保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

明日、60年ぶりに保津川の曳船が再現されます。

2009-01-20 14:22:24 | 船頭
明日21日、22日の2日間、保津川で約60年ぶりに
綱による木造船の「曳船」再現プロジェクトが行われます。

今月の10日に進水式が行われた木造船を、私たち現役船頭
の手で渓谷を流した後、3本の綱で曳き上るという作業の再現です。

今ではトラック回送される保津川下りの船ですが、、
角倉了以翁が保津川を開削し船を流した1606年から
1948年までの342年間は、嵐山から乗船場のある
亀岡までの約16km間を、下った船頭が3本の綱で
曳き帰る「曳船」作業によって戻していました。

主催する「保津川の世界遺産登録をめざす会」では、
保津川最後の船大工青山匠次さんの指導の下、復元
製作された「木造船」を、渓谷に流し、現在のFRP船
との操船技術の違いと川形状の変化を検証するとともに
60年前まで行われていた船の曳き上げ技術の再現体験
を通して、消え行く伝統技術の継承を図るのがねらい。

木造船が流れていた当時の保津川とは、川底の形状が
大きく異なることが容易に想像できることから、
木造船の破損防止の対策として、3日前から船底には
樹脂が塗られました。

今、この世に一艘しかない保津川の木造船を
壊すわけにはいきません。念には念を入れます。


さあ、曳船イベントの準備は整いました!

後は明日の本番を待つばかりです。

もちろん、私はっちんも参加します!

少し、天候が心配ですが、保津川に‘熱い’思いを
寄せる人たちの念力で、イベントが成功することを
祈るばかりです。


☆「保津川木造船・曳船再現プロジェクト」

場所:保津峡~嵐山
   21日 保津川下り乗船場出発
   22日 JR保津峡駅下

時間:21日 午前9時から3時まで。
   22日    同上

雨天中止  

問い合わせ「保津川の世界遺産登録をめざす会」
      0771-25-5054
      (亀岡市役所社会教育課、鵜飼さんまで)