以前から気になっていたヨガスタジオの「ルーシーダットン」というワークショップに参加してみた。
最初に聞いた時は(ルーシー・ダットンって、このエクササイズを開発した人の名前?)と思ったのだが、実は次のような意味がある。
“ルーシー(ฤาษี)”は、元々はタイ語ではなく、サンスクリット語でリシ(RISI)と発音し、「行者」「聖仙」などの意味を持ち、インドの古典リグ・ヴェーダに、神とこの世とを繋ぐ者として描かれている。“ダッ(ดัด)”は古いタイ語で、「伸ばす、引っ張る、曲げる」「正しい方向に矯正する」等の意味を、“トン(ตน)”は「自己、自分」という意味を持つ。すなわち“行者の自己整体”から、もっと親しみやすい言葉で言えば、「仙人体操」と訳すこともできる(Wikipediaより)。
そう、つまりは“タイの仙人”体操!なのである。殆どの参加者が初体験だったため、冒頭、インストラクターKさんから「タイにはタイ古式マッサージ(2人ペアで行う。私も随分前にやってもらった経験があり、ストレッチが実に気持ち良く、一人で行うのに比べ可動域がびっくりするほど広がる。)が有名ですが、ルーシーダットンは自分一人で捻じったり、曲げたりする体操で、タイ古式マッサージと同様、タイに古くから伝わる伝統医学の一つ、自己整体法です。」という説明があった。
75分のクラスだからいつもより15分長い。大丈夫かしら、と思ったけれど、案ずるより産むが易し。普段より少し低めの室内温度で、6秒位かけてゆっくり息を吸い、吸い切ったところで口をすぼめてシューと音を立てながら、ゆっくり吐き切ることを繰り返す。その呼吸の練習だけで、汗がジワジワと流れる。そもそも、修行者たちが長時間の修行や瞑想による凝りや、時には痛めてしまった身体を自己調整するために編み出されたもの。タイ式ヨガと言われることもある。しかし、本来は修行・瞑想であるヨガとは根本的に目的が異なり、ある意味対角に位置するものと理解出来るという。世界最古の医学アーユル・ヴェーダの第一人者で、ブッダの主治医を長年務め、晩年タイに移住したシヴァカ師によって開発されたものとされる説もある。つまり、アーユル・ヴェーダの運動療法として存在していたものが、タイに伝承され、その原型を残したまま、綿々と伝承されてきたとも考えられるそうだ。
もともと、自己整体を主眼に置いて作られている為、ポーズも超人的なものや高度な柔軟性・バランス力・筋力などを要求されず、瞑想や精神統一なども、さほど重視されていない。
親しみやすく安全な内容で、ゆったりした呼吸で動作を行うため、無理なく呼吸が深まり、動きながらの瞑想状態に入りやすい。マッサージ゛要素も入る為、身体の歪み、凝りとともに内臓の不調も取り除く。反復運動とゆっくりな呼吸で、ホルモン分泌や、神経の伝達を正常化。不安、イライラを鎮め、前向きな精神状態へ導くとともに、各臓器からの信号を正確に脳に伝わりやすくしていく、といいことづくめ。最後はショート・メディテーションの後、安らぎのポーズ、シャバアーサナ。
すっかり満足して、「タイの仙人も、いいかもしれない」とタイ贔屓の単純な私は、ついついニコニコしてしまうのである。
最初に聞いた時は(ルーシー・ダットンって、このエクササイズを開発した人の名前?)と思ったのだが、実は次のような意味がある。
“ルーシー(ฤาษี)”は、元々はタイ語ではなく、サンスクリット語でリシ(RISI)と発音し、「行者」「聖仙」などの意味を持ち、インドの古典リグ・ヴェーダに、神とこの世とを繋ぐ者として描かれている。“ダッ(ดัด)”は古いタイ語で、「伸ばす、引っ張る、曲げる」「正しい方向に矯正する」等の意味を、“トン(ตน)”は「自己、自分」という意味を持つ。すなわち“行者の自己整体”から、もっと親しみやすい言葉で言えば、「仙人体操」と訳すこともできる(Wikipediaより)。
そう、つまりは“タイの仙人”体操!なのである。殆どの参加者が初体験だったため、冒頭、インストラクターKさんから「タイにはタイ古式マッサージ(2人ペアで行う。私も随分前にやってもらった経験があり、ストレッチが実に気持ち良く、一人で行うのに比べ可動域がびっくりするほど広がる。)が有名ですが、ルーシーダットンは自分一人で捻じったり、曲げたりする体操で、タイ古式マッサージと同様、タイに古くから伝わる伝統医学の一つ、自己整体法です。」という説明があった。
75分のクラスだからいつもより15分長い。大丈夫かしら、と思ったけれど、案ずるより産むが易し。普段より少し低めの室内温度で、6秒位かけてゆっくり息を吸い、吸い切ったところで口をすぼめてシューと音を立てながら、ゆっくり吐き切ることを繰り返す。その呼吸の練習だけで、汗がジワジワと流れる。そもそも、修行者たちが長時間の修行や瞑想による凝りや、時には痛めてしまった身体を自己調整するために編み出されたもの。タイ式ヨガと言われることもある。しかし、本来は修行・瞑想であるヨガとは根本的に目的が異なり、ある意味対角に位置するものと理解出来るという。世界最古の医学アーユル・ヴェーダの第一人者で、ブッダの主治医を長年務め、晩年タイに移住したシヴァカ師によって開発されたものとされる説もある。つまり、アーユル・ヴェーダの運動療法として存在していたものが、タイに伝承され、その原型を残したまま、綿々と伝承されてきたとも考えられるそうだ。
もともと、自己整体を主眼に置いて作られている為、ポーズも超人的なものや高度な柔軟性・バランス力・筋力などを要求されず、瞑想や精神統一なども、さほど重視されていない。
親しみやすく安全な内容で、ゆったりした呼吸で動作を行うため、無理なく呼吸が深まり、動きながらの瞑想状態に入りやすい。マッサージ゛要素も入る為、身体の歪み、凝りとともに内臓の不調も取り除く。反復運動とゆっくりな呼吸で、ホルモン分泌や、神経の伝達を正常化。不安、イライラを鎮め、前向きな精神状態へ導くとともに、各臓器からの信号を正確に脳に伝わりやすくしていく、といいことづくめ。最後はショート・メディテーションの後、安らぎのポーズ、シャバアーサナ。
すっかり満足して、「タイの仙人も、いいかもしれない」とタイ贔屓の単純な私は、ついついニコニコしてしまうのである。