ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2014.12.17 20年の時を経て・・・

2014-12-17 21:48:22 | 日記
 今日、職場でとてもびっくりする電話を取った。
 普段はまずかかってくることのない、本庁の広聴部門からの電話。
 うーん、何か悪いことをして投書されるような記憶はないし・・・一体何だろう、とドキドキして電話を受けると、スウェーデンから“旧友を探しています”という英文メールが、私宛に届いているようだ、とのこと。「20年前にこちらに調査にいらした○○○○(私のこと)と会いたい」ということが書いてあるようだが、○○○○さんで間違いないか?転送して良いか?と訊かれた。
 20年前の1994年、研修のため、単身でスウェーデンの各都市を訪れたことは事実だ。お手数をおかけして申し訳ありませんが・・・と転送して頂いた。

 メールをくださった方の名前を聞いた時に(ちょっと発音が難しいので、スペルを読んで頂いた)もしやあの方かしら・・・と、当時インタビューをさせて頂いた何人かの方たちの顔と名前の想い浮かべた。
 帰宅して写真と名刺を突合したところ、ビンゴ!だった。あの街のあの会議室で、あのパネルを使って説明をしてくださった方。私の研修報告書でも写真入りで登場してくださった方だ。

 来年の3月、東京のある大学の先生の招待で、ワークショップのプレゼンテーターとして来日されるとのこと。もう20年も前のことなので、私が今も当時の部署にいるかどうかはわからないけれど、もしどうしているのかわかれば、そしてもし可能ならば、コンタクトが取れて来日した時に会えれば嬉しいのだが、というものだった。

 それにしても、こんなことがあるのだな、と思う。
 もちろん、今は20年前に調査に出向いた仕事には直接関わっていないので、そういう意味ではお役には立てないのだけれど、20年という時間とスウェーデンと東京という距離(一直線で8,100Km!だという。)を経て、実際に再会が叶ったらどれほど凄いご縁だろう、と思う。

 今でも、当時お世話になった方たちのうちの数名とは、クリスマスカードのやりとりがある。
 一昨日の月曜日にもストックホルムから1通頂いて、まだ準備していない私は慌てているところだ。

 だが、今回のメールをくださった方とはそうした交流も特になかった。20年もの間、私の名刺を大事に持っていてくださった・・・というだけでも、なんだか胸がジーンとする。

 最近、公私ともに英語を話す(無理やり絞り出すレベル)ことも書くこともめっきりなくなったけれど、錆びついた頭に油を差しつつ、辞書とにらめっこしながらメールのお返事を書いてみようかな、と思っている。

 それにしても今年は寒い。風は冷たいし、加えて雨や雪も多いように思う。そして気付けば寒さが沁みて痛む胸を庇って姿勢がどんどん前のめり、である。
 そんな中、心がほっこり温かくなった幸せな出来事であった。

コメント (2)
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