創作日記&作品集

作品集は左のブックマークから入って下さい。日記には小説、俳句、映画、舞台、読書、など…。そして、枕草子。

青春18きっぷの旅 総括3 老若男女の青春

2007-04-12 19:01:47 | 旅行
2時間に一本のダイヤ。白浜駅。早めにホームに。人が少ないと安心したのは甘かった。発車時間前になると、人がどんどん乗り込んでくる。殆どの人が青春18きっぷ。よれよれ(ごめんなさい)お爺ちゃんもいる。おばさんのグループはとことん元気だ。若いカップルから、少年少女、家族連れ、旅慣れた中年のひとり旅。僕はどんな風に見えるだろう。それぞれの青春。

                         この項続く

青春18きっぷの旅 総括2 「おまえら行儀悪いなあ」

2007-04-12 19:00:39 | 旅行
敦賀行きが湖西線姫路行き快速に、降りる人が沢山いるのに、乗り込んできた乗客に降りる人が飛ばした一言です。確かに長旅、座席確保に血眼になるのは分かる。でも、ルールは守らなくては。一瞬にして居心地が悪くなった。
                         この項続く

青春18きっぷの旅 総括1

2007-04-12 18:58:45 | 旅行
1 高松    日帰り  ¥9000
2 有馬温泉  日帰り  ¥1480
3 琵琶湖一周 日帰り  ¥4420
4 白浜温泉  日帰り  ¥5880
5 紀三井寺  日帰り  ¥5800(二人)
6 城崎温泉  一泊   ¥14520(二人)
  計10回       ¥41100           

¥16000でずいぶん楽しめました。4はちょっときつかった。白浜から紀伊田辺が2時間に一本。帰りはあせった。1は値打ちがあった。四国はねらい目ですね。2は金泉(今回は定休日)、銀泉と入って、三宮まわりで加古川でカツ飯を。次に明石の魚の棚というコースが面白いかもしれない。3はこれで思い残すことはない。もし行くなら金沢か。敦賀から二時間半。遠いですね。それとも、帰りは特急のワザか。どっちにしても、一泊が必要と思う。4はもう少し足を伸ばして、なぜか気になる道成寺へ。6は言うことなし。もう一回同じコースを行きたいですね。今回の旅、朝はゆっくりと出発しました。午前9時過ぎです。通勤ラッシュを避けました。自分のペースにあった旅を心がけました。次回は神戸、京都、奈良、それぞれにポイントを決めて、近場の三都の旅。新幹線、飛行機を絡めた旅。色々と考えるのは面白いですね。初めて買った青春18きっぷ。初めて使った青春18きっぷ。還暦の旅。青春18きっぷは様々な旅を与えてくれました。五枚あるという旅のきっかけも。それが一番大きいのかも知れませんね。
                         この項続く

青春18きっぷの旅 有馬温泉③ 突然、警官が…

2007-03-29 18:38:54 | 旅行
鶴橋で落とし物をしたと改札で言えば、駅長室へ行くように言われた。駅長室で、僕「青春18きっぷを落としました。こんなやつ」。指できっぷの形をまねる。駅員「ああ、細長いやつですね」。彼も指できっぷの形をまねる。
僕「9時20分八木発、一番後ろの車両です」。
駅員「終点で車掌が全車両点検するんですがね。届いていないですね。上本町で折り返しの急行になって10時48分に八木に着きます。その時にもう一度みてもらいましょう」。
電話をかけて、駅長室に戻ったら、突然警官が3人飛び込んできた。。続いてまた3人。特急内で迷惑行為があった。被害者の女性は届けないと言った。駅側は、二度とやらないという誓約書を書かせた。難波まで駅員が同行した。その途上でまたやった。どうやら未遂に終わったらしいけど。それで警察の登場となった。やれ、やれ。奥の方に犯人がいるのかしら。警官の間から、駅員が僕に言った。「ないですね。コンピューターに入力しますので、また、問い合わせて下さい。僕「ありがとうございました」。野次馬根性で続きを聞きたかったが、外へ出た。多分、青春18きっぷは拾われたのだろう。一回しか使っていない、青春18きっぷ。でも、拾ったきっぷで行く旅はつまらないと思う。桜宮の駅でおじいちゃんが倒れた。駅員が駆けつける。車窓の風景は一瞬にして消える。大阪駅で、店員と客がもめている。色々なことが起こっているんだなあ。とにかく有馬温泉へ行こう。定年になって最初の望みは温泉と回っていない寿司。(この項終わり)

青春18きっぷの旅 有馬温泉②青春18きっぷを落とした

2007-03-28 11:24:18 | 旅行
近鉄で通勤路を辿り、ルンルン。鞄から路線選択結果を取り出して確認。この時、悲劇が起こったのだと思う。鶴橋で青春18きっぷを出そうと思うと、ない。嘘。鞄の中身を全部出して空っぽにしても。ない。ない。茫然自失。もう一枚買おう。高松でもとを取ったと思えばそれでええやんか。もう一枚買った。泣きそうになった。気がつくと、環状線の天王寺行きに乗っていた。大阪行きに乗り換える時、かすかな望みだが、落とし物で届いているかも知れないと思った。9回分になるけど…。探してから、買えよ馬鹿。自分を責める。(この項続く)

