保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

最強の台風が保津川に上陸?舟を守れ!

2009-10-07 09:03:00 | 船頭
過去10年で最強の強さともいわれる「台風18号」が
今夜にも日本列島に上陸する模様です。

そこで最も心配になるのが川岸に係留している舟です。

保津川下りの舟はいつも河川左岸端を堰き止めてつくった人工の‘湾’
につないで置いているのですが、豪雨等で河川が増水すれば
この湾が決壊し、穏やかだった湾が一気に急流と化し
すごい勢いの流れで舟をつなぐワイヤーが切れ
舟が下流へ流されるという危険性が出てきます。

この様な河川の氾濫が起こる前に決断し避難させる必要があります。

舟の管理は企業組合を構成している4個支部が日数を決め
交代制で行い、最終決断はその担当支部の支部長に任されています。

そして今回のこの台風の担当支部は・・・運の悪いことに我が第三支部。
支部長は私はっちんなのです・・・。

どうゆう訳か?
我が支部が舟守りを担当する期間に入ると‘雨’が降る今年・・・

舟の守りを担当を交代した10月からもう3日間も舟に溜まった雨水を
かき出す作業‘アカゲエ’を早朝より行っているところです。
夜中も見回りをするので、今もかなり寝不足ですが、今夜からも
熟睡することはできないでしょう・・・

雨収めの‘御祓い’に行った方がいいのでしょうか・・・

まあ、冗談はさておき、この台風で舟を流してしまう最悪の事態は
絶対避けなければなりません。

しっかりとした危機管理意識と緻密な工程作業計画のもと、
万全と体制で臨みたいと思っています。

皆様も台風に対する備えを万全にしておいて下さいね。