保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

京都の毎月21日は東寺の弘法さん(こうぼうさん)。

2010-05-21 22:31:49 | 京都情報
京都で毎月21日といえば東寺の「弘法さん」です。

東寺ゆかりの弘法大師空海の命日3月21日に基づき、毎月21日に開かれる
「弘法市」のことを京都では親しみを込めて「こうぼうさん」と呼びます。

境内一面に広がる露天の数はなんと、1300店舗、約20万人が訪れるという大規模な露天市です!

店舗も飲食系はもちろん、骨董品や古着から和雑貨のアーチストまでと幅広い分野の店が出店しており、
露天主とお客さんのやり取りも面白く、活気あふれる市なのです。


訪れる人も京都市民だけではなく、最近は修学旅行生や海外からの観光客も多く、国際的にも認知されている
京都いや日本の恒例イベントのようです。

日本人に負けじと海外の方も、露天主に値引き交渉を持ちかけ、上手に買い物をされているようでした。

今日の京都は真夏日を思わせる暑い一日でした。
ガラス細工の風鈴が、ときより吹き抜けるそよかぜに揺れ、心地いい音色を奏でていました。
まさに「日本の夏」がここには現存していると感じられる場所でもあります。


弘法大師といえば四国のお遍路さんの関係を抜きには語れませんね。

大師は青年期に出身地・讃岐の国(香川県)から四国・山中海岸、太龍岳、室戸岬、石鎚山などで山道修行を行い、
「虚空蔵求聞持法」の智恵を得たとされることから、後進の僧らが悟りを求め、各地より大師ゆかりの遺跡や霊場に
修行・参拝に訪れたことがお遍路の始まりとされています。
お遍路に欠かせないもの・・・それは‘杖’です。さすがは弘法市。今もしっかり‘杖’を売っていました。


まだまだ、紹介したい店や品物が多くあるのですが、全部を載せられないのが残念です・・・

時の経つのを忘れるほど、面白いもの、楽しいふれあいがいっぱいある「東寺の弘法さん」

毎月21日に京都へお越しなることがあれば、是非、訪れてほしい京都伝統の庶民のまつり、それが弘法さんです。



東寺は8世紀末に真言宗総本山の寺院として建立され「教王護国寺」とも呼ばれています。
平安建都の際、都の南玄関として羅城門の東に建てられました。
後に弘法大師・空海が賜り、密教の根本道場(こんぽんどうじょう)として今に至っています。
五重塔(国宝)は高さ57メートルの日本最高の塔で、寛永20年(1643年)に徳川家光が再建奉納したもの。
講堂(重要文化財)には、わが国現存最古の密教彫刻の一群や金堂(国宝)、大師堂(国宝)、蓮花門(国宝)など
納められており、世界遺産にも登録されています。

弘法さんは、『一服一銭』という茶を振舞うお茶屋さんが出たのが始まりといわれ、江戸時代から植木屋や薬屋など
も出店され、これが現在の「弘法さん」の起源だと言われています。