土曜日。7月に入って初めて晴れの週末だ。寝坊などしていてはもったいないということで、普通に起き出し、朝一番のインナービューティヨガのレッスンに参加。たっぷり汗を流す。
今日は年に1度の、息子が通う大学の懇談会で都心へ。今年度から役員を引き受けることになった夫は、昼前から打ち合わせで私より一足先に出かけた。私は午後からの全体会と懇談会の参加。
昨年と同じ会場で定刻通り全体会がスタートした。ああ、もう1年経ったのだ、と感慨深い。この会合に来年と再来年出席出来たら卒業なのだから、大学4年など本当にあっという間だ。夫は全体会の司会進行役を仰せつかっている。大学代表の挨拶、もう一人の役員の方から総会報告の後、大学の事務方3名から学びと進路についてのお話し、続いて現役の2回生から課外活動や勉強、一人暮らしのナマの声を聴くことが出来る。続いて、今年の春就職したばかりの卒業生から就職活動報告。昨年はこのテーマで話をすることになっていた卒業生が体調不良の為欠席だったため、発表は留学体験だけだったので、我が家にはあまり突っ込んで聴きたい話ではなく、印象が薄かった。
今回はとても興味深い話題で、しっかり自己分析をして就活に臨んだ卒業生の話を聴き、息子にも爪の垢を煎じて飲ませたいなあと唸ることしきり。
後半は学部毎に3つの部屋に分かれて懇談会。夫もお役御免で、今度は参加者の一人となる。息子の学部以外に2学部の3学部合同で、22名の父母に加え、大学側から教員1名、事務2名、卒業生1名の合計26名。一人暮らしをスタートさせたばかりの1回生の親御さんが断然多い。挙手が引きも切らず、熱心に質疑応答が進んだが、1回生は、親子ともどもまだまだ希望に溢れた選択肢が沢山あるのを感じる。文学部からの参加が圧倒的だったせいか、終始、海外留学や教職等の質疑が途切れることなく盛んだった。
全体での質疑応答が終わった後は、学部毎に分かれて、ざっくばらんに意見交換。ここでは我が家以外1回生2人、3回生1人の4家族。奇しくも全員が男子学生のお母様やお父様で、LINEが既読スルーだったり、電話にも出なかったり、逢いに行ってもなかなか逢えなかったり、部屋は掃除しないで大変なことになっていたり等、いずこも同じ。お互いに「我が息子だけじゃないんだ」と安心してお開きとなった。
帰途、会員になっているホテルのお誕生月特別宿泊プランを予約していて、ほぼ1カ月遅れの誕生日を夫に祝ってもらった。チェックインすると、2人用の小さなホールケーキがお部屋に届き、写真も撮って頂いてホッと一息のティータイム。蝋燭と名前入りのチョコレートプレートも用意して頂き、こんな歳になって気恥ずかしくも、素直に嬉しい。
その後、最上階のバーラウンジでカクテルタイムを愉しむ。それにしても、ホテルのバーなんぞに出没したのは20年ぶりくらいだろうか。息子が生まれて以降はとてもではないが、そんな余裕はなかった。そもそも夫もそれほど飲めないし、私に至っては無粋なほど下戸だ。お誕生日祝いにサービスされた、小さな薔薇が浮かんだオレンジ色のカクテルをチビチビ舐めるだけ。
普段は禁煙席にしか行かないが、バーという場所がらそうもいかず、煙草の煙も気になって、なかなか落ち着かない。それでも暮れなずみ段々と夜景に変わりゆく副都心の風景を愛でながら、非日常を存分に愉しんだ。土曜日の夜ということでカウンター席もテーブル席もどこも満席。皆、ラフなスタイルでそれぞれお酒を愉しんでいる。ああ、(お酒が)飲めたら別の人生を送ることが出来たのだろうかとも思うが、そんなことを考えてみたところで、飲めないのだから致し方ない。
そのまま下の階に降りて、予約した和食レストランへ移動。ここでもゆっくり時間をかけて、彩豊かな旬の地魚等のお料理を堪能することが出来た。
すっかりお腹一杯になり、お腹ごなしに少しお散歩に出る。故障したテレビの後釜をどうするかということで、閉店間際の電気店をウロウロし、噂の爆買いをする中国人観光客を横目に見ながら部屋に戻った。
日曜日。ゆっくり起きて、いつもどおりに浴槽足湯を終えてから朝食に向かう。ビュッフェレストランはどこも外国人観光客で混雑しており、一番静かだったラウンジでゆったりのんびりと朝食を摂る。
