ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2014.12.29 旅行2日目、旅の足・バスのドライバーは好感度抜群!

2014-12-29 21:30:44 | 
 昨夜は、大浴場、露天風呂、ジャグシーにミストサウナまで、ほぼ貸切状態ですっかり満喫。欲張って2回ずつ入ったらちょっと湯あたり気味になり、リラクゼーションルームで水分補給の一休みをしてから就寝。
 そして今朝。せっかく温泉に来ているというのに、お風呂があまり好きではない夫は「もういいや」と言い、寝坊助息子は起きる気配なく、一人で再度入浴することに。早朝から混んでいて、皆考えることは同じなのね、と思う。結局、お部屋にあったお風呂では浴槽足湯もせずじまい。
 外は昨日の快晴から打って変わって土砂降り。気温もかなり低い。これでは観光船に乗るわけにもいかないし、お昼のチェックアウトぎりぎりまでホテル滞在の方も多いのかもしれないな、と思いながら朝食へ向かう。

 レストランでは、フレンチジャポネと称した朝食メニューが供される。季節のフレッシュジュースや彩り野菜のパレット、温泉卵のジュレ等が美しくテーブルに並ぶ。焼き立てのクロワッサンや全粒粉のパン、りんごのコンポートとどれもこれも美味しく、優雅な朝食で朝から幸せ気分。単純な私は、真面目に働いてお金を貯めて、また是非来たいな~と思う。

 チェックアウト後、荷物を預けてホテルショップでお土産品を調達。傘を借りて、ホテル前のバス停からアウトレットモールに繰り出すことに。ところが、待てど暮らせどバスが来ない。結局20分以上遅れ、痺れを切らした夫は「間引き運転をしていませんよね?」とバス会社に電話確認までする始末。ようやく到着したものの、既にほぼ満員状態。山道のカーブに揺られながら、防寒対策は万全にと、うんと厚着をしてきたせいか、だんだん気分が悪くなる。ふと小声で「暑いな・・・」と呟くと、2人挟んで前の運転席にいる運転手さんがすかさず「車内が暑いようでしたら送風しますが、いかがでしょうか。暑いとご気分が悪くなる方も出るやもしれませんので・・・」と丁寧なアナウンスをされて、びっくりする。
 送風して頂いたことで随分楽になる。これ以降、彼のアナウンスは、途中遅れたバス停では「寒い中長い時間お待たせしまして、大変申し訳ありません。」そして遂に満員で乗れなくなったバス停では丁寧に「申し訳ありませんが、このバスはご覧のとおり満員で、お乗り頂くことが出来ません。高速バスが○○時にまいりますが、そのバスには『フリーパス』でも乗ることが出来ます。××で下車し、そこでシャトルバスに乗り換えれば無料で目的地まで行くことが出来ます。」と説明し、申し訳なさそうにお詫びをしながら発車する。いや~、なんと素晴らしい。必要十分な説明に大したものだ、とますます好感度がアップする。おばさんよろしく、しっかり運転手氏名のボードをチェックする。目的地で降りる時には、これは一言言わずばなるまいと、丁寧に御礼を言って下車した。

 到着すると山はすっかりガスで煙っているが、幸いにも雨は止んでいるし、それほどの冷え込みでもない。傘は結果的に荷物になってしまったが、お守りのために持ち歩く。
 それにしても凄い人出で、2014年があと2日とはとても思えない。さらには、ここでも中国語や韓国語のオンパレードである。息子のものをあれやこれやと買いこんだ後、大混雑のフードコートでようやく昼食の席を確保する。銘々が好きなものをチョイスし、しっかりデザートも別腹に収めて、再び買い物続行。最後の最後に夫からクリスマスプレゼントにバッグを買ってもらい、帰りのバスに早めに並ぶ。30分近く早並びしたおかげで、何とか帰路は席を確保出来たが、乗り切れない人が続出していた。

 帰路は霧が一段と濃くなり、視界が悪い。高原のホテルで荷物をピックアップし、態勢を立て直して再びバスで山を下りて温泉街へ向かうことに。
 やって来たバスのアナウンスがこれまた丁寧だなと、運転席をのぞき見すると、なんと奇遇なことか、午前中にその丁寧さに感動した運転手さんではないか。思わず「Iさん!」と手を振る馬鹿な私に、夫と息子は顔を見合わせて肩をすくめている。
 別方面に行くため、当のIさんが運転するバスには乗れなかったが、乗り込んだバスの運転手さんも、これまた親切でびっくり。外国人カップルが、とある停留所で降りて、不安そうに「◎◎(へ行きたい)」と言ったのに対し、「それなら反対側のバスに乗ってください」と説明したまではよくあることだけれど、なんと、その先で反対方向行きのバスにすれ違う時、わざわざ窓を開けて「次の停留所で外国人カップルが乗ると思うのでよろしく」と言っているではないか。
 なんと親切な登山鉄道バスの運転手さんたち!思わず会社に投書しようかしら、とお節介オバサン気質がむくむくと・・・。それにしても年末の気忙しい中、気持ちの良い若きプロフェッショナルたちに出会えて、なんだかとても清々しい気持ちになった。

 終点から再びミニバスに乗り換えて、今日は和風旅館にチェックイン。和洋室なので、久しぶりに畳で足を延ばしてゆったり過ごしている。
 和風懐石料理を頂いた後は、今晩もお風呂に入って寝るだけ、の極楽生活である。

コメント
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