創作日記&作品集

作品集は左のブックマークから入って下さい。日記には小説、俳句、映画、舞台、読書、など…。そして、枕草子。

歌集『滑走路』・萩原慎一郎著

2018-09-22 15:59:12 | 読書
人はいつも生と死の境界線を漂っているのではないか。
歌集『滑走路』・萩原慎一郎著を読み終えた時、不意に浮かんだ言葉です。
「死」は、病死、事故死、老衰、餓死、戦死そして自死。
この六つに殆どが入ってしまう。
「生」は多様なのに、死は画一的です。
心の襞を歌う31文字は切なく悲しい。
575で否定し77で立ち上がる。
つまらない仕事を否定して、
でも、誰かがやらなければならないと起き上がる。
片思いの歌がある。
怒りの歌がある。
歌は愛であり、飛ぶための手段。
何処へ?
何回か出てくる牛丼。
しかし、その旨さを歌うことはない。
歌は私達の日常と重なる。
誰もが、生と死の境界線を漂っている。
私が好きなのは一番最初の歌
メモ帳
いろいろと書いてあるのだ 看護師のあなたの腕はメモ帳なのだ
客観的な「生」が息づいている。
肉感的でもある。
君はもっと見ていたいのだろう。
何が書いてあるのか。
腕のメモ帳には仕事が一杯書いてあるのだ。


蛇 2

2018-09-15 15:33:08 | 身辺雑記
次の日の夕方、また出た!!
昨日と全く同じ。
蛇行している。
出た、出た、出たあ!!
30センチぐらい。
細いがしっかりと蛇。
妻も確認。
「幻視ちごたやろ」
ちょっと安心。
下駄箱の裏に逃げ込んだ。
私が下駄箱を斜めにして、
妻が追い出す。
「こんなん男の仕事ちゃうのん」
「蛇だけはあかんねん」
わいわいやってるうちに見えなくなった。
毎日三和土を見る度にドキドキ。
『蛇現れず』と日記に書くのが一週間続いている。
大騒ぎしているうちに表に逃げていったのか?
それとも、下駄箱の下で圧死。
逃げていったと言っているが、
逃げまくっていたのは私の方。
「今度見つけたら、箒で掃き出したる」
妻は鼻で笑っています。
頼むから来んといて。

蛇 1

2018-09-14 21:21:03 | エッセイ
我が家は、玄関の戸を開けると半畳強のタイル張りの三和土がある。
そこに蛇がいた。
文字通り蛇行していた。
震え上がった私。
ゴキブリには、やっと対応できたが、蛇は想定外である。
「母ちゃん助けて」
妻が来た時には蛇は消えていた。
「影でも見たんちゃう」
急に自信がなくなる。
幻視か。
いよいよ認知症が始まったか。

今日の一句

2018-09-13 09:57:26 | 俳句
今日の一句
竹林のささやきを聞く京の秋
八月の月末京都のバス旅行に行ってきました。
貴船「べにやさん川床料理」。
鮎の塩焼きが絶品でした。
貴船神社散策→亀岡トロッコ電車で嵐山へ。
川が増水で鵜飼いは中止。
渡月橋、竹林と散策。二時間ミステリーで必ず出てくる名所を満腹しました。
久しぶりの小旅行を楽しみました。