保津川下りの船頭さん

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礼に始まり礼に終わる。

2005-02-05 23:13:19 | 空手・格闘技
はっちんの空手道場にはたくさんの子供達が通って来てくれています。

子供達に空手という武道を教えるにあたり、一番大事にしている
ことが「礼儀、礼節」という挨拶です。

空手に限らず武道の世界では「礼に始まり、礼に終わる」といわれる
くらい‘礼節’を重要視します。

これはただ頭を形上で下げるというものではなく、武道を学ぶ者なら
一番最初に身に付け心に納めなくてはならない尊敬と感謝の心の表れを
意味します。

先生だから、先輩だから、皆がやっているから仕方なくだとか
いう気持ちでやっていては意味のない行為になります。

礼節とは、今、自分が五体満足に稽古できること、自分自身を磨ける
場所があることまた磨きあえる仲間がいることへの感謝の表れです。

武道の道場がただ‘強さ’のみを強調し、礼節を教えないとしたら
人の道に外れた間違った方向へいく者がでるとも限らないので
指導する者としてはけしておろそかには出来ない大切な精神です。

また道場では返事や挨拶を「押忍」(オス)といいいます。
「押して忍ぶ」これも自分のわがまま気ままを押さえ、
引っ込むのではなく前向きに心を磨くという素直な気持ち
を自分の中に養うという意味で使っています。

空手という武道は、決して一人では強くなれません。
技を磨きあう他者がいて、ともに切磋琢磨していく
中でしか優れた技術を身につける事はできません。

周囲の人々の協力や支えられる環境によって
「強くなることが出来る」ということを忘れてはいけないのです。

‘尊敬と感謝’する気持ちを学ぶこと、これが礼節なのです。

この‘礼節’こそ世界の人たちが日本の空手に魅せられる一番価値あるもの
とまでいわれ、空手を学ぶ動機にもなっています。

世界の人々に注目されている精神である‘礼節’を
本場の日本人が怠ってはいけないと思います。

空手という日本伝統文化を通じて、将来の国際人を
育てることを目指しているはっちん道場では
‘礼節’を忘れることなく稽古に励んでおります。

                     押忍

*写真ははっちん道場の若き精鋭たちです。





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