4日間続いた保津峡のゴミ掃除も今日で終了。
この4日間で収集作業に掛かった人数は延べ128人、
集められたゴミの量は約10t。
今年は「徹底した清掃活動の実施」をスローガンに、両岸に
掛かるゴミを隈なく拾ってまわった成果もあり、本当に
美しい河川風景を取り戻せたと自負するところだ。
しかし、これはあくまでも保津川下りの船が流れている
16キロ間だけであることを考えると私達は河川浄化という
ことについて手放しで喜べる状況ではないことを忘れてはならない。
以前、私達も参加している「NPO桂川流域ネットワーク」の
勉強会で、桂川の最下流域にあたる京都府大山崎町の方から
川辺の膨大なゴミの流着量に付いての現状報告を受けた。
大山崎町は天下分け目の天王山がある歴史的にも有名で、
綺麗な地下水が湧き出ることから某ウイスキーメーカが工場を
持っている地区だが、桂川をはじめ宇治川(鴨川合流済み)木津川
の三川が合流し淀川となる地区でもある。
そのため、これら河川の上流域から流れて来る膨大な量の
河川ゴミがこの地区に集まってくるというのだ。
河川のゴミの殆どが水や土に戻らない化学物質であり、
その物質の腐敗等により川の水質悪化を引き起こす
ことは、今更言うまでもないだろう。
水質悪化は川の生態系はもとより、河川の水を飲料する
人の健康にも悪影響を及ぼす。
そして京都の三川が大山崎町で合流した後は、淀川として
下流域にあたる大阪の人の命を支える大事な飲水、生活用水と
なっていることを忘れてはならない。
また、今、海は各国から漂着するゴミで汚れる一方だという。
そのゴミの殆どが川から流し出されたゴミだ。
我が国の海岸にも隣国の国々から流出された越境ゴミが大量に海岸に
漂着しているし、わが国が流出したゴミも周辺諸国に漂着している。
私達の家の横の溝に捨てたゴミ、小川に捨てたゴミ、アウトドアを
楽しんだ後のゴミが、保津川の様な大川を下り、海に出て、
今やそのゴミは国際問題になってきている。
この現状を意識し、ゴミ掃除などボランティア活動も活発に
なってはきているが、問題はそう簡単ではないようだ。
今のわが国の法令ではゴミは、回収された地元の自治体が
処理費用を負担することになっている。
私達、船頭が拾った保津峡のゴミも亀岡市が処理して下さっているが、
保津峡が京都市と亀岡市両市に約半分つづまたがる地域なので、
回収したゴミの処理方法も一筋縄ではいかなかった経緯もある。
今や何処の地方自治体も財政は豊かとは言い難い。
そんな中、両行政区域にまたがるゴミ処理は埋め立て処分地
のキャパなども含め難しい問題が多々ある。
広域行政である府のリーダーシップが必要不可欠なのは
言うまでもないが、海ゴミという国レベルでの問題にまで発展
しているという認識のもと国の積極的な取り組みに期待したいところだ。
そして、全国各地でゴミの課題に取り組んでいる行政、市民、企業
がさらに連携を深め、ゴミの発生抑制と流出抑制に対しての活動の
活発化を図ることが大事だと考える。
そしてなによりも優先して大事な事は
1,ゴミを減らし捨てない。
2,ゴミを見つけたら拾う。
3,捨てていた人がいたら、注意する
という人として最低限のモラルを全ての人に持ってもらうことが、
ゴミ問題の根本的な解決法であることは間違いがないだろう。
この4日間で収集作業に掛かった人数は延べ128人、
集められたゴミの量は約10t。
今年は「徹底した清掃活動の実施」をスローガンに、両岸に
掛かるゴミを隈なく拾ってまわった成果もあり、本当に
美しい河川風景を取り戻せたと自負するところだ。
しかし、これはあくまでも保津川下りの船が流れている
16キロ間だけであることを考えると私達は河川浄化という
ことについて手放しで喜べる状況ではないことを忘れてはならない。
以前、私達も参加している「NPO桂川流域ネットワーク」の
勉強会で、桂川の最下流域にあたる京都府大山崎町の方から
川辺の膨大なゴミの流着量に付いての現状報告を受けた。
大山崎町は天下分け目の天王山がある歴史的にも有名で、
綺麗な地下水が湧き出ることから某ウイスキーメーカが工場を
持っている地区だが、桂川をはじめ宇治川(鴨川合流済み)木津川
の三川が合流し淀川となる地区でもある。
そのため、これら河川の上流域から流れて来る膨大な量の
河川ゴミがこの地区に集まってくるというのだ。
河川のゴミの殆どが水や土に戻らない化学物質であり、
その物質の腐敗等により川の水質悪化を引き起こす
ことは、今更言うまでもないだろう。
水質悪化は川の生態系はもとより、河川の水を飲料する
人の健康にも悪影響を及ぼす。
そして京都の三川が大山崎町で合流した後は、淀川として
下流域にあたる大阪の人の命を支える大事な飲水、生活用水と
なっていることを忘れてはならない。
また、今、海は各国から漂着するゴミで汚れる一方だという。
そのゴミの殆どが川から流し出されたゴミだ。
我が国の海岸にも隣国の国々から流出された越境ゴミが大量に海岸に
漂着しているし、わが国が流出したゴミも周辺諸国に漂着している。
私達の家の横の溝に捨てたゴミ、小川に捨てたゴミ、アウトドアを
楽しんだ後のゴミが、保津川の様な大川を下り、海に出て、
今やそのゴミは国際問題になってきている。
この現状を意識し、ゴミ掃除などボランティア活動も活発に
なってはきているが、問題はそう簡単ではないようだ。
今のわが国の法令ではゴミは、回収された地元の自治体が
処理費用を負担することになっている。
私達、船頭が拾った保津峡のゴミも亀岡市が処理して下さっているが、
保津峡が京都市と亀岡市両市に約半分つづまたがる地域なので、
回収したゴミの処理方法も一筋縄ではいかなかった経緯もある。
今や何処の地方自治体も財政は豊かとは言い難い。
そんな中、両行政区域にまたがるゴミ処理は埋め立て処分地
のキャパなども含め難しい問題が多々ある。
広域行政である府のリーダーシップが必要不可欠なのは
言うまでもないが、海ゴミという国レベルでの問題にまで発展
しているという認識のもと国の積極的な取り組みに期待したいところだ。
そして、全国各地でゴミの課題に取り組んでいる行政、市民、企業
がさらに連携を深め、ゴミの発生抑制と流出抑制に対しての活動の
活発化を図ることが大事だと考える。
そしてなによりも優先して大事な事は
1,ゴミを減らし捨てない。
2,ゴミを見つけたら拾う。
3,捨てていた人がいたら、注意する
という人として最低限のモラルを全ての人に持ってもらうことが、
ゴミ問題の根本的な解決法であることは間違いがないだろう。