草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

石丸伸二氏の『女子供発言』は切り抜きではない

2024年07月21日 | 石丸伸二
 いかに石丸伸二氏の「女子供」発言を擁護しようとしても、それは無理というものである。切り抜きでもなく、全体が女性や蔑視した言い方である。
 19日のサンジャポは石丸氏を擁護するような番組になっていた。石丸氏の詭弁に対して、なぜ反論できないのだろう。どんな力が働いているのだろうか。あまりにも不可解でならない。
 フジテレビ系都知事選選挙特番「Mr.サンデー“七夕決戦”都知事選SP」(日曜午後9時)において元乃木坂46、山崎怜奈(27)に対して軽くあしらったことについて、11日のテレビ朝日系「グッド!モーニング」に出演した石丸氏は、斎藤ちはるアナウンサーによる石丸氏への単独インタビューで、その真意のほどを語ったからだ。
 石丸氏は「真剣勝負でこう、切ったら、相手は竹刀も持っていなかった、みたいな。ただ、あれは、もういっぺんあの場にいても、同じ風にやっちゃう」と述べ、あろうことか「それは、女、子どもに容赦をするっていうのは優しさじゃないと思っているから」とまで言い切った。
 さらに酷いのは「うーん、もうちょっと優しく言ってあげればよかったのかなあ…。もっと(頭を)ポンポンってやってあげる感じで…」と薄笑いを浮かべ、「でも、それも失礼ですよね。やっぱりそれは失礼じゃないですか。相手もプロとしてあの場にいらっしゃるんだったら」と臆面もなく語った。
 そんな言い方をする人間を政治家として容認できるわけはない。とくに私たち保守派は、総理総裁に高市早苗さんが選ばれることを待望しているのだ。リベラルにとどまらず、保守派にもそっぽを向かれる石丸氏は、すでに政治家としては終わってしまった存在なのである。
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石丸氏の一夫多妻は共産主義の婦人公有と同じではないか

2024年07月15日 | 石丸伸二
 昨日放送の読売テレビの「そこまで言って委員会NP」において、石丸伸二氏が少子化対策として「一夫多妻制と遺伝子的に子供を生み出す」と語ったことは事実である。
 しかも、石丸氏は「一夫多妻」とは言っても「一妻多夫」とは口にしなかった。女性は子供を産む機械と考えているのである。
 マルクスとエングルスの『共産党宣言』(マルクスレーニン主義研究所訳大月書店)でも、プロレタリアによる生産用具の共有と同じように、婦人の公有を容認するかのような文章がある。
 「共産主義者のいわゆる公認の婦人共有やらにたいして、わがブルジョアたちのしめす高潔な道徳的義憤ほど、わらうべきものはない」と書いているほか、「ブルジョア的結婚は、実際には妻の共有である。だから、共産主義者を責めるにしても、せいぜい、共産主義者は、偽善的な、かくれた婦人共有のかわりに、公認の、おおぴらな婦人共有をやろうとしている」と自分たちに向けられた批判を、共産主義者の立場で反論しているのだ。
 石丸氏の主張は、それなりの根拠にもとづいているのではないか。しかし、それは人類が編み出した結婚という制度の否定にほかならず、多くの人たちの反発を招いて当然なのである。テレビに出れば出るほどメッキが剥がれてしまうわけだから、選挙戦術としては切り抜き動画しかなかったのである。
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石丸伸二氏の「女、子供」という言い方は容認できない

2024年07月14日 | 石丸伸二
 あれだけボロクソに言われながらも、マスコミが石丸伸二氏を重宝がっている。何の力が働いて持ち上げているのだろうか。
 僕はポリコレには与せず、極端なフェミニストでもない。しかし、石丸氏が去る11日、テレビ朝日の「グッド!モーニング」に出演し「女、子供に容赦をするっていうのは優しさじゃない」と発言したのには驚いた。
 9月に予定されている自民党総裁選で、僕を含めた日本の保守層は、高市早苗さんが勝ち抜くことを望んでいる。高市さんは女性そのものである。石丸氏が「女、子供」と言ったことに嫌悪感を抱くというのは、自然な感情ではないだろうか。
 公選法の抜け穴を利用し、クラウドワークスを使って切り取り動画を拡散した石丸氏は、政策など論じなかった。極端な物言いで話題を集めただけである。さらに、女性蔑視である。まともな政治家であるわけはないし、批判されて当然なのである。
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切り抜き動画で憎悪を掻き立てるのはナチスと一緒だ

2024年07月12日 | 石丸伸二
 ヒトラーは「宣伝は永久にただ大衆にのみ向けられるべきである!」(『わが闘争上』平野一郎、将積茂訳)と述べた。小難しいインテリを相手にするのではなく、大衆の感情を揺さぶればいいのである。今回の東京都知事選挙でも、予想に反して2位になった石丸伸二氏は、宣伝戦のウルトラCであるナチスの手法を使った。
 その最たるものが「政治屋を一掃しろ」とかいう言葉である。定義などはどうでもいいのだ。一度聞いたら耳に残るような単純なフレーズでなければならない。政治家を汚物同様に扱うことで、大衆の怒りの矛先がそこに向けるのだ。
 切り抜き動画を使うというのは、ヒットラーが得意とした演説と同じような効果がある。そこで居眠りをした市議会議員を罵倒すれば、大衆は「政治屋」が可視化されたと錯覚して、ここぞとばかり罵倒を浴びせ憂さを晴らすのだ。
 日本の左派もようやく気付いたはずだ。しかし、ナチスとドイツ共産党の支持基盤が一緒であったように、それに立ち向かうことができるのは保守派のみである、常識に支えられなければ、異常さが理解できないからである。とんでもない怪物をのさばらせるかどうかは、あくまでも私たち次第なのである。
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石丸氏の165万票は日本人の心が病んでいるからだ

2024年07月12日 | 石丸伸二
 石丸伸二氏を病人にして、それで全て解決すると思うのは間違いではないだろうか。医師が病名を告げてはじめて、人は病人になるのである。診断されなければ、病気とは言えないのである。それに境界線上の人は多く、それを問題視すれば収拾が付かなくなる。
 石丸さんの言い方には抵抗がないわけではない。「女子供」という言い方は、あまりにも傲慢である。女性への偏見があるからだろう。しかし、それを病気のせいにするのは、あまりにも短絡的ではないだろうか。
 今回の都議選挙の結果は、彼のそうした面にとどまらず、石丸氏のバックにいた企業などが、有名や選挙プロやネットのインフルエンサーを動員したことも問題にしなくてはならない。
 暇空茜さんが指摘するように、ネットでの有料広告を利用し、見事にそれが効果を発揮したのであり、さらには、資金力に物を言わせて、グレイゾーンのことを行った疑惑が持ち上がっている。そちらにも目を向けるべきではないだろうか。
 石丸さんの攻撃的な発言は、それとはまた別な次元に属する。マスコミへを批判するというのは、左右を問わず強まっている。それが今の時代の趨勢なのである。
 仮に石丸氏が保守派のような立場でマスコミを撫で切りにしたならば、私も拍手喝さいしたに違いない。今回の都知事選では保守色が鮮明でなかったから、たまたま冷静に対応することができたのである。
 石丸氏の独断的な発言に多くの日本人が共感するというのは、私たちが病んでいるからではないだろうか。今考えなくてはならないのは、私たちが異常な心理状態にあることだ。歯止めがかからなくなっている。日本の社会全体が病んでいるからではないか。石丸氏の165万票というのは、それが深刻であることを示唆しているように思えてならない。
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