「源氏物語」第四巻若菜上下~夕霧・大塚ひかり著 読了 現在的な訳と適切な注釈からなる本書は最高傑作「若菜上下」を収録した第四巻に進みます。若菜上下が最高傑作であるかどうかは少し疑問ですが、とても退屈なのは確かです。やたら、祝賀会をやっています。でも、読み進むうちに大きな流れが感じられます。親から子へ受け継がれる物語です。大塚ひかりさんが書かれた「絵画」の切り口は秀逸です。ここまで読み進めて、身分の高い人には「命令」がないなあと思いました。帝でさえ源氏に命令はできない。ふっと思い出します。現役時代「命令」を連発した上司の顔を。あいつ今どうしているんだろう。全くの私見ですがこの巻は付録の方が面白い。
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