保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

坂東三津五郎さん主演の舞台「砂利」を観てきました。

2007-07-14 01:01:08 | 映画・芸能界
酒井敏也さんも所属する劇団ダンダンブエノが主宰する
舞台「砂利」兵庫公演を11日、観てきました。

なんと今回の舞台は酒井さんが招待をして下さったのです。
会場は開演30分前には満席状態!
当初、昼公演のみだったものを夜も追加公演になったほどです。

今回は歌舞伎役者の坂東三津五郎さんを主演に迎えての
公演とのこと、さぞかし気品があり正統派な舞台なのかな?
そんな予想をしていた私の期待は、いい意味で見事に裏切られました。

全て観終わって先ず頭に浮んだ感想は
「あの三津五郎さんがよくぞ、ここまでやったな~」
という驚きでした。
歌舞伎界の重鎮であり、由緒正しき「十代目・坂東三津五郎」
ともある方が、ここまでイメージを崩し挑まれたということ
がなんといっても凄い!しかも現代劇は今回が初めてと
いうから、この作品に込めた思いの強さも感じられた。

聞けば某番組で共演した酒井さんに坂東さんの方から
「今度、ダンダンブエノの舞台に出してよ」とお願い
されたというのだから『劇団ダンダンブエノ』恐るべし!

父親の介護疲れから、人としての感情を全てなくし、
空っぽなった自らの心を埋めようと、無意識に他人の
思考を自分の思考だと思い込む主人公。
その主人公に翻弄されながらも、支えていく家族と
奇妙な同居人たちが繰り広げる摩訶不思議なストーリ。

セリフや場面ごとに必ず‘オチ’があり、喜劇を観ている
ようなコミカルなストーリ展開の中に、人間の深い
心理描写を随処に垣間見せるという演出には脱帽しました。
さすがは今をときめく本谷有希子さんと倉持裕さんの
コンビですね~丁寧に作られているのが感じられました。
もちろん出演者それぞれが実力派の役者でなければこれほど
の作品に完成しなかったことはいうまでもありません。


公演終了後、酒井さんが楽屋に呼んでくださり、
田中美里さんはじめ共演者の皆様を紹介して下さいました。
なぜか皆さん私や保津川下りの事を御存知で、にわか
営業マンのように記念写真を撮らせていただいている間にも
「保津川下り」の宣伝をいっぱいさせていただきました。
また、パンフレットには「十代三津五郎」という
三津五郎さん直筆のサインも書いていただけました。

いろいろと気を遣って頂いた酒井さんには
本当に感謝しております。ありがとうございました。
好物だというOO屋のパンの差し入れだけでは
申し訳ないので、帰りに劇団のTシャツを
買わせていただきましたので、京都で着ますね。

明日は愛知厚生年金会館で19時から。
16日は山口情報芸術センタースタジオAで。
21日~31日までは東京のスパイラルホールで
公演されますので、お近くの方は是非、足を運んで
みてください。