1946年。 1946。
僕の頭にタイプされている。
僕が生まれた年だ。77才。ずいぶん年寄りである。
でも、これだけはどうしようもない。
僕という人間はつくづく偶然の産物だと思う。
つげ義春の『ゲンセンカ主人』という漫画にこんなやり取りがある。
老婆「だって、前世がなかったら、私たちは生きていけませんが」
旅の男「なぜ生きていけないのです」
老婆「だって、前世がなかったら、私たちはまるで」
旅の男「まるで」
旅の男「まるでなんだというのです」
老婆「ゆ……」
幽霊ではありませんか
【一句】 立春や空気震はす鳥の声
僕の頭にタイプされている。
僕が生まれた年だ。77才。ずいぶん年寄りである。
でも、これだけはどうしようもない。
僕という人間はつくづく偶然の産物だと思う。
つげ義春の『ゲンセンカ主人』という漫画にこんなやり取りがある。
老婆「だって、前世がなかったら、私たちは生きていけませんが」
旅の男「なぜ生きていけないのです」
老婆「だって、前世がなかったら、私たちはまるで」
旅の男「まるで」
旅の男「まるでなんだというのです」
老婆「ゆ……」
幽霊ではありませんか
【一句】 立春や空気震はす鳥の声