天変地異が多発するときに、国が乱れるとはよくいわれるが、まさしく今がそれではないだろうか。日本という国家の根底が揺らぎ始めている。しかも、それは泣きっ面に蜂という感じで、次々と国難に見舞われているのだから、一瞬たりとも気が抜けない。今もっとも危惧されているのは、3月11日のような大地震が発生するのでは、という不安感である。千葉県東方沖で地震誘発現象の「スロースリップ」が気象庁によって観測されたり、電波異常などから、北海道大学地震火山研究観測センターのグループが、今年の12月から来年1月にかけて「第二次東日本大震災」が発生する可能性がある、と警告を発したりで、今後何が起きるか予想がつかない。さらに、政治的にも大変なことになっている。TPP交渉への参加に民主党政権が踏み切ろうとしているからだ。これによって日本は、アメリカの従属国としての道を歩むしかなくなる。この国難のときにあたり、あえて攘夷を叫ぶのは、日本国民が一致して、天変地異と外圧に立ち向かうしか選択肢はないからである。日本解体を阻止するためにも、明治維新の志士たちのパトスに学ぶべきだろう。外圧によって、日本の旧制度を改革するチャンスだという意見もあるが、そんなかけ声に乗ってしまったならば、かえって後で臍をかむことになる。ここは頑固一徹に攘夷で突っ走るしかないのである。
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