保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

空手の大会、本気の体験。

2007-04-15 21:48:19 | 空手・格闘技
今日も春らしいポカポカ陽気で最高の行楽日和でしたね。
京の観光地・保津川下りにも大勢のお客さんが
お越し下さったようです。
そんな多忙な日でしたが、私はお休みをいただき
今日は少年空手大会に来賓として出席してきました。

検査入院の疲れも少しの残ってはいたものの、そこは
日頃鍛えている‘気合’で乗り切り、子供たちの気迫あふれる
戦いぶりを応援させて貰いました。

本日の開催された大会は「奈良ジュニア交流空手道選手権大会」
奈良市中央第二武道場で開かれた同大会は、他流大会あらしで
名を馳せた元・正道会館の田前純三空手塾代表師範が主催する
ジュニア大会で、奈良県内の各道場はもとより、関西地区の
名だたる道場が多数出場し、総勢約300名の小学生が
‘チャンピオン’を目指し熱戦を繰り広げました。

私が代表を務める斯道会空手道場からは2名の選手が出場してくれました。
2人とも初出場でしたが、臆すことなく堂々とした試合運びで
力の限り精一杯戦ってくれました。
特に小学5年生の森口達也選手(安祥小学校)は、日頃の練習でも
手を抜かず懸命に取り組む‘努力家’の一人。
試合は僅差の判定で涙を呑んだももの、延長、再延長という
お互い一歩も引かない激しい攻防を堂々と戦い抜きました。

空手の大会、特に寸止めなしのフルコンタクトスタイルの
大会は子供とはいえ、真っ向から体をぶつけ合う
‘本気の勝負’です。

私も経験がありますが‘本気の勝負’には独特の恐怖心、
緊張感があります。「自分が倒される」という恐怖心です。
その恐さから逃げる事を自ら拒み、本気で体をぶつけ合い、
倒されない為、懸命に戦うのです。
この‘本気の勝負’を体験することで、人間の本能が
呼び起こされ、本当の喜びや悔しさという感情が溢れ出してきます。
その感情の揺れ動きの中で‘勇気’というものを実感するのです。
「体験で知る思想」こそ、空手道という武道の真髄です。

体験や行動を恐れることなく、立ち向かうには勇気が必要です。
その勇気を自分の体で体験し、心で感じることが出来る場が
‘大会’なのです。
今日、彼らは空手の真髄を少しは感じ取ってくれたの
ではないかと思います。

これからも生徒諸君には多くの‘体験や行動’に挑戦することで
生きる力を養い、自己の可能性をどんどん伸ばしていって
もらえれば指導者としてこんなに嬉しいことはありません。

ともに‘道’を楽しみ、‘道’を極めていきましょう!

                押忍