作家の古井由吉氏が逝去された 2020-02-28 16:42:56 | Weblog また、新作を心待ちにする作家が一人減った。 氏の『この道』について書いた拙文がある。 あれから一年足らずで……。 年をとるにしたがって、死は現実的になる。 十年前は、まだまだ先だと思っていたが、七十四才近くになると、つい眼の前のような気がする。
鴻風俳句教室二月句会 2020-02-16 13:25:23 | 俳句 兼題は ①季語「節分」に関すること一切。 ②漢字「子」 ③温泉・銭湯など入浴一切 ④当季雑詠 でした。 二月句会 池窪弘務 つつましく妻と二人で鬼は外 子の仕草ふと我に似て冬菫 坊ちやん湯一期一会の遍路かな 手をつなぎ孫と見上げるどんど焼 昔は三人の娘と賑やかでしたが。 娘が来て、なにやかやと話している内にふと。 四国遍路も今は思い出。坊ちやん湯にボチャンと入った。 二歳の孫はじいちゃんと手をつないでくれます。
『時間は存在しない』カルロ・ロヴェッリ(著 )冨永星(翻訳) 2020-02-11 14:25:18 | 読書 予約の順番が来て、図書館で借りた。 栞が約八分の一のところにある。 多分前に借りた人がこのあたりで読むのやめたのだと思う。 僕もやめようとそのあたりで思った。 進めていくとその気持ちは強くなった。 次の予約も入っていて、延長は出来ない。 とにかく読み進めた。 難解な本だ。 過去現代未来で語られる時間は存在しない。 読んでいる内に次々と疑念がわいてくる。 時間の主人公である自分とは何者だろう? 記憶とは? 生きているとは? そしてこの一節に突き当たる。 『ちょうどポール・マッカートニーの「丘の上の愚か者」が沈む夕陽を見て、地球が回っていることを悟ったように、そして、自分たちが時間であることを悟り始める』