創作日記&作品集

作品集は左のブックマークから入って下さい。日記には小説、俳句、映画、舞台、読書、など…。そして、枕草子。

中宮寺 「菩薩半跏像(ぼさつはんかぞう)」

2010-01-31 08:40:04 | お出かけ
  
金曜日に中宮寺へ行ってきました。子供の頃、教科書で見てからあこがれていた国宝「菩薩半跏像(ぼさつはんかぞう)」にお会いするためです。近くにいるのに何十年と行かなかった。あこがれの菩薩に対面しました。菩薩は1300年の年月を越え私と対面しています。1300年の年月、どれだけ多くの人が菩薩を拝んだでしょう。目を閉じると様々な人々の姿が見えるようです。
帰りに、入り口近くにある明日香園で二枚の写真を買いました。一枚目の写真はよく見慣れたものです。でも、もう一枚の写真は表情が少女のようなお顔です。なんて美しいのだろう。なんて素朴なんだろう。写真は部屋の壁に貼りました。狭い書斎が光かり輝いています。でも、やっぱり写真は写真(でも、部屋がとても素敵になりました。ぼーとしてみています。)。正面から私は見なかった。もう一度お会いしたいと思いました。一枚目の写真も素敵ですよ。菩薩半跏像を見て母の姿をふっと思いました。一昨年亡くなった母は今も私の中にいるのです。
帰りにネットで調べた陶器と家庭会席のお店「辻花」で食事と思いましたが、団体さんの予約が入っており、かないませんでした。次はと思います。

ネオンテトラ

2010-01-30 10:30:24 | 身辺雑記
熱帯魚のネオンテトラを去年の九月中頃から飼っています。確か一匹15円、20匹で300円だったと思います。一匹も死なず少し大きくなったと思います。水槽を眺めていますと、小さな命が愛おしくなります。真夜中は凍ったように動かなくなります。魚も眠るのでしょうか? 水槽が魚たちの宇宙。ふっと、私達もそうなのかもしれないと……。極小の魚のきらめく点滅は美しい、そして、少し悲しい。

「堕ちてゆく」・岩井志麻子著 その1

2010-01-29 16:21:02 | 読書
「堕ちてゆく」・岩井志麻子著を読んでいます。最初のATMの女の中で登場した民生委員の女は川端初子として小説を引きつぎます。こうして出会い系サイトの女、同人漫画家の女へと主人公が引きつがれます。ここまで読んでの感想ですが、女たちには肉親がいない(実際にいないというのではないのですが)、他人もいない(実際にいないというのではないのですが)と感じました。いるのは自分だけ。それと、女の人にしか書けない小説だなあと思いました。男には絶対に書けない。女性のとんでもない犯罪がマスコミをにぎわす現代に一石を投じる作品であると思います。明日図書館に返却し、また借りるつもりです。

メジロ

2010-01-27 14:56:07 | 身辺雑記
三日前にはイタチを見ました。向こうもこっちを見ていました。近頃毎日のようにメジロのつがいが狭い我が家の庭にやってきます。動きがとにかく速いので写真を撮るのがむつかしかったのですが、やっと一枚撮れました。それも二羽も。奇跡に近い。これからは身辺雑記も書いていきたいと思います。

「骸骨ビルの庭・宮本輝著」

2010-01-25 15:59:02 | 読書
「骸骨ビルの庭・宮本輝著」を読了。図書館に予約して上下を借りるまで半年かかった。上下の間も4ヶ月。でも、待つ価値は十分あった。骸骨ビルに住む戦争孤児は私と同じ年代である。私もその中に含まれているように思われた。宮本さんも私もそこにいても不思議ではない。人の絆をしみじみ感じる作品である。ただ出版会社に言いたい。登場人物の人物表をつけてほしい。多数の登場人物に頭の悪い私は戸惑いぱなっし。これ誰だっけ? の連続でした。

新しい本の形。

2010-01-21 14:03:22 | 読書
新しい本の形。
人間が文字を発明して以来、本は読むものです。それは1000年も前も今も変わりません。だが、人間には見る、聞くという能力もあります。コンピューターが発達した現在、音楽、イラスト(写真)、朗読など複合的な本づくりが可能だと思います。最近読んだ本で超訳 古事記 ・鎌田 東二著は口述を本にしたものです。これは是非とも朗読も聞きたい。神々の想像図などもあればもっと楽しいでしょう。

「閉ざされた森の神話」も 音楽、イラスト(写真)、朗読など複合的な本にならないかと思っています。ネットで仲間を集めようかなあと思っています。

「閉ざされた森の神話・全編」

2010-01-19 16:37:06 | 創作日記
「閉ざされた森の神話・全編」を加筆、修正しUPしました。ほぼ最終稿だと思います。左のリンクをクリックして下さい。右クリックで対象をファイルに保存の選択でダウンロードも出来ます。
もし見られないならアクロバットリーダーの最新版をダウンロードしてください。75%表示が見やすいと思います。


源氏物語・大塚ひかり著

2010-01-18 16:31:19 | 読書
源氏物語・大塚ひかり著
42巻紅梅、43巻竹河の中頃と読み進みました。
源氏物語は物語の構成という点から考えれば「雲隠」で終わるのが一番美しいと思います。そして気づいたのですが雲隠の内容がないのはもしあれば42巻になるからではと……。42は死に通じ忌み嫌われた数字ではなかったかと。新説かなあ。

源氏物語第6巻・大塚ひかり著

2010-01-12 09:15:44 | 読書
源氏物語第6巻・大塚ひかり著がアマゾンから送られてくる。出版されましたよというメールが来てすぐに注文した。便利だなあ。やっと第5巻「雲隠れ」までたどり着いた。「輝く日の宮」以上に「雲隠れ」の巻の本文はないと思う。巻名だけを紫式部は置いた。以後が紫式部の作であるか否かは私が判断しよう。読書の楽しみは「自由」だと思う。自由に私的な創造の輪を広げることだと思う。確かにこれはある種の創造だ。