青春18きっぷの旅 有馬温泉①予定変更

2007-03-28 11:21:13 | 旅行
2007/3/26
白浜温泉を予定していたが、朝寝坊をしてしまった。有馬温泉に予定変更。乗換案内 goo路線で検索。詳細条件にチェックを入れ、優先順位を料金にすると思わぬルートが見つかった。三田(兵庫県)経由でも行ける。大阪から三宮下車の地下鉄(900円)で行くより、JR三田(兵庫県)で神戸電鉄三田線(480円)で行く方が青春18きっぷの旅では安くつくことを発見。急ぐ旅ではないので三田線を選択。(ちなみに全て自費で行く場合は殆ど変わりません。)。(この項続く)

青春18きっぷの旅 高松(4)

2007-03-21 18:20:51 | 旅行
実に分かりにくい場所だった。彼女がいなければ行き着けなかっただろう。茸狩りした山はあれだ。寮の2階から眺めた食堂は食品店になっていた。2階の踊り場に便所があった。朝、Kさんが独占していた。寮のおばさんは、多分もうこの世にいないだろう。おにぎり屋はなくなっていた。かすかな期待は消えた。会って何を話すつもりだったのだろう。思い出の町を歩きながら、帰るための細いすべも消えてしまったのが無性に寂しかった。悲しかった。二度とここを訪れることはない。僕の中で永遠に失われた。迷った後、もう一度薬局により、「見つかりました、ありがとうございました」と、深々と頭を下げた。顔を上げると、「よかった」、彼女の顔に笑みが弾けた。

青春18きっぷの旅 高松(3)

2007-03-21 18:18:02 | 旅行
出張所の場所も変わり、電話で古い場所を尋ねたが分からなかった。35年の年月は重い。頼りはたった一枚の自分の名刺だった。ネットで場所は簡単に見つかった。すぐに見つかるだろうと安直に考えていた。でも、簡単ではなかった。何人に尋ねただろう。みんな真剣に考えてくれるのだが、行き着かない。ネットで、昼食はここにしようと考えていた讃岐うどんの上原屋本店は突然現れたが…。ここまで来て、帰れないなあ。35年経っていると言っても、お前は住んでいたんだろう。頭、悪いなあ。自己嫌悪。
苦し紛れに調剤薬局に入った。若い女性が僕を椅子にかけさせて、分厚い地図を繰り出した。一介の旅人にそこまでしてもらったら悪いなあ。「Oアパートですね」「はい」。彼女はコピーを取る。コピーをカッターで切る。セロテープで貼る。出来た地図でわかりやすく説明してもらった。僕は恐縮しながら頭を下げた。地図は今も僕の引き出しの中にある。

青春18きっぷの旅 高松(2)

2007-03-21 18:15:52 | 旅行
車中、高松での思い出が駆けめぐる。一人一人の顔まで、昨日会った人のようにはっきりと思い出せる。みんな凄い個性の人々だった。所長でも30才少しの若さだった。高松での研修期間、昼食は開店直後の「おにぎり屋」に通った。若い姉妹が切り盛りしていた。店がいっぱいな時は、奥の座敷に上がらせてもらった。九官鳥がいたなあ。僕は妹の方に好意を感じていた。山で茸を探した時何分か二人きりになった。二人とも黙って茸を探していた。大阪へ帰る時、姉が何度呼んでも彼女は出てこなかった。やっと出てきた時、姉が奥に消えた。僕は「一緒に実家へ行こう」という言葉を飲み込んで、「サヨナラ」と言った。彼女はうつむいて黙っていた。簡単に振られたかも知れないけれど、もし、彼女がついてきたら、人生は変わっていた。人生は偶然の連続だろう。でも、過ぎ去ればそれは必然になる。

青春18きっぷの旅 高松(1)

2007-03-21 18:13:44 | 旅行
M製薬に入社したのは1970年。辞めたのも同年だった。勤務地は高知。寮は高松にあった。一度訪れたいと思いながら、36年経った。四国には青春の残渣に似たものがある。それを畏れたのかもしれない。定年の今年、初めて買った青春18きっぷ(JR発足20周年で今回は8千円)とともに高松へ。とても便利なおでかけネット。。出発駅(大阪)、到着駅(高松)を入力。新幹線、特急等のチェックを外し、回答数を最大の5にして、普通自由を選び、GO。往復9千円。なんと、一回で千円のおつりが出た。午前8時新快速で相生(乗り換え)→、岡山(マリンライナー)→高松。姫路から前4両が切り離されるで、5号車より後ろに乗るのが正解。今回は1号車から移動しました。→3月3日のダイヤです。十分日帰りが可能でした。長い旅の友には、重い小説がいい。「カラマーゾフの兄弟2」「グレート・ギャツビー」の二冊を持って行った。