保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

明日は保津川下り「春の開幕」です!

2009-03-09 12:15:24 | 京都情報
明日10日(火曜日)は待ちに待った「保津川下り春の開幕」
が開催されまます。

冬の間、お世話になった「冬季船」を
格納庫に仕舞い、いよいよ明日から
囲いを取り払った「オープン船」での営業を開始し、
春の京都観光シーズンを盛り上げていきます。

毎年、楽しいイベントが満載の保津川下り「春の開幕」。

今年も人気の「浪速の猿回し」や「南京玉すだれ」
など面白企画をご用意して、おもてなし致します。

特に今年の目玉イベントとしては、今年に復元された
「木造船」の登場です。

当日は朝から遊船乗船場につなぎ、写真撮影会や
見学・乗船体験が楽しめるほか、当時の船頭の装い
をした現役船頭も登場し、一緒に記念写真が撮れる
コーナーも設置します。

木造船は米俵や酒樽などの当時の荷船が運んで
いた物資の模型を積み込み、嵐山目指し下ってい行きます。

また、途中、今も残る「綱道」を使い、実際に
船を曳き上げる「曳き舟」の再現風景を本邦初公開!
10時45分に出航する招待船と半額船(事前予約要)
に限りご覧頂く予定です。

今年も楽しい各種イベントをご用意して大勢の
みなさまのお越しを心よりお待ちしております。

☆保津川下り「春の開幕」イベント

8:30 神主御祓
9:10  開幕宣言
      保津保育園園児の太鼓
      組合長挨拶
9:20  演歌 「保津川舟歌」 
9:25  浪花の猿まわし
9:45  よさこい健美連
10:00 伝統芸能 南京玉すだれ
10:20 鏡割および祝い酒振る舞い 
      お菓子のつかみ取り
10:25 保津川太鼓(旭町社中)
10:35 神主御祓
10:45 出航(風船上げ)


そうそう、いい忘れました。

明日は亀岡市のキャラクター「すいとちゃん」も登場し、
お越し下さったお客さんをお出迎え致します!
かなりの‘ゆるキャラ’でしょ~
打倒、ひこにゃん!頑張ります!

11日(水)のドラマ「相棒」に陣川警部補が登場します!

2009-03-08 22:05:57 | 原田龍二さん
はっちんブログをご覧の原田龍二ファンのみなさま!

お待たせ致しました!
今週の水曜日の「相棒・Season7」18話に
あの‘陣川公平警部補’が帰ってまいります!

「‘相棒’」は水谷豊さん・寺脇康文さん主演の
刑事ドラマで、昨年の「相棒ー劇場版」が
記録的な大ヒットとなった人気シリーズ。

劇場版では封印していた3枚目キャラを全開して
登場の陣川警部補が、今回はどんな騒動を
巻き起こしてくれるのか?

元々は捜査一課の優秀な経理マン。
なのに‘刑事’という分野に強い興味を持ち、
やたらと事件に首を突っ込み、水谷豊さん演じる
特命係の右京さんたちを振り回す‘陣川警部補’。

今回は一目惚れした美人中学教師がらみで、なぜか
右京さんと一緒に拉致監禁されるという役回り。
いつもは冷静沈着な右京さんが、陣川警部補と
絡むとどうもペースをくるわされ、振り回されて
しまう、そんなところも見所ですね。

正義感は強いが天然勘違い男の陣川警部補を
原田龍二さんが今回はどんな味付けで表現されるのか?
その演技にも注目したいですね。

このブログの読者でもあるという陣川警部補の
奮闘ぶりを是非、応援してくださいね。

☆「相棒・Season7」18話
3月11日(水)テレビ朝日系列・午後9:00~9:54。
出演 水谷 豊 寺脇康之 原田龍二
   原 史奈 金子さやか



春の観光シーズンを前に保津川で川掃除。

2009-03-07 16:45:41 | 保津川エコ・グリーン委員会
春の観光シーズンを前に保津川遊船企業組合では5日、毎年恒例となっている
保津川渓谷の川清掃作業を実施しました。

「美しい保津川峡谷を観光客に見て貰おう!」を合言葉に船頭総出で行なわれた
川掃除は、亀岡市の保津川下り乗船場から京都・嵐山までの
約16キロ間・両岸で実施され、船を2艘出して漂着・漂流する
ごみを回収して下っていきます。

ほとんどの回収作業は船を川岸に着岸させ、歩いてごみを
拾うのですが、川中の岩場や中洲では船を迂回させ、
接近して船上から直接回収する作業も行います。
この作業には操船する者の確かな技術と流れ、渦を読む
正しい判断が要求される難しい作業でもあります。


この時期の保津川は、深い朝霧が渓谷に幻想的な空間を映し、
雪解け水を含んだ勢いある川水が岩とぶつかり白い水しぶきが
舞う、まさに「自然が創り出す芸術景観」
心洗われる気持ちのいい渓谷なのですが・・・・


そんな‘保津川の美’を汚すもの・・・それが「川のごみ類」
川が増水する度に漂着・漂流するごみたち・・・ペットボトルや
空き缶、スーパーのレジ袋 農業用肥料袋に農地に敷くビニール類
などが我々を待ち受けているのです。



まずは渓谷入り口にある「ガタロ岩」に上陸して、ごみの
回収作業をスタート。
「ガタロ」とはこの辺りでは‘河童’のことをいい、古くから
河童が上がる岩という言い伝えがあったそうです。
最近、これだけごみが漂着すると河童も上がることができず
さぞかしお困りのことと思いますが・・・


船はごみ漂着ポイント各所に着岸し‘上陸作戦’さながらの
勢いで順次回収していきます。

どこから流れて来たのか?こんな大きな鉄板まで…これは重いです!

おっと、畑や田んぼに敷く間切りビニール登場です!
軽く4~5mはありましょうか。

今回の掃除では空き缶が多く回収されました。
ここ最近、雨降り続きで河川が増水していたので、
浮かぶペットボトルやトレイなどのプラスチック類は
下流へ流れてしまったのでしょうか?
渓谷に流れ着いた空き缶のほとんどが砂を含んでいて、
そのままごみ袋に回収していくと重たくて担いて歩けないので、
岩や石に叩いて割り、缶中の砂抜きをしてから回収するのですが、
これが相当の手間なのです。
日が暮れるまでという限られた時間内で予定の工程を
終えなくてはならない春の川掃除では、空き缶一個、一個
の砂抜きをする作業時間はかなりのロスタイム。
しかし、見つけてた限りは全て回収しないと寝つきも
悪くなるというもの。
がんばって細かい作業を繰り返します。

川掃除は体力的にもハードですが、なんといっても危険を伴う
回収作業で、慎重さも大事です。
船の航路から見える箇所なら、傾斜の険しい崖でもしがみ付き、
枝に引っ掛かったゴミに手を伸ばし回収しなくてはなりません。
もちろん命綱などなし。苔や岩質によっては長靴が滑り、
落下の危険性も十分考えられます。
しかも片手にはゴミの入った重い土嚢袋を待って場合が多く、
正味、もう一方の手で体を支えているような状態です。
平地でも鋭いトゲを持ったイバラが行く手を遮ります。
手や足をすり切り、服を破りながらの作業です。

とはいえ、こんな作業を繰り返すうちに、船が嵐山に着く頃には、
2艘の船がゴミ袋の山で一杯になっていました。
嵐山に着いた船のごみの詰まった袋は、船上げ場で待っている
2tトラック一杯積み替えられ亀岡の埋め立て処分場まで運ばれます。

今回の川掃除は2月後半の悪天候続きで作業日程が、
結局2日間しか取れず、全てのごみを回収できなかった
のが少し心残りですが、一度も休憩を取らずに作業に
あたってくれた船頭たちの頑張りで何とか、春のシーズンを前に
美しい保津川を守ることができたと思います。

みなさん、お疲れ様でした。
今年も保津川の素晴らしい景観を守るため、頑張りましょう!

厳しい寒さ、吹雪舞う保津川で・・・

2009-03-03 22:36:21 | 船頭
今日は日本列島各地で雪の舞う寒さとなりました。

京都の保津川でも今日は厳しく冷え込みました。

2日前は春の到来を感じさせるようなポカポカ陽気で
渓谷には‘スギ花粉’が舞って鼻が詰まって苦しんで
いたのに、今日は雪が舞う寒さで鼻水が止まらず
苦しみました。どっちに転んでも鼻が詰まるのは
変わりませんが・・・

私が出航した午後1時の定期船から、雪が降り出し
出発する頃から降り方が一段と強くなりました。

こんな日の船頭業はまさに地獄です。

櫂引きなど体を動かす持ち場はマシなのですが、特に動きの
少ない舵持ちに行くともう大変です。
顔に当たる吹雪、かじかむ手と足の先。芯から冷える身体。
武道の寒稽古に匹敵するほどの修行です。
寒稽古なら、一時寒さを我慢すれば、数分もしたら
暖かい焚き火と豚汁などが振る舞われるのですが、
ここにはそんなものはありません!
しかも、みっちり1時間30分間この状態に晒され、急流で
波などが飛び込み、足を濡らした日にゃ~目も当てられません。

体も心も冷え切った状態でも、お客さんには
笑顔を絶やさずお話をするのがプロフェショナル。

サービス精神まで冷え切らす訳にはいきませんから。

自然とともに生きる船頭家業はいい日ばかりでは
ありません。心地よい天候の日でも、吹雪舞う寒い
日も、ありのままの自然とともにあります。

自然の厳しさを知る者こそ、自然のやさしさを知る者。

本当に自然と共生していく為に、
これからも‘生涯が勉強’の日々なのです。

3月1日(日)から嵯峨野トロッコ列車が運行開始!

2009-03-02 09:52:58 | 京都情報
まだまだ寒い日多い季節ですが、時折、
差し込む暖かい日差しに春の訪れを
感じる今日この頃。

保津峡でも3月1日(日)から「嵯峨野観光鉄道・トロッコ列車」
が冬眠から目覚め、運転を開始されました。

トロッコ列車が走り出すと保津峡の‘春’気分
は一気に盛り上がってきます。

JR嵯峨嵐山駅に隣接するトロッコ嵯峨駅~トロッコ亀岡駅の
7.3キロ間を、1時間に1往復しながら、四季折々の
美しい保津峡の景色を車窓から眺める列車の旅は
京都の人気観光スポットです。

保津峡の雄大なパノラマに抱かれ、峡谷を渡る爽やかな春風と
新鮮な空気をいっぱい吸い込み、寒さで硬くなった体と心を
やさしく和ましてくれます。

列車内では、記念写真のサービス(有料)やマスコットの
トロッキーや酒呑童子などのオリジナルキャラクターも
登場して、観光客を最高に楽しい気分にさせてくれます。

通常運行便は一日往復8本。
午前9時台~16時台に一便つづ運行します。
定休日は水曜日但し祝日は例外。

もちろん、トロッコ列車で京都嵯峨野から亀岡まで
来られた帰りは保津川下りで!
列車と船をセットした贅沢な旅を今年もお楽しみ下さい。

保津川下りは3月9日まで、冬使用の
‘ポカポカ暖房船’なので、少し寒い日でも安心!

トロッコ列車と保津川下りのセットで、
一足先に春の保津峡を満喫してはいかがでしょうか。