保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

乗船場に現れた「蛇と蛙」をみて・・・

2010-05-07 13:32:48 | 保津川下り案内
昨日、保津川下りの乗船場で思わぬ光景を目にしました。

それはシマヘビが小さな蛙を咥えて、乗船場の上を行ったり来たり・・・

蛙はお尻のほうから咥えられた様子で、蛇はなかなか飲み込めなくて苦労しているようでした。

この珍しい光景に船頭たちも集まりだします。

「咥えたまま、こっちに来る!」「蛙、奪出できるか?」など口々に話しながら、
蛇と蛙の姿を眺めています。

船頭の見物客など気にせず、なんとか蛙を飲み込もうと顎を外し口を広げる蛇に対し、
足をいっぱいに広げて飲み込まれまいとする蛙。
攻防は5分ほど続きました。

首を振ったり、持ち上げたりする蛇ですが、ここでは埒があかないと思ったかの?

蛙を咥ええたまま、ツツジの植え込みの中へ姿を消しました。

この蛙の運命はどうなったか?定かではありません。

しかし、ここにも‘自然界の摂理‘である「いのちがいのちを支えている」現実が展開していました。

こんな光景を何気に見ることができる「保津川下りの乗船場」はまさに自然の中の港。

その下には天然記念物であり、絶滅危惧種である「アユモドキ」も生息しているらしい。

この乗船場も来年には姿を消し、存在しないのです。

自然にとってもっとも厳しい存在のは人間なのかもしれませんね。