
9月1日は旧暦8月1日「八朔」そして9月10日の二百二十日で
収穫の無事を祈って、日本各地で風を静める祭りをされます。
その代表的な越中八尾「おわら風の盆」も9月1日から3日、
昨日で終っており、静まってくれるでしょう。
雨もね。
今朝も自宅稽古日で、二人がおいでで、
長月の軸は『〇』、寒山詩の有名な前二行
「吾心似秋月 碧潭清皎潔」を思い描くようにと、
後ろ二行が賛「無物堪比倫 教我如何説」で書かれ、
花は、一日花の木槿は、昨日の白色から紫色に替え、
吾亦紅、萩、水引を桂籠に活けております。
末広がりのその実の姿から、縁起のよい瓢箪香合を
  
炭を熾し、釜を掛けます。
 
稲穂がたわわに実り始め、「米俵の水指」と
即中斎好みとされる二枚の蓋から成る
「春秋棗」で、秋の朱塗りの菊の絵になります。
(春は黒塗りの梅の絵)
  
主菓子は、錦玉羹で青梅煮と紅羊羹が入り、
 
青梅煮は、京都「御料理はやし」で蒼梅の食感と
程よい蜜の甘さが優れており、
紅羊羹は、岡山「芭蕉庵」を入れております。
   
酸味と甘さが程よく、喜んで頂けました。

長月の軸は『〇』、賛は寒山詩より

2016-09-03 09:56:06 | しつらえ
また台風が、何事もなきように・・・
今日は長月最初の自宅稽古日、朝と昼お一人づつ、
月初め二日とも出かける予定があり、
旅行前に床の軸だけ替えており、家廻りを含め掃除、
お花も、慌ただしく準備をしなくてはいけません。
もちろん、お稽古も気合を入れてね。
  
軸の書は大徳寺496世 好清紹因(こうぜいじょういん)
    ~1937年、龍源院 黄梅院

賛は、寒山詩より、後ろ二行です。
(茶掛けの禅語辞典参照)
吾心似秋月 吾わが心秋月に似たり
碧潭清皎潔 碧潭清うして皎潔(こうけつ)たり
無物堪比倫 物の比倫に堪うるは無し
教我如何説 我をして如何が説かしめん
 碧潭(へきたん) 水が深く青緑色に見えるふち
 皎潔(こうけつ) 白く清らかなようす
*私の心は秋の夜空に輝く明月が
 澄みきった緑深い縁の底まで照らしながら
    明るく清らかに輝くのに似て
 私の心の清らかさにたとえられるものはない
 私はこれをどう説明したらいいのだろう


あっもう十時で、お迎えをしなくては

城崎温泉にて外湯と夕食を堪能

2016-09-02 16:41:04 | 旅行
旅行記2
降り続く雨のため、早めに旅館に到着し、浴衣に着替え
七つある外湯めぐりにまいりました。
城崎温泉はすべての源泉を一か所に集め、配湯されているので、
お湯は一緒ですよと旅館の方から教えていただきましが、
やはり風情を感じたいがため、雨の中巡ることに。
旅館でバーコード付きの共通券を頂き、各外湯で男女別に
かざすだけ、(後で調べると各外湯600円から800円も)
近代的なシステムになっており、下駄の処理など、
職員の方々はてきぱきとされており、好印象でした。
こられるお客さんも少ないからなのでしょうか?
殿方の要望で、各外湯滞在10分程度で、三湯も巡るはめに。
そのあわただしかったこと、このうえもありません。
地蔵湯はモダンな窓の外観が特徴で、
家内安全・水子供養、衆生救いの湯になります。

次の柳湯は一番小さく、立派な梁がむき出し
子授安産、子授けの湯だとか。

最後の一の湯は、城崎温泉の象徴で、岩をくりぬいたような
雰囲気の洞窟風呂で、合格祈願・交通安全、開運招福の湯と

立派な御所の湯も行きたかったのですが、
200mほどを濡れた下駄で歩くのが嫌になります。殿方がNG。

泊まった旅館、エントランスに茶室がむかえてくれます。
  
中に入ると、正面に
旅館の名前が墨書されており

この旅館の名前にちなんだ物もあり、
  
いたるところに
  
どこの茶碗なのでしょうか?
教えていただきたかったのですが・・・

緑あふれるロビーですね。
  
奥には広い庭があるそうです。
各階のロビーも

蟹のシーズンともなれば、なかなかお高いのでしょうが。
ネット割引もあり、リーズナブルに利用させていただきました。
ウエルカムドリンク

夕食を紹介して終わります。
食前酒:枇杷の葉薬膳酒
前菜 :蒟蒻、真鴨ロース、川海老艶煮、オレンジ煮、枝豆
    サザエと青瓜の酢浸し、オクラ、鰻押寿司、柚子味噌

椀物替り:鱧と牛蒡の摘み入れ小鍋、レタス、水菜、笹垣

向付 :甘海老、態、ヒラマサ、白烏賊、鮑、あしらい

お勤め:但馬牛山椒味噌朴葉焼き

焼肴 :磯魚グリル、サラダ、梅紫蘇ドレッシング

冷し鉢:岩もづくと夏野菜の冷製、出汁ゼリー掛け

御食事:とうもろこしとひじきの釜飯

留椀 :赤出汁
香物 :三種盛り
水菓子:季節の果物
美味しくいただきました。
幸せ。

雨の出石で出会った素敵な造り酒屋の女将

2016-09-01 20:23:41 | 旅行
台風10号のため変更した旅行先は、城崎・湯村温泉方面で、
29日は出石を経由し城崎温泉の予定。友達ご夫婦と一緒に
朝九時半頃出発すると同時に雨が降りだし、北に向うほど
雨脚が強くなります。京都縦貫道の亀岡付近では携帯からは警報音
と同時に激しく降りだしました雨(どうなることやら)、その矢先
古いカーナビのため、降りるICを通り過ごしたそうで、
終点の天橋立まで行くはめになりました。
久しぶりに天橋立を見られたので良しとしよう(プラス思考)
でも、出石の入り口への到着は午後1時を過ぎており、
お蕎麦屋さんを探す間もなく、駐車場点前の『陣屋』さんに停車。
お母さんと息子さん二人でされているようで、
皿そば五枚が一人前(800円)で一枚ずつ追加でき、
一皿の量は、2~3口程度で、信州そば風?、
でも実を丸引きされており、色は茶褐色に。
 出石そばの由来(クリックで拡大)
薬味は、おろしわさび、生卵、ネギ、とろろ
つゆは、昆布と鰹出汁で、やや鰹が勝ち気味かな。
追加は二枚に、美味しくいただきました。
(出石そばの由来は出石城跡に書かれておりました)
”そのまま駐車してもいいですよ。お城まで3分です”とお声掛け、
でも雨が降っており、市営駐車場(400円)に入れました。
 出石城由来
目の前には、出石城跡で、堀に風鈴が掛けられ
再現された登城門を上がり
 
そして再現された隅櫓
 
はずれに、有子山稲荷神社への鳥居と130段の階段も

上からは出石の観光の中心地の観光センターの側に、
有名な辰鼓楼が、望めます。

大手町通りからの辰鼓楼
 
出石焼を冷やかしながら歩いていると
柳行季屋の『たくみ工芸』さんが、店先に古びた行季と
皮が剝かれたコリヤナギが天日干しされています。
  
店中では若い女性が、麻糸を使って編み上げておられました。
膝が少しだけ見えます
もう少し行くと、修理中の家屋があります。それは
出石酒造有限会社『楽々鶴』さんの建物の酒蔵で、江戸中期
270年も前の建物で、素敵な風合い土壁が、残念。
拝借しました。
中に入ると土間で280年前のまま、
その店先で奥様が一人店番をされておりました。
  
その土間にはどーんと酒米用の蒸し器が、大釜ですよ。

杉玉と暖簾が目に
 
昔からの暖簾『中易酒造(なかやす)』のいわれも
お話が続き、

床には、パッチワークの座布団が、
なんと90歳の近所のおばあ様の作品なんですって
  
お話の途中にも、ちゃんとお仕事をされておりました。
男性は、利き酒を二種類頂き、一本お買い上げ、モウー
女性は、地酒ケーキ『楽々鶴(ささずる)』を利きケーキ

チーズケーキ風で、ほんのりとお酒の香りが、
食感にかなり苦労されたとお聞きし、なるほど
名前は、コウノトリとお酒から名付けられたとのことでした。
十日程の賞味期限があり、お買い上げさせて頂き、
今週末のお稽古に間いあいますね。
ふと見上げると、太い梁が
そしてツバメの巣が6つも・・・
親子関係があり、必ず戻ってきてくれます。それで
今年巣が一つ増えたのです。と嬉しそうに話されますが、
実は糞の後始末、春から秋に毎日1時間しなくてはならないと。
大変ですね。
また日中は表戸を開けており、時間までには帰ってくるのですが、
閉まってから裏口がまだ開いているのを分ったらしく、
ズルをして、帰ってくるのがおりますと笑っておられました。

話が尽きません。
一期一会に、時間があっという間に過ぎ、
お暇をしなくてはいけません。申し訳ありませんが、
城崎温泉へ、行かなくては。

ありがとうございました。