「Lost 失われた時間」 前夜祭 2005-12-30 15:06:24 | 創作日記 「Lost失われた時間」は完結しました。Lost失われた時間(全)は左のリンクをクリックして下さい。右クリックで対象をファイルに保存の選択でダウンロードも出来ます。 もし見られないならアクロバットリーダーの最新版をダウンロードしてください。75%表示が見やすいと思います。
連載開始 2005-12-29 16:43:19 | 創作日記 ジャンルに戯曲がないのが辛い。来年から、「Lost 失われた時間」の戯曲連載を開始します。二人芝居の舞台を撮影して、ネットで公開しようという試しです。観客なしで制作しますので時間、場所の拘束が少ない。暗転、舞台装置の処理ができる。等のメリットがあります。そんなのは演劇じゃないよという声が聞こえてきそうですが、新しい試しみはいつも挑戦です。今は仲間がいません。すべてが未定です。とにかく、元になる本を書きたいと思います。応援してください。
キング・コング 2005-12-24 18:24:12 | 映画・舞台 3時間の超大作。全く退屈させない。この種の作品は主役(キング・コング)が現れるまでのストリー展開で決まる。ジョーズ、ゴジラも、ガメラも面白い作品はそうだ。ワクワクする。還暦が近いおっさんがこれでは思うけれども。怪獣フリークの私とつきあってくれる人は今回もいなかった。印象に残るのは、コングの前でアン・ダロウ(ナオミ・ワッツが)コミカルにタップを踏むシーン。
真鶴 川上弘美 2005-12-24 18:05:37 | 読書 文学界12月号 連載11回。なぜ真鶴か。「東京には生活がある。生活に、かくれることができる。真鶴には何もない。」続けて、「何もないが、みんなある。」と書かなかったところがいい。読みなれた川上弘美作品と何かが違う。どこへ行くのだろう。「かくれることができる」と、ひらがなで綴っている。ひらがなが美しい、近頃、ワープロで変換された文章をそのまま使っているような作家が多いように思う。(シシリエンヌはその典型?)。ワープロで文章を書く弊害があるとすればそれだけだと思う。安部公房は確か「ワープロは推敲する機械だ」だと言っていた。自戒も含めて、「書けない字は使わない」
顔のない裸体たち 平野啓一郎作 2005-12-24 17:38:14 | 読書 新潮12月号 平野啓一郎作 「日蝕」は途中放棄。今年新潮7月号の「「異邦人#6ー4」「母と子」「やがて光源のない澄んだ乱反射の表で……/『TSUNAMI』のための32点の絵のない挿絵」を読んで、ずいぶん読みやすくなったなあと思いました。今回の「顔のない裸体たち」は内容も分かりやすい。性の隠語が頻発するのは、「蛇にピアス」「シシリエンヌ」と同様、あまり驚かなくなった。ただ二作品が一つの愛の形を描いたのとは全く違う方向性を示しているように思われる。鏡の比喩がある。「彼女の顔は、単に鏡に映し出されているというのではなく、恐らくは、彼女の所有を離れて、この時既に、鏡の中にこそ存在していた。彼女の顔こそは、それを単に映し出している鏡にすぎなかった」。実像と虚像というテーマが鮮やかに浮かび上がってくる見事な文章である。実像と虚像の境目があやふやになり、逆さまの実体として虚像が実像に取って代わる。インターネットに跋扈する匿名という名の虚像。出口のない孤独。僕らは、今、そんな時代にいる。
ハーマイオニーの一瞬 2005-12-11 07:58:38 | 映画・舞台 ハリー・ポッター「炎のゴブレット」。一作ごとにパワーアップする面白さ。物語は何処へ向かっているのだろう。原作者の想像力は桁違いだ。印象に残ったシーンがある。ダンスパーティーのシーンだ。ハーマイオニーの表情です。一瞬ですので見つけてください。複雑な表情が素晴らしい。可憐です。
あずみ 2 Death or Love 2005-12-04 12:15:08 | 映画・舞台 意表を突く息もつかせぬ展開。迫力満点の殺陣。特に竹林の殺陣は美しい。上戸彩の可憐さが何故かぴったりと刺客あずみにはまる。金子修介監督作品である。それは観た後で知った。ガメラシリーズ3作品は全部観ている。01年『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』は傑作である。共通するのは映像の美しさ。話は少しそれるが、私はDVDをDISCASオンラインDVDレンタルで借りています。1回に2枚、月4回まで計8枚レンタルできます。レンタル店に行く事が皆無になりました。大変便利なのですが、貸し出し状況により、予約の順番通り来ないのと長い間待つ事があるのが欠点ですね。レンタル中と思えばいいのかも知れませんが。「村の写真集」「あずみ2」はあまり期待していなかったのですが、嬉しい収穫でした。映画って本当にいいですね。
村の写真集 2005-12-04 11:10:34 | 映画・舞台 素晴らしい映画だ。涙腺が危うい。「人の声が聞こえてくる写真」という科白がある。父の写真にあって、自分の写真にはないと息子が気づく場面である。この映画にもある。美しい自然が私たちに語りかけてくる声だ。先週の日曜日、たいした理由もなく妻と、磯城郡の写真愛好会の方々が無料で開催された写真教室に行った。写真については何も知らない。妻が義父の形見ともいえる古いカメラをもってきた。手にずっしりと重く、シャッターを切ると、カシャッといい音がする。このカメラでいろんなものを撮ろうか。「人の声が聞こえてくる写真」や「風の音が聞こえてくる写真」を撮ってみたい。
容疑者Xの献身 2005-12-01 20:54:37 | 読書 ページを繰る手が止まらない作品である。図書館の予約も一月以上待った。図書館からのメールによると私の後に4人の予約が入っている。当事者の視点が次々変わる書き方も私には新鮮だ。ただ記述トリック(こんな言葉あるのか知りませんが、正しく言えば非記述トリック)には愕然とした。これがなければ作品は成立しない。それも分かるが釈然としない。最後の20ページほどでやりきれなさが残った。