創作日記&作品集

作品集は左のブックマークから入って下さい。日記には小説、俳句、映画、舞台、読書、など…。そして、枕草子。

今年のベストワン

2013-12-31 16:11:00 | 読書
いよいよ大晦日。今年読んだ本の中でベストワンを選びました。じゃーん。「64(ロクヨン)・横山秀夫著」です。小説ではありませんが、特別賞に「芸術新潮1「つげ義春」」。映画はダントツで「かぐや姫の物語」それではみなさんよいお年を。

「ぶらぶら美術・博物館」

2013-12-29 14:33:44 | テレビ
ぶらぶら美術・博物館」。毎回、録画をして楽しんでいます。今回は年末恒例の「ぶらぶら大回顧」。実際に鑑賞したのもいくつかありました。中でも「大原美術館」は最高でした。私もこの一年を振り返りました。
奇跡のクラーク・コレクション-ルノワールとフランス絵画の傑作
行きましたが、ブログにはなし。小説を書いたり、忙しかったからかなあ。
プーシキン展
大原美術館
智積院

みんな心に残るものでした。プラス、興福寺、東大寺、東寺。充実した一年でした。来年からは連載小説を始めます。

今昔物語・福永武彦訳「羅生門」と芥川龍之介「羅生門」

2013-12-29 10:32:14 | 読書
読み比べてみる。とても面白い。短いストーリーを肉付けして見事な短篇小説に仕上げている。だが、短い単純な古典が存在しなければこの名作も生まれなかったのも事実である。平安末期の不詳の作家と近代の天才短篇小説家との幸せな出会いだった。天才に限らず誰でも本の中では彼らと至福の時を過ごすことが出来る。幸せだなあ。

巨匠たちの輝き

2013-12-28 13:43:07 | テレビ
巨匠たちの輝き
一つのテーマから二人の巨匠を比較検討していく番組です。誰と誰を選ぶのか? テーマをどう定めるのか? それが絶妙です。巨匠の実像が二人を対比することで、相照らすことで、見事に立ち上がってきます。お互いの光が強いほどくっきりと。#9から見始めましたが、全て素晴らしい。超おすすめです!

芸術新潮1「つげ義春」

2013-12-27 14:08:46 | 読書

今、アマゾンから届きました。「つげ義春」の大特集です。期待以上です。昔、魅入られた原画の数々。「紅い花」の全編掲載。涙がでました。ちっとも古くはない。新鮮です。「つげ義春」を知らない若い人に是非、読んでもらいたい。是非、観てもらいたい。A4に近い大判の原画で観る迫力は凄いですよ。一足早いお年玉。新潮社の諸氏に心から感謝します。

新連載小説 作者より

2013-12-27 10:49:39 | 創作日記
このブログ、結構長い間やってます。もう、8年。泡のように消えることもなく続いています。毎日多くの人が訪問していただいてますが、みんな無言で通り過ぎていきます。ブログ荒らしに遭うこともなく(その価値もなく)、細々と続いています。
また、連載小説を始めようと思います。書いていく内につじつまが合わなくなって、推敲するとまるで違う小説になっていのは、いつものこと、気楽に書こうと思っています。でも、こんな小説でも、何日も考えて一回分がまとまると書いていってるのですよ。今度の小説は章ごとに名画が出てきます。名画と小説の内容との関連は読者の想像にまかせます。名画も楽しみましょう。
百年以上前の名画に著作権はあるのでしょうか? 所有者はいるでしょう。だが、その人または組織がネットの画像に何らかの権利を持つているとは思えない(肖像権?)。あまり考えずに使わしてもらおうと思う。題は「トリップ」。楽しく書いていこうと思います。気楽に読んでくださいね。

日本プロ野球への提言

2013-12-26 10:35:58 | Weblog
NHK BS のおかげで大リーグがずいぶん身近になった。定年後は、ほぼかじり付き状態だ。時間が合わない時は録画している。いっぱしの大リーグ通になった。
一方日本のプロ野球はどうだろう? 今年の日本シリーズも大リーガーが一人混じっているみたいな気がした。当然その一人はマー君だ。そのマー君も海を渡る。当然のことだ。いつまでも池で泳いでいるわけにはいかない。このままだと日本のプロ野球は悲惨なことになる。いまでも十分面白くないのだから。今年の阪神(一応フアン)なんか惰性でテレビを見ていた。もうテレビも見なくなる寸前である。
ここで提案です。岡倉天心の「アジア イズ ワン」です。移動も大リーグよりはるかに短い。実際サッカーがやっていることじゃないですか。セ・リーグ、パ・リーグ、韓国リーグ、台湾リーグと4地区にする。交流戦、プレーオフ、胸が躍ります。小競り合いしているよりずっとましだと思いませんか?
投稿の後、「安倍首相が靖国参拝」のニュース。やっぱり夢か……。

童話「閉ざされた森の神話」

2013-12-24 17:20:26 | 創作日記
童話「閉ざされた森の神話」
小学校高学年から大人まで楽しめる童話です。ここでも読めます。一時キンドルで読めるように有料にしましたが、無料に戻しました。どうして? ないしょ。いきさつ色々。
「閉ざされた森の神話」<PDF>  
「閉ざされた森の神話」<EPUB>

今昔物語・福永武彦訳「芋粥」と芥川龍之介「芋粥」

2013-12-24 17:03:17 | 読書
今昔物語を読んでいます。夢中になっています。「芋粥」を読みました。芥川龍之介の「芋粥」は読んだかどうか? どちらにしても遠い昔の話です。改めてiPadで読んでみようと思いました。iPadで青空文庫を読むのはi文庫HDが一番だと思います。作品名・作者別の索引も充実しています。電子ブックの機能も十分です。コピーも簡単で自分なりのスクラップも出来ます。(著作権の関係でしょうか、意外とコピーの出来ない電子ブックが多いですよ)。今昔物語の「芋粥」と芥川の「芋粥」の比較は、ネットでもすぐ出てきます。今さら言うまでもないということで、私は、芥川のこの文に惹かれました。少し長いですけど引用します。
「「いけぬのう、お身たちは。」と云ふ。その顔を見、その声を聞いた者は、誰でも一時或いぢらしさに打たれてしまふ。(彼等にいぢめられるのは、一人、この赤鼻の五位だけではない、彼等の知らない誰かが――多数の誰かが、彼の顔と声とを借りて、彼等の無情を責めてゐる。)――さう云ふ気が、朧げながら、彼等の心に、一瞬の間、しみこんで来るからである。唯その時の心もちを、何時までも持続ける者は甚少い。その少い中の一人に、或無位の侍があつた。これは丹波の国から来た男で、まだ柔かい口髭が、やつと鼻の下に、生えかかつた位の青年である。勿論、この男も始めは皆と一しよに、何の理由もなく、赤鼻の五位を軽蔑した。所が、或日何かの折に、「いけぬのう、お身たちは」と云ふ声を聞いてからは、どうしても、それが頭を離れない。それ以来、この男の眼にだけは、五位が全く別人として、映るやうになつた。栄養の不足した、血色の悪い、間のぬけた五位の顔に世間の迫害にべそを掻いた、「人間」が覗いてゐるからである。この無位の侍には、五位の事を考へる度に、世の中のすべてが急に本来の下等さを露すやうに思はれた。さうしてそれと同時に霜げた赤鼻と数へる程の口髭とが何となく一味の慰安を自分の心に伝へてくれるやうに思はれた。…… しかし、それは、唯この男一人に、限つた事である」
この無位の侍については今昔物語にはありません。また、芥川の「芋粥」でもここだけです。味わい深く色々考えさせられます。みなさんは、どう思いますか?



執金剛神像(しゅこんごうしんぞう)

2013-12-16 16:23:01 | お出かけ
東大寺法華堂に行ってきました。一年に一度(12月16日)に開扉される執金剛神像(しゅこんごうしんぞう)を拝観するためです。人が並んでいるのでつい並んでいると、良弁僧正坐像(国宝)と開山堂(国宝)の公開でした。料金を払ってしまったのですが、ここはパス。「法華堂だろうが」と、自分に突っ込みを入れてgo。人は多いが、並ぶことはなくは入れました。『東大寺法華堂(奈良市)の秘仏・執金剛神立像(国宝、奈良時代)の彩色を東京芸大と東京理科大の研究チームがコンピューターグラフィックス(CG)技術で再現し……』と新聞で大きく報じられたのが影響しているのでしょう。こういう私もその一人。いつもは法華堂本尊不空羂索観音立像(ふくうけんさくかんのんりゅうぞう)の背後の厨子内に北面してまつられています。北面を守っているのですね。静脈が浮かび上がっています。凄まじい迫力です。帰りは行列がまだ続いているのを横目で見て、二月堂に上がり、南大門で鹿を撮り、家路につきました。今、iPadの壁紙を極彩色の執金剛神立像にしました。開けると、ドパッと飛び出してきます。「おう、お守りを!」。