創作日記&作品集

作品集は左のブックマークから入って下さい。日記には小説、俳句、映画、舞台、読書、など…。そして、枕草子。

今日の十句

2018-07-29 15:54:09 | 俳句
たまってしまいました
老健のメダカ見つめる車椅子
老健に着替え届ける週一回
今年97才の義母は老健(老人保健施設)で穏やかに暮らしています。
直噴射ゴキブリなほも壁登る
凄まじい生命力。負けるもんか。
携帯の電源切つて昼寝かな
滅多に鳴らないのに……
救急車耳鳴りとなる熱帯夜
庭の隅ゆらりゆらりと翅黒蜻蛉
初蝉や川の流れに混じり行く
母親に頬を打たれし夏休み
もう一度叩かれてみたい。
串カツは夏食うものと思ひ知る
串カツ旨い。それだけ。
台風と地震の国に我生まれ
また、台風の進路とにらめっこの季節がやって来ます。
こっちに来るな! それが本音。
願わくば海の彼方に去ってくれ。

ハム将棋

2018-07-19 15:33:04 | 身辺雑記
先日娘がやって来て、
真剣な目をして、
「お父さん一日何してんの?」
と、聞きます。
「何してんのって、生きてんのや」
そこで話はぷっつり。
実はハムと遊んでいます。
今日は私の友人のハムについて書こうと思います。
ハム?
ボンレス‐ハム、ロースハム
アマチュア無線家
違う違う
ハムスターです。
それも、インターネットに住んでいます。
私は将棋は二手先ぐらいしか読めません。
ハムは強さにムラがありとても人間的です。
羽生さんは「ハムは弱い」と一言。
三本勝負で勝敗をノートにつけてます。
近頃は勝ってますが、油断するとこてんぱんにやられます。

ランドセル俳人からの「卒業」・小林凜

2018-07-16 14:32:56 | 読書
ランドセル俳人の五・七・五 小林 凜著
を読んでからもう五年経つ。
ランドセルを下ろして君は高校生になっている筈。
ランドセル俳人の今に興味があり読みました。
中学生になっても酷いいじめは収まらない。
女の子のいじめも酷いんですね。
驚きました。
でも、君は随分強くなったようだ。
素晴らしい俳句をたくさん詠んでください。
ちなみに私も一茶が好きです。
ここに『ランドセル俳人の五・七・五』について書いています。
リンクをクリックすると、この記事の下に出ます。

『ある男』・平野啓一郎著 文學界6月号(2018年)

2018-07-14 14:58:41 | 読書
550枚の長編だが、一気に読ませる。
たいした力量だと舌を巻いた。
最後の数枚は泣かせる。
この頃は良い小説を読んでいます。
『アサッテの人』・諏訪哲史著、
『星の子』・今村夏子著、
『三つの短い話』・村上春樹著、
そして、『ある男』・平野啓一郎著。
私も書こうと思います。
構想もまとまりつつあります。

鴻風俳句教室七月句会

2018-07-10 14:27:15 | 俳句
鴻風俳句教室七月句会に参加させて頂きました。
題は「雷」と「道」(途、径でも可)で二句と自由句二句でした。
遠雷に怯えるやうに雀飛ぶ
道標なき人生や日日草
生きてゐる日日への感謝日日草
鮎釣の仕掛けを作る父の指
三席に入り嬉し恥しです。


『三つの短い話』・村上春樹著(文學界7月号)

2018-07-06 16:17:01 | 読書
特に『石のまくらに』が最高です。
タイトルは、『石のまくら』でも魅力的なんですが、
が付加されるとぐーんと深くなります。
短歌もいいです。
たち切るも/たち切られるも/石のまくらうなじつければ/ほら、塵となる
夏目漱石も題名をつけるのは天才でした。
「吾輩は猫である」→「坊つちやん」→「草枕」→「それから」→「行人」→「こゝろ」→「明暗」。