創作日記&作品集

作品集は左のブックマークから入って下さい。日記には小説、俳句、映画、舞台、読書、など…。そして、枕草子。

その女アレックス ピエール ルメートル著 橘明美訳

2015-01-18 12:37:02 | 読書
電子書籍で読みました。最初に感じたのは翻訳の上手さです。
翻訳を感じることなくスラスラ読めました。
次々に読者の興味をつないでいき、
次々に予想を外していく作者の手腕は凄い。
3日で読み切りました。
だが、電子書籍に共通の不満があります。
今の電子書籍は紙を電子化したにすぎない。
電子書籍の特性を活かしていない。
最低人物表ぐらいはワンタッチで参照出来るようにしてもらいたい。
将来的には写真や動画も。
それには、EPUBなどのバージョンアップが必要と思う。
電子書籍は限りない可能性を持っていると思います。


「奥の細道・読み語り」

2015-01-17 15:57:08 | 奥の細道
「奥の細道・読み語り」をPubooにUPしました。
左上の作品集とブログの「奥の細道・読み語り」(タブレットはブックマーク)をクリック(タップ)して下さい。
pubooのサイトに飛びますので、PDFファイルをダウンロードしてお読み下さい。
奥の細道は原稿用紙換算40枚に満たない作品です。
でも、最後まで読み通した人は意外と少ないのではないでしょうか。
その主な原因として歌枕、漢詩の理解と俳句の読解があると思います。それだけで分厚い研究書が出来ます。本書は原文の遂語訳です。
原文と簡単な注釈と現代語訳から出来ています。
目次から各章段にjump出来ます。
本書の目的は、奥の細道に「なにが書いてあるか」に絞りました。
歌枕、漢詩の説明は最小限に絞り、俳句の解説は省略しました。PDFファイルをダウンロードしてお読み下さい。



『死に支度』 瀬戸内寂聴著

2015-01-17 13:58:54 | 読書
寂聴さんの作品は、清少納言を扱った「月の輪草子」を読んだぐらいです。嫌いというのではなく、縁がないというか……。
それよりも、テレビで観たり、新聞で読む方がはるかに多い。
出家されたのもライブで知っている。
読み始めると、話し手が誰なのか分からない。
これは、途中下車かなあと思った。
だが、読み進むと気にならなくなった。
寂聴さんの波乱万丈の人生も垣間見られて面白い。
特に故人を語り、死に様を語る時、筆が冴える。
その人の人生がそこに凝縮されているからだろう。
カラッとした日常描写も楽しい。
いい本だ。