先週末、日本列島を襲った活発な低気圧の
影響で河川が増水した保津川。
このような天候の際、最も心配になるのが船の係留場です。
普段は川の左岸端を堰き止め、人工の‘湾’を造り
そこに船をつないで置くのが保津川の係留スタイル。
しかし、豪雨などにより河川が増水すれば当然、係留場の
水位も上昇し、湾が決壊する恐れが出てきます。
ひとたび決壊すると、穏やかだった湾は一気に急流と化し
すごい勢いの流れでワイヤーでつないである約50艘の
船が流されるという危険性が出てくるのです。
このような事態を未然に防ぐため、保津川遊船では‘船守り’
という見張りの当番を設けています。
この‘船守り’は遊船組合を構成する4つの支部が
各10日間の交代制で実施しています。
先週末の様な大荒れの天候の時は、その担当日に当たっている
支部が管理しなくてはならず、雨の降雨状況から推測される
川の状態と船内部の雨水のたまり具合などを逐一監視し、
危険状況を判断するのは担当支部の支部長に任せれています。
そして、先週末その仕事に運悪く当たってしまったのが・・・
3支部・支部長の私はっちんだったのです。
深夜2時ごろ、急に雨足が激しくなってきたことを感じた
私は急いで保津係留場の河原に向かいました。
行ってみると水位自体はまだ上昇してきてはいませんでしたが
船の内部には相当の雨水が溜まってきていました。
とりあえず、河原に停めた車の中から監視することにしました。
待つこと3時間・・・一向に止む気配を見せない雨。
それどころか、雨足はより激しくなる一方です。
午前5時、雨が降りつける中、もう一度船の状態を見回ります。
すると、船の内部は約3分の1が浸水し船に添えてある救命具箱
が浮かんでいるほどの状態になっていました。
すぐさま、用意してきたポンプ機の電源を
入れ、水をかき出すかき出す作業に掛かりました。
ここまでくると、自分ひとりでは対処できないので
支部役員5名に召集を掛け、最悪の事態も想定に入れた
、今後の対処方法を相談することにしました。
約15分後、召集した役員たちと協議し、これ以上
降る様なら、支部員を全員に召集を掛けることで
まとまり、様子をみることに。
時間が時間だけに、最悪、湾が決壊し、船をクレーンで
移動する様な事態になるまでは、なるべく全員召集は
避けるというのが遊船の鉄則なのです。
待機しながら様子を窺っている間、雨はおとなしくなり、
河川の水位上昇も落ち着き、船内部のたまり具合も
増えることがなかったのは幸いでした。
とはいえ、船内部に溜まった雨水はかき出す必要が
あるので午前8時に支部員全員に召集を掛け、係留して
いる約50艘の船全てを、手分けしてバケツでかき出す
‘アカガイ’と呼ばれる作業にかかりました。
とりあえず、湾が決壊し船を移動させる最悪の事態は
免れましたが、一睡も出来ない本当に長い‘夜’でした。
遊船の船の運命を支部長一人が背負う・・・という
プレッシャーは思っていたよりかなり重いものだと
正直、感じた一夜でした。
船の後ろにある堤防が決壊すると、船を移動させなくてなりません。
残り約30cmってところでしょうか?
もう一時間、雨が強く降っていたら決壊していたかもしれません。
影響で河川が増水した保津川。
このような天候の際、最も心配になるのが船の係留場です。
普段は川の左岸端を堰き止め、人工の‘湾’を造り
そこに船をつないで置くのが保津川の係留スタイル。
しかし、豪雨などにより河川が増水すれば当然、係留場の
水位も上昇し、湾が決壊する恐れが出てきます。
ひとたび決壊すると、穏やかだった湾は一気に急流と化し
すごい勢いの流れでワイヤーでつないである約50艘の
船が流されるという危険性が出てくるのです。
このような事態を未然に防ぐため、保津川遊船では‘船守り’
という見張りの当番を設けています。
この‘船守り’は遊船組合を構成する4つの支部が
各10日間の交代制で実施しています。
先週末の様な大荒れの天候の時は、その担当日に当たっている
支部が管理しなくてはならず、雨の降雨状況から推測される
川の状態と船内部の雨水のたまり具合などを逐一監視し、
危険状況を判断するのは担当支部の支部長に任せれています。
そして、先週末その仕事に運悪く当たってしまったのが・・・
3支部・支部長の私はっちんだったのです。
深夜2時ごろ、急に雨足が激しくなってきたことを感じた
私は急いで保津係留場の河原に向かいました。
行ってみると水位自体はまだ上昇してきてはいませんでしたが
船の内部には相当の雨水が溜まってきていました。
とりあえず、河原に停めた車の中から監視することにしました。
待つこと3時間・・・一向に止む気配を見せない雨。
それどころか、雨足はより激しくなる一方です。
午前5時、雨が降りつける中、もう一度船の状態を見回ります。
すると、船の内部は約3分の1が浸水し船に添えてある救命具箱
が浮かんでいるほどの状態になっていました。
すぐさま、用意してきたポンプ機の電源を
入れ、水をかき出すかき出す作業に掛かりました。
ここまでくると、自分ひとりでは対処できないので
支部役員5名に召集を掛け、最悪の事態も想定に入れた
、今後の対処方法を相談することにしました。
約15分後、召集した役員たちと協議し、これ以上
降る様なら、支部員を全員に召集を掛けることで
まとまり、様子をみることに。
時間が時間だけに、最悪、湾が決壊し、船をクレーンで
移動する様な事態になるまでは、なるべく全員召集は
避けるというのが遊船の鉄則なのです。
待機しながら様子を窺っている間、雨はおとなしくなり、
河川の水位上昇も落ち着き、船内部のたまり具合も
増えることがなかったのは幸いでした。
とはいえ、船内部に溜まった雨水はかき出す必要が
あるので午前8時に支部員全員に召集を掛け、係留して
いる約50艘の船全てを、手分けしてバケツでかき出す
‘アカガイ’と呼ばれる作業にかかりました。
とりあえず、湾が決壊し船を移動させる最悪の事態は
免れましたが、一睡も出来ない本当に長い‘夜’でした。
遊船の船の運命を支部長一人が背負う・・・という
プレッシャーは思っていたよりかなり重いものだと
正直、感じた一夜でした。
船の後ろにある堤防が決壊すると、船を移動させなくてなりません。
残り約30cmってところでしょうか?
もう一時間、雨が強く降っていたら決壊していたかもしれません。