ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2014.12.4 ギリギリのところで・・・

2014-12-04 20:57:41 | 日記
 こうしてブログを5年以上綴っていて、何をいまさらそんなことを、と思われるかもしれないが、しみじみその難しさを感じていることがある。
 その内容をどこまで書き込めるか、というギリギリの部分である。
 つまりプライバシー・私生活の垂れ流しになるかどうか、その一歩手前で、リアルな体験を読むに値するものにして書くことが出来るか。そのギリギリの所に留まれるかということである。

 このブログ自体は匿名(ハンドルネーム)で書いているとはいっても、長期間にわたりほぼ毎日書いていること、他の状況などから見ても私が特定される可能性はとても高い。私が個人として納得いく事柄を書いているうちは良いけれど、患者会との繋がり等で、実名で書いている文章等とリンクさせればあっという間、である。

 ということは当然、夫や息子にもその恐れが高くなるということだ。
 それはいかにも申し訳ないと思うのである。私が書いたことが原因で、どこかで言われなくていいことを言われているかもしれない。

 かといって、毎日当たり障りないことを書くことにどれだけ意味があるのだろうか、とも思う。
 もちろん、そんなに毎日ドラマチックな出来事など起こるべくもないし、今の私にとってそれは病状の悪化ということだから、避けたい以外の何物でもないけれど。
 それでも日々を綴ることで、夫や息子が知らない間にプライバシーを晒されることになっていたら、やはり何とも申し訳ないな、と思う。
 
 こちらが全くお顔を存知上げない方たちがこうして読者でいてくださる。一方、私はその方たちのことを一切知る由もない。にもかかわらず、読者の方たちは日々の私の生活を手に取るように判るから、それが既知の知り合いのように感じてくださることにもなっているのだろう。

 書き手も読み手も双方とも、かつては考えられなかったほど沢山の方がいて、このブログ社会は成り立っている。
 親しみを持って頂き、共感して頂けること、それはとても有難いことだ。
 けれど、そういう中でも、家族や友人・知人のプライバシーだけはきちんとガードする。各々がそのギリギリのところでバランスをとりながらブログを綴っているのだろう。

 悩みはしても、やはりブログを書いていて良かった、と思えるように続けていきたいと考えているのだけれど・・・果たしていつまで心穏やかに書き続けることが出来るだろうか。
コメント
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