またお腹ごなしに、昨日とは別のもう1軒の電気店を覗きに行く。開店から間もないので店内は空いている。下見のつもりだったのだが、詳しく説明をして頂き、朝一番でフェア中なので、と割引も頑張ってもらい、あれよあれよと購入手続きに。実は明日、修理に来てもらうよう頼んでいたのだが、こちらはキャンセルすることになってしまった。
ホテルに戻ると、チェックアウトをする人たちでロビーが大混雑。大人も子供もランドセルを背負っている中国人観光客を目の当たりにして、ランドセルが流行っているのは本当だったのだ、と吃驚する。最上階のラウンジでのんびりお茶をしながら疲労回復。昨日は見えたスカイツリーが今日は霞んで見えない。レイトチェックアウトの恩恵に十分浴し、ゆるゆると荷物をまとめてチェックアウトした。それにしても外は暑い。予報通りの真夏日である。
さて、今回の目的はもう1つ。お友達から頂いたペアチケットを片手に、夫も私も初めての寄席へ向かう。夫は落語が大好きで、通勤の際にはいつもiPodで聴いている。寄席は入れ替えなしの途中入場OKということで、昼の部の途中から様子見だけでもいいかしら、と入ってみたところ、期待以上で断然面白い。結局、昼の部のトリまで2時間半以上座りっ放し。売店もレトロな感じだし、懐かしさ一杯のいい雰囲気。
文字通り“笑う門には福が来る”で会場は笑いに満ち溢れている。私も恥も外聞もなく大きな口を開けて良く笑い、免疫力がアップしたのを実感する。外は暑いけれど、桟敷席で足を延ばしていると、適度に涼しく、実に快適。
落語、漫才、物まね、太神楽と飽きさせることなく、出し物は続いた。私が子どもの頃には子猫さんとして親しんでいた方も、既に四代目猫八さんを襲名しておられ、その動物の声真似は圧巻。その後、三遊亭金馬さんが出ていらして観客席が湧く。膝を痛めておられるとのことで、座布団に正座はされなかったけれど、噺家に定年はありませんということで、80代後半で押しも押されぬ現役、天晴なことだ。
そのまま夜の部も入れ替えなしで聴くことは出来たが、明日からまた新しい一週間ということで、後ろ髪をひかれながら寄席を後にした。
よく遊び、よく笑った週末が終わった。明日から再び日常が始まる。
今日は年に1度の、息子が通う大学の懇談会で都心へ。今年度から役員を引き受けることになった夫は、昼前から打ち合わせで私より一足先に出かけた。私は午後からの全体会と懇談会の参加。
昨年と同じ会場で定刻通り全体会がスタートした。ああ、もう1年経ったのだ、と感慨深い。この会合に来年と再来年出席出来たら卒業なのだから、大学4年など本当にあっという間だ。夫は全体会の司会進行役を仰せつかっている。大学代表の挨拶、もう一人の役員の方から総会報告の後、大学の事務方3名から学びと進路についてのお話し、続いて現役の2回生から課外活動や勉強、一人暮らしのナマの声を聴くことが出来る。続いて、今年の春就職したばかりの卒業生から就職活動報告。昨年はこのテーマで話をすることになっていた卒業生が体調不良の為欠席だったため、発表は留学体験だけだったので、我が家にはあまり突っ込んで聴きたい話ではなく、印象が薄かった。
今回はとても興味深い話題で、しっかり自己分析をして就活に臨んだ卒業生の話を聴き、息子にも爪の垢を煎じて飲ませたいなあと唸ることしきり。
後半は学部毎に3つの部屋に分かれて懇談会。夫もお役御免で、今度は参加者の一人となる。息子の学部以外に2学部の3学部合同で、22名の父母に加え、大学側から教員1名、事務2名、卒業生1名の合計26名。一人暮らしをスタートさせたばかりの1回生の親御さんが断然多い。挙手が引きも切らず、熱心に質疑応答が進んだが、1回生は、親子ともどもまだまだ希望に溢れた選択肢が沢山あるのを感じる。文学部からの参加が圧倒的だったせいか、終始、海外留学や教職等の質疑が途切れることなく盛んだった。
全体での質疑応答が終わった後は、学部毎に分かれて、ざっくばらんに意見交換。ここでは我が家以外1回生2人、3回生1人の4家族。奇しくも全員が男子学生のお母様やお父様で、LINEが既読スルーだったり、電話にも出なかったり、逢いに行ってもなかなか逢えなかったり、部屋は掃除しないで大変なことになっていたり等、いずこも同じ。お互いに「我が息子だけじゃないんだ」と安心してお開きとなった。
帰途、会員になっているホテルのお誕生月特別宿泊プランを予約していて、ほぼ1カ月遅れの誕生日を夫に祝ってもらった。チェックインすると、2人用の小さなホールケーキがお部屋に届き、写真も撮って頂いてホッと一息のティータイム。蝋燭と名前入りのチョコレートプレートも用意して頂き、こんな歳になって気恥ずかしくも、素直に嬉しい。
その後、最上階のバーラウンジでカクテルタイムを愉しむ。それにしても、ホテルのバーなんぞに出没したのは20年ぶりくらいだろうか。息子が生まれて以降はとてもではないが、そんな余裕はなかった。そもそも夫もそれほど飲めないし、私に至っては無粋なほど下戸だ。お誕生日祝いにサービスされた、小さな薔薇が浮かんだオレンジ色のカクテルをチビチビ舐めるだけ。
普段は禁煙席にしか行かないが、バーという場所がらそうもいかず、煙草の煙も気になって、なかなか落ち着かない。それでも暮れなずみ段々と夜景に変わりゆく副都心の風景を愛でながら、非日常を存分に愉しんだ。土曜日の夜ということでカウンター席もテーブル席もどこも満席。皆、ラフなスタイルでそれぞれお酒を愉しんでいる。ああ、(お酒が)飲めたら別の人生を送ることが出来たのだろうかとも思うが、そんなことを考えてみたところで、飲めないのだから致し方ない。
そのまま下の階に降りて、予約した和食レストランへ移動。ここでもゆっくり時間をかけて、彩豊かな旬の地魚等のお料理を堪能することが出来た。
すっかりお腹一杯になり、お腹ごなしに少しお散歩に出る。故障したテレビの後釜をどうするかということで、閉店間際の電気店をウロウロし、噂の爆買いをする中国人観光客を横目に見ながら部屋に戻った。
日曜日。ゆっくり起きて、いつもどおりに浴槽足湯を終えてから朝食に向かう。ビュッフェレストランはどこも外国人観光客で混雑しており、一番静かだったラウンジでゆったりのんびりと朝食を摂る。
またお腹ごなしに、昨日とは別のもう1軒の電気店を覗きに行く。開店から間もないので店内は空いている。下見のつもりだったのだが、詳しく説明をして頂き、朝一番でフェア中なので、と割引も頑張ってもらい、あれよあれよと購入手続きに。実は明日、修理に来てもらうよう頼んでいたのだが、こちらはキャンセルすることになってしまった。
ホテルに戻ると、チェックアウトをする人たちでロビーが大混雑。大人も子供もランドセルを背負っている中国人観光客を目の当たりにして、ランドセルが流行っているのは本当だったのだ、と吃驚する。最上階のラウンジでのんびりお茶をしながら疲労回復。昨日は見えたスカイツリーが今日は霞んで見えない。レイトチェックアウトの恩恵に十分浴し、ゆるゆると荷物をまとめてチェックアウトした。それにしても外は暑い。予報通りの真夏日である。
さて、今回の目的はもう1つ。お友達から頂いたペアチケットを片手に、夫も私も初めての寄席へ向かう。夫は落語が大好きで、通勤の際にはいつもiPodで聴いている。寄席は入れ替えなしの途中入場OKということで、昼の部の途中から様子見だけでもいいかしら、と入ってみたところ、期待以上で断然面白い。結局、昼の部のトリまで2時間半以上座りっ放し。売店もレトロな感じだし、懐かしさ一杯のいい雰囲気。
文字通り“笑う門には福が来る”で会場は笑いに満ち溢れている。私も恥も外聞もなく大きな口を開けて良く笑い、免疫力がアップしたのを実感する。外は暑いけれど、桟敷席で足を延ばしていると、適度に涼しく、実に快適。
落語、漫才、物まね、太神楽と飽きさせることなく、出し物は続いた。私が子どもの頃には子猫さんとして親しんでいた方も、既に四代目猫八さんを襲名しておられ、その動物の声真似は圧巻。その後、三遊亭金馬さんが出ていらして観客席が湧く。膝を痛めておられるとのことで、座布団に正座はされなかったけれど、噺家に定年はありませんということで、80代後半で押しも押されぬ現役、天晴なことだ。
そのまま夜の部も入れ替えなしで聴くことは出来たが、明日からまた新しい一週間ということで、後ろ髪をひかれながら寄席を後にした。
よく遊び、よく笑った週末が終わった。明日から再び日常が始まる。