創作日記&作品集

作品集は左のブックマークから入って下さい。日記には小説、俳句、映画、舞台、読書、など…。そして、枕草子。

ヘルペス!(2)

2020-08-29 16:13:48 | 身辺雑記
診察を終え、タクシー乗り場を探していると、検温をしている看護師が
「タクシー会社に電話をしてあげますね」
と言ってくれた。
「少し時間がかかるそうです、そこのベンチで待って下さいね」
人の情けが身に沁みる。
「病院の人はみんな優しいなあ」
本当に病院に来てよかった。
三連休に入っていたら大変だった。
ヘルペス(帯状疱疹)のウイルスは子どもの頃に発症する水ぼうそうだと言う。
六十五年ぐらい一緒に暮らしてきたのだ。
一日に何度も何度も手を見る。
大きな水疱は波打っているみたいだ。
神経に沿ってるらしいから、ここに神経があるのだ。
血管もある。
こんなに手を眺めたことはなかった。
手は在って当然だった。
水疱は左の手と腕に限局している。
じっと見ていると水疱は動いている。
奴も生きているのだ。
当然僕も生きている。
「生きている」と言うことはなんと不思議なことなんだろう。
早期の治療が効いたのだろう。
痛み止めを飲むこともなかった。
令和2年8月29日(土)。
糖尿病だけれど免疫も大丈夫のようだ。
夏の名残のようにひつこい奴が一個だけ残っている。


ヘルペス!(1)

2020-08-29 14:41:01 | 身辺雑記
2020年8月5日
左の掌に水泡が出来ているのに気づいた。
腕にもある。虫に刺されたのかなあと思う。
6日。ブツブツと水泡がひどくなる。
病院に行くか迷う。
迷うに迷う。
コロナが怖い。
様子を見ることにする。
7日病院に行くと決める。
S病院の皮膚科B先生は、長い間(20年ぐらい)ほくろだと思っていた「年寄りイボ」を取ってもらったことがある。
とても信頼している女医である。
玄関前で、看護師等が検温している。
みんな明るい。
そりゃそうだ、何時迄も暗い顔をしていられないものね。
診察室に入り
手を出したとたん、
「ヘルペス(帯状疱疹)です」
えーえー、ヘルペス!
頭が真っ白になった。
恥ずかしいけれど写真を一枚だけアップしますね。


続く


鴻風俳句教室八月句会

2020-08-17 14:06:34 | 俳句
兼題
①季題:蝉・空蝉
②漢字:鉄 
③晩夏の音一切:晩夏から立秋(8月7日)の自然の音を探してください。 
④当季雑詠:

八月句会投句  池窪弘務
①空蝉は土の匂ひを纏ひけり
②逆上がり出来た夏の日鉄の味
③誰がために経を唱へる法師蝉
④糸のやうにキャベツ切りたり妻の技
こっそりと地方新聞の俳句欄に投句しました。
未発表の条件があり、ブログにも投稿していません。
当然句会の前です。
④の句です。
不採用でしたので、句会に出してみました。
0点でした。
そういうことか……。
妙に納